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性格極悪美少女探偵の苦悩

ゼリーを食べる機会を奪われて物憂げに視線を下げる美少女の図は何処か儚げで隣で帰宅準備をしていた鮎原健司の幼い恋心を大いに揺さぶった。

彼は元気のない綺羅を見ると

「綺羅ちゃん、大丈夫か?」

と心配そうに声をかけた。


光に溶ける柔らかく長い髪に大きくぱっちりとした藍とも蒼とも見える綺麗な瞳が今憂いで潤んでいるのだ。


他の男子生徒も心配そうに彼女を見た。


綺羅は健司の言葉でハッと我に返ると

「いかんいかん、ゼリーが食べれないので、ふざけんな!って思っているとは言えない」

と心で呟くと、フワリと笑んで

「行き成り帰らないといけないので…お兄ちゃん迎えに来てくれないかも」

と視線を逸らせた。


健司は思わず

「じゃあ、僕が送って行ってあげるよ!」

と胸を叩いた。


綺羅はにっこり笑うと

「ううん、大丈夫だよ」

ありがとう、鮎原君

と答えた。


帰宅準備が済み次第帰らされるようでバラバラと全校生徒が校舎から校門に向かって移動を始めていた。


綺羅もランドセルを背負って

「くそっ、俺のゼリーが」

と心でぼやきつつ、校門まで進んで足を止めた。


兄の悠が心配そうに立っていたのである。


最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

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