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性格極悪少女と神在月直

そして、神在月直の病室を聞いて部屋へと向かった。

神在月直は病室のベッドの上で意外と元気な様子であった。


直は三人が入ると目を見開いて

「君があの時に声をかけてくれた子だね」

と声を掛けた。


綺羅は言われて頷いた。


直は目を細めて笑顔で

「君の声で助かったありがとう」

と答え、じっと綺羅を見つめた。


綺羅は直の顔を見つめ意味が分からず

「俺の顔に何かついてるか?」

と頬に手を当てた。


直は笑みを深めると

「いや、何もない」

と苦笑し

「可愛いなと思ってね」

と答えた。


悠はガーンとすると

「あ、あの」

綺羅はまだ小学5年生で

「先生とは年齢が離れていると思います」

と慌てて告げた。


可愛い妹の危機が再びの気分であった。


直はプッと笑うと

「知ってるよ」

と答え

「態々見舞いに来てくれてありがとう」

こちらの方が礼を言いに行かなければいけないと思っていたんだが

と告げた。


綺羅は悠の言葉に

「悠はそう言うところに固定概念があるようだな」

と鮎原静音のことを思い出した。

「そう言えば、アイツには借りがあるままだな」

そう心で呟いた。


そして、綺羅は直を見ると

「もしかして、俺のことを知っているのか?」

と聞いた。


直は目を見開いて

「何故?」

と聞き返した。


綺羅は彼を見て

「俺が小学5年だと言った時に知ってると答えた」

俺の年齢を知っていることになる

と告げた。

「俺の母を知っているのか?」


直は表情を変えると

「…知っているだけだ」

と答えた。


悠は驚いて

「え!?」

と声を零した。


功一はあっさり

「結構知られているんだな」

と呟いた。


綺羅は横目で功一を見ると

「流石は迷だな」

と心で突っ込み

「…だが」

と呟くと

「語るに落ちたな」

と直を見た。

「俺と悠は極秘出産していて公にはなっていない」

母が俺と悠の母だと知っているのは

「両親を良く知っている人間だけだ」


直はふっと笑うと

「君は悠里さんによく似ている」

と告げた。

「君も態々あの現場だけの関係でよく見舞いに来たね」

聞きたいことがあるんだろ?

「本当に見舞いなら…皐月さんと一緒に来るはずだ」


綺羅は頷いて周囲を見回した。

ベッドの下やテーブルの下などを確認した。


最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

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