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性格極悪美少女探偵の苦悩
警察庁の刑事で前回の資産家殺害事件でトリックを解いた綺羅に強い関心があり、綺羅を引きずり込むために探偵志望である兄の親友である功一に捜査協力を依頼すると約束していたのである。
綺羅はあからさまにムゥと眉間にしわを寄せて睨んだ。
「そういうことは警察の方がよくわかっているんじゃないのか」
日向は頷いて
「ああ、確かに」
と言い
「ただ、警察としては暗号だったのでとにかく人命救助の観点から避難させるしかなかったってことだ」
と綺羅から功一に視線を移して
「どうだろう、飯島くん」
協力してもらえないだろうか?
「出来れば皐月君も親友と共に力を貸してもらえれば助かる」
と告げた。
功一は大きく頷いた。
悠も「そうだな」と頷いた。
綺羅はむっと顔をしかめると
「ふざけんな!」
と心で罵倒を浴びせた。
日向は三人を連れてパトカーに乗ると
「警視庁へ」
と告げた。
その対策室では多くの刑事が騒然と暗号解明のために動いていたのである。
最後までお読みいただきありがとうございます。
続編があると思います。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。