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極悪美少女探偵登場…本人はやる気なし…

功一は顔をしかめると

「あのガキ…犯人がまだいるかもしれないのに危ないって」

と足を動かしかけて階段を登ってきた綺羅を見た。


綺羅は悠の手を握ると

「お手洗い行ってきた」

と答えた。


…。

…。


こんな時にお手洗いって。と全員が思ったもののまだ小学生である状況がわかっていないのかもしれないと思ったのである。


妻の美津子も事情聴取を受けて涙ながらに応えていた。


現場の調査が行われ結局外部から入り出ていった線で怨恨を抱く12年前に自殺した大隅の息子である大一を調べることになったのである。


綺羅たちは警察から大いに怒られ厚村に付き添われて帰宅の途についた。

しかし、その後の捜査で大隅大一にはアリバイがあることが判明したのである。


凶器も見つからず事件は迷走することになったのである。


綺羅は新聞を見て溜息を零し、少し落ち込んでいる悠を見た。

「もう忘れたら?」

お父さんにも怒られたし

「危ないから」


悠は綺羅を見ると

「そうだと思うけど…な」

ただ関わったから犯人が分からないままというのがな

と呟いた。


綺羅はハァと溜息を零すと

「悠、完全犯罪なんてそこら中に溢れてる」

と言い

「それでも気になる?」

と聞いた。


悠は頷くと

「ああ、殺された人のことやあのご婦人の無念を思うとな」

犯人が分からないままというのは胸が痛むな

「お母さんのことを思い出して」

と悲しく笑みを浮かべた。


綺羅と悠の母である悠里は綺羅が生まれて数か月後に何者かに襲われて死去した。

犯人は結局見つかっていないのだ。


警察は全く宛てにならない。

いや、信用できない。


綺羅は「優しいな悠は、我が兄ながら」と溜息を零して

「はっきり言って興味もないし関わりたくもないけどな」

でも…母さんのことと重なっているんだろうな

と心で呟き

「警察に電話して、思い出したことがあるってあの厚村って刑事を呼なよ」

と告げた。


悠は驚いて

「綺羅?」

と聞いた。


綺羅は静かに笑むと

「もう功一も探偵しないだろうし」

探偵サークルも解散だろうから

「今回だけ思い出したこと言う」

と告げた。


悠は驚いて

「思い出したことあるのか?」

と聞いた。


綺羅は頷いた。

「ああ」


悠は笑むと

「わかった」

功一たちも今回のことで探偵サークル解散って言っていたからな

と警察に電話を入れて厚村を呼び出した。


最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

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