表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
115/148

極悪少女とルーツをたどる旅

綺羅は頷きながら聞き

「それで、この茜さんの本当の父親は」

と聞いた。


彼女は考えながら

「母の話では刑務所に入っていたみたいなのよ」

私はその辺り分からなかったから

「でも彼女が事件を起こして直ぐに亡くなったの」

奥さんが子供を連れて出て行った後だったから

「茜さんと立花さんの二人だけで葬儀をしていたわ」

と告げた。

「気の毒な子だったわ、本当に」


悠は「そうだったんだ」と言い

「突然、押しかけてすみません」

教えていただきありがとうございます

と答えた。


綺羅は悠と功一と共に坂口家を出て

「恐らく、黒崎茜の本当の父親は黒崎零里だ」

と告げた。

「JDWという過激派組織の首謀者」


それに悠と功一は綺羅を見た。


2人に背を向けると歩き出した。

悠も功一も驚きながら黙って綺羅の横に並ぶように足を進めた。


綺羅と悠のルーツはJDWという過激派組織の首謀者である黒崎零里へと繋がっていたのだ。


恐らく箱嶋飛鶴が言ったルーツの先の秘密は『JDW』と『黒崎零里』なのだ。

綺羅は不意に足を止めて

「まさか、『JDW』に命を狙われている人物たちのリストなのか?」

と心で呟いた。

「つまり、母も叔父も…『JDW』に殺されたのか?」

だが

「母にとっても叔父にとっても黒崎零里は祖父になる」

その祖父が首謀者の組織が孫である二人を?


じっと立ち尽くす綺羅の背に優しく手を付けて悠は

「綺羅」

今日もどこか泊まって

「そこでゆっくり考えよう」

と告げた。


功一も笑顔で

「そうそう」

名探偵の俺も力になる

と胸を叩いた。


綺羅は悠の顔を見ると小さく頷き、功一を見ると

「お前のそのジョークも今は救われるな」

と小さく笑んだ。


功一は驚いて

「何故、ジョーク??」

と呟いた。


悠は不意に

「そう言えば、坂口さんのあの二人が犯罪をしようとしていたとどうしてわかったんだ?」

と聞いた。


綺羅はそれに

「一つは入ってきて周囲を見回して人気のない…人に見られにくい場所を選んだということだな」

つまり人に知られては困ることをする時の行動だな

「更にハンカチを口に当てて携帯で電話をするというのは音声を誤魔化す安っぽい手法だ」

素人だし狂言だし本気じゃなかったからそんな形になったんだろう

「本気だったら変声機くらいは使うだろ」

と告げた。

「その二つで怪しいと思った」


悠は「なるほど」と答えた。


最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ