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性格極悪美少女探偵の苦悩
功一は腕を組むと
「つまり10時に笹受けを捨てて、落ちがくだらなさ過ぎて景色を消して、だが聞く耳を持てっていう感じか?」
悠は悩みながら
「笹受けってなんだろ?笹の器かな?でも10時ならもう過ぎてると思うけど」
と呟いた。
功一はそれに
「夜の10時じゃないか?笹受けはやっぱりソーメン流しに使うようなあれだと思うけど」
と答えた。
綺羅は目を細めて二人を見つめ
「……おいおい、学校を爆破するって言ってるんだ、笹受けだの、くだらない落ちの話なんかするか!ったく、そもそも、だからどうしたって内容を予告してどうするんだよ!それじゃぁ、犯人が間抜けすぎるだろ!」
と顔を顰めて
「暗号だろうが、暗号!暗号は……そのまま読むんじゃねぇよ!」
と心で突っ込んだ。
恐らく永遠に解けねぇな、と心でぼやきながら悩む功一に舌打ちすると
「貸せ」
と紙を奪った。
確かにパッとみて解けるものではなかった。
だが、もう一枚の紙との差異、背景など全てを考えると解けるものなのだ。
最後までお読みいただきありがとうございます。
続編があると思います。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。




