極悪少女とルーツをたどる旅
男性は笑って
「驚いた、こりゃ驚いた」
いやぁ、立花さんで覚えていたからなぁ
と言い
「あそこの家はちょっと複雑だったからなぁ」
元々は名古屋で暮らしていたらしいんだけど立花さんと妊娠した娘の茜さんが
「この道を真っ直ぐ少し歩いた先の川の端の手前を曲がったところにあった家に引っ越してきたんだよ」
よく食べに来てくれていたね
「茜さんも綺麗な人で双子を産んでそれから…少しして立花さんの本当の息子さんが帰ってきて結局5人で暮らしていたよ」
確か玲一くんと颯くんが茜さんの子供で立花さんの息子が…んーと
「そうそう、聡一君だったな」
それからお爺さんが亡くなって暫くは4人で暮らしていたんだけど
「零一くんと颯君は結婚して一度家を出て茜さんが亡くなる前くらいにそれぞれお子さんを連れて帰ってきたんだ」
それが悠里ちゃんと玲くんと…聡くんだったかなぁ
「茜さんとずっと一緒に暮らしていた聡一君は凄く喜んでいた」
みんな良い子だったし
と告げた。
悠は頷きながら
「それで、この先の川の橋の手前を曲がったところですね」
今はその聡一さんと聡さんって言う方が?
と聞いた。
最後までお読みいただきありがとうございます。
続編があると思います。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。




