性格極悪少女と神在月直
綺羅は受け取ると電源ボタンを押して画面が出てくると
「なるほど」
と言い、次と言う矢印を押した。
それを繰り返し
「大体10枚くらいしか保存できないものか」
だがこれなら確かに十分だろ
と呟いた。
「しかし、だとすれば」
功一は綺羅の後ろに立ち
「へー、一週間分の料理をメモっていたのか」
すげぇな
と呟いた。
綺羅は功一にそれを渡し
「持て」
というと冷凍庫を開けた。
そして、一番手前の袋を手にメモを見比べて戻し
「次を捲れ」
と指示を出した。
功一は「は?綺羅…自殺で決まりなんだ。そんな人の冷蔵庫を弄り回すなよ」と告げた。
綺羅は顔をしかめて振り向き
「お前、探偵だろ?」
探偵が重箱の隅をつつきまわさないでどうする?
と告げた。
「探偵なんて野郎はな」
人の隠したがっている重箱の隅や金庫の中を穿り返したりする野郎なんだ
「土足でザクザクグチャグチャとな」
ったく、傍だったら引くぞ
…。
…。
日向はそれに
「…探偵を貶しているようにも聞こえるが」
と呟いた。
静音は苦笑し
「そこが綺羅ちゃんですね」
警察にも手厳しいですが
「探偵にも手厳しい」
と呟いた。
周りにいた警察官も黙っていると深窓の令嬢の上に人形のような可愛らしさを兼ね持った少女が…「幻聴?」…と思わず思わずにはいられない状況で混乱していた。
綺羅は7日分を全て見ると
「これは他殺だな」
と呟いた。
悠と功一は同時に
「「え!??」」
と声を零した。
最後までお読みいただきありがとうございます。
続編があると思います。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。