性格極悪美少女探偵の苦悩
日向は三人を誰もいない打ち合わせ室に通すと
「待っていてくれ」
と言い姿を消して10分程で部下の一人を連れて戻ってきた。
部下の名前は鮎原静音と言い
「いや~、厚村さん一押しの探偵チームですかぁ」
凄い凄い
と軽すぎて凄いと聞こえない軽軽の姿を見せた。
厚村は「鮎原」と呼びかけて顎を動かした。
「こいつはこれでも情報収取に長けた奴でな」
また力を借りる時の為に紹介しておく
綺羅はあからさまに
「軽そうなやつだな」
と怪訝そうに見た。
が、それでも可愛らしいのだ。
静音は「かわいい子だね」と笑み、悠と功一には持ってきた紙を見せた。
「この2枚の手紙が届いたんだ」
そう言って手紙を見せた。
一枚目は手書きで『もう一枚に示した通りに今日学校を爆破する』と書かれていた。
酷く単純でそのままである。
彼はもう一枚を功一に渡して
「けれど、これがどういう意味か変わらなくてね」
それで管轄下の全学校の生徒を早く帰らせたんだ
とため息を零した。
綺羅はそれに
「それで俺のゼリーが不意になったんだな!せっかくのゼリーを糞が!」
と憤慨した。
悔しい。
悔しい。
悔しい。
ゼリーにここまで……と言うほど怒髪天状態であった。
隣では悠と功一が渡された紙を手に頭を傾げていた。
『10 FFFF ささうけすてふ おちけしきけす きけみみそらす』
背景には左上から右下への斜めのノコギリ型の線が16描かれており、こちらの文字はワープロ打ちされていた。
確かに意味不明であった。
最後までお読みいただきありがとうございます。
続編があると思います。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。




