駅はつづく
電車に乗った。
いつも降りる,自宅に駅を今日は通り過ごして
終点までいった。
今日は帰りたくない。本能が働いた。
友美が仕事を始めたのは2年前の事だった。
新しい職場で、分からないながらも、進めた仕事。
少しずつ要領も分かり、楽しくなって来た。
1年が過ぎ、やや古株にもなって来た。
帰りの時間のおしゃべりにも慣れてきた。
電車に乗り、帰宅への幸せの感触を感じながら、
でも、別の方向へ進む電車に守られる様に
身を任せ包まれていた。
自由が欲しいのではない。何不自由無い生活で。
自分の可能性なんて、他人事。
でもなぜ、
自分の駅で降りないの?
今日はそうしたいの、なんてお嬢様言葉は空々しい。
自分の駅で降りないの
未知がある
遊んでみたい
見てみたい
彼女は心が まだ少女なんです。
貴方にもありますよね、
少女、うん、少年の芽生えが。
おわり
のぶ(^○^)