性格極悪少女と神在月直
綺羅は「なるほど」と言い、フラフラと部屋の中を見て回り冷蔵庫の扉に手を伸ばしかけて
「指紋採取は終わっているんだな」
と呼びかけた。
静音がそれに
「済んでますよ」
当然ですね~
と答えた。
綺羅はハハッと乾いた笑いを零して冷蔵庫の前を暫く見つめた後に冷蔵庫の中を開けた。
「調味料とデザートくらいしか入れてないのか」
家で料理しないタイプだな
言い、少し考えると冷凍庫を開けた。
「いや…これは凄いな」
横から悠が覗き
「こういう人いるな」
一週間くらい買いだめして味付けだけして冷凍庫で保存するんだ
「時短になるし仕事で疲れている時に色々食事を悩まなくて良いし」
冷凍なら外食した時はずらせば良いだけだからな
と告げた。
綺羅は冷凍庫の袋を取り出しながら
「なるほど、そうみたいだな」
日付けが書いてる
「部屋の中のものも無駄なものはないし散らかっていないし…几帳面な性格だったのかもしれない」
なのに…会社は違うのか?
と言い、冷凍庫を締めると冷蔵庫の横に留められているタブレットのようなものを見て日向と静音に
「おい、この冷蔵庫の指紋も全て取ったのか?」
と聞いた。
「この横手のビニールとか薄いタブレットみたいなものとかも」
それに日向が
「当然だ」
だが指紋は本人だけのものだった
と告げた。
綺羅は頷くと
「悠、そのタブレット取ってくれ」
と告げた。
悠は頷いて
「って言うか、これ電子ノートだ」
と言い綺羅に渡した。
一時的にメモをする最近はやりの電子パッドだ。
殆どのモノが電源がオフになると消えてしまう一時記憶のもので高値のものには保存可能なモノもある。
最後までお読みいただきありがとうございます。
続編があると思います。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。




