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性格極悪少女と神在月直

神在月直の病室を後に病院を出ると功一の携帯が震えた。

「ん?」


功一は携帯を手に

「おお!厚村さんからだ」

と言い

「名探偵の俺の力を借りるために連絡を入れてきたんだな」

と呟き応答ボタンを押した。


綺羅はそれを横目に

「…前に袖にされたのに…甘っちょろい奴だ」

俺は関わらないからな

と悠に言った。


悠は小さく笑って

「あの時はやっぱり色々あったんじゃないかな?」

代わりに鮎原さんが来てくれたじゃないか

とフォローした。


綺羅は「悠も甘い」と心で突っ込んだ。

「だが、確かに鮎原には借りがある」

そう付け加えた。


功一は「はい、はい、はい」と応えると携帯を切り

「事件があって来て欲しいって」

俺マジで期待されてるな

とひゃっほぃと言い

「悠と綺羅は来れそうかって言われたから、いるって言っておいた」

と答えた。

「文京の駅前に迎えに来てくれるそうだ」

急ごう


綺羅はそれにギンッと睨むと

「俺の返事を何故お前がする」

と言い

「俺は行くだけだからな」

とムスッと答えた。


そして

「それから、何しに行っていたか聞かれても応えるな」

買い物だといっておけ

「わかったな」

と強く告げた。

「…あの人の命が掛かってるかもしれない」


功一はふぅと息を吐き出すと

「綺羅、少し神経質すぎるぞ」

と言いながら足を進めた。


三人は文京駅のターミナルに辿り着くと少しして車で迎えに来た厚村日向と鮎原静音と落ち合った。

静音は笑顔で

「綺羅ちゃん、今日も可愛いね」

花の良い香りがする

と告げた。


綺羅はそれに

「アロマだ」

アロマの使える加湿器を見ていた

と答えた。


功一も悠も

「「綺羅!」」

とあまりにサラリとした言葉に同時に名前を心で呼ぶしかできなかったのだ。


静音は笑って

「綺羅ちゃんは花の香が好きなんだ」

良いね

「流石女の子だ」

と答えた。


悠はそれに

「あの、鮎原さん…綺羅はまだ小学生で」

と言いかけた。

が、それに被るように綺羅が

「俺の性別が見て分からんのならメガネ屋へいけ」

と突っ込んだ。


…。

…。


静音はアハハハと笑って

「確かに」

と答えた。


それに功一は

「すっげぇ!これが大人の対応!」

俺には無理

と心で突っ込んだ。


日向は苦笑しつつ

「先日は事情聴取が多くて対応が素っ気無くて申し訳なかった」

と言い

「これからも出来れば力を借りたいと思っている」

と告げた。

「良いだろうか?」


功一は「おおお」と感動すると

「いえ!確かにあの混雑ぶりなら仕方ありません」

と言い

「俺こそこれからも宜しくお願いします」

と答えた。


悠も笑顔で

「良かったな、功一」

と喜んだ。


綺羅は「チッ」と舌打ちし

「俺はこれまで通り力はかさんからな」

と突っ込んだ。

「だが、鮎原には借りがあるから一回だけは力を貸す」

使いどころはお前らで選べ


日向は苦笑を零して

「了解した」

鮎原頼むぞ

と告げた。


静音は笑って

「綺羅ちゃんは相変わらずガード硬いね」

と言い

「これは使いどころを厳選だね」

と呟いた。


綺羅はそれに目を細めると

「…なるほど」

と心の中で突っ込んだ。


最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

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