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会社の先輩とゲームで憂さ晴らし。  作者: ストレス社会に唾を吐く
2/12

AIと長話。

自分の頭の中に有る世界観を文章にするのは難しいですね。(・_・;)

(……突然の出来事だったから分からなかったけど、髪の色がピンクだし、現実では有り得ない色だな。)


「あのー……本当に大丈夫ですか?」


「!…スイマセン、アナタがAIだと言う事に驚いてしまって……最近のゲームは会話もスムーズなんですね。」


「? 私はこの《世界》においてアナタ方の化身の作成をお手伝いする為のAIでしかないので、他の《世界》の事は解りません。」


「ぁ……申し訳ありません、まだこの《世界》の作法等に不慣れな物で失礼な物言いになってしまって……。」


「いえ、どうぞ気になさらないでください、それより、このまま化身の作成をしますか?それとも、先にエピソード零を開始しますか?」


「…エピソード零とは何でしょうか?」


「エピソード零とは、この世界の成り立ち等を簡潔に説明する事を指しています。とは言っても大抵の方は興味を示されませんが……。」


(…世界の成り立ちかぁ、そう言えばこのゲームってタイトルだけで買ったから中身を何も知らないんだよなぁ。)

「そうなんですか?…自分は興味が有るので、是非ともお聞かせください。」


「……フフフ、分かりました、では簡単にですがこの世界の成り立ちを説明します。」


・・・・・・・・・。

この世界は、今より千年程昔は【神】が

人間、エルフ、ドワーフ、獣人、達の頂点に君臨し国を治めていました。

然し突如として悪魔達の王を名乗る悪神の計略により、身も心も悪に染まった人達が各地に現れて神々への反逆を企てましたが、悪神や悪魔達の動きを察知した、神や精霊の王達が悪魔の軍勢を鎮圧し、反逆は失敗に終わりました。

然し悪神の狙いは神を直接害する事では無く、神に連なる者達を闇え引きずり込む事でした………。

悪神の計略により、

竜のヴィスト

獣のランバール

巨人のオーガス

世界の秩序を守護するこの者達に加え、神の血肉より生み出された神の子である筈の…

月の女神マールディア

冥府のデバニルス

二柱の離反により世界は混迷を極め、秩序は乱れ、悪神の加護を手にした、竜の王は自らの血を使い亜竜を産み出し、

獣の王は自分と悪魔の血を混ぜ、ゴブリン等を誕生させ、

巨人の王は自らの肉体に悪魔を取り込み、抵抗する配下の者達にも無理矢理同じ事をさせ、大型の魔物を創り出した。

そして月の女神は悪神の計略に飲まれた人々に呪いを与え吸血鬼を産み出し、

冥府の神は自らの支配領域からアンデッドを解き放った。

魔の物達は世界を穢しながら人々を蹂躙した。

しかし世界を守護する神々は制約により、人々を守る為に直接チカラを行使できずにいた………。

人々が疲弊して絶望に飲まれ、希望を無くし掛けた時に神が、とある決断をした。

この世界そのものに〈祝福を与える〉と……。

神の下した決断の結果により、人々は神々が持つ力の一端を行使する事が出来る様になった、後にスキルと呼ばれる力である。

神々の祝福を受けた人達は庇護される側から守護する者達へと姿を変えた。

ある者は剣を手に取り、魔の物達を切り伏せ、またある者は癒やしのチカラで、傷ついた者達を癒やした。

スキルの力により、徐々に人々は悪神達を追い詰めた、だが神々が人に直接力を行使出来ないように、人もまた神々を直接害する事は出来ない………。

人々は悪神を倒せ無いと知り絶望しかけたが、神やそれに連なる者達が最後の祝福を世界に与えた。

悪神とそれに追従する者達の封印である。

悪神達が封印され世界は平和になったが、

神々も無事では済まなかった……。

世界そのものに祝福を与え、悪神達の封印

それ等の力の行使により、神々は、著しく疲弊してしまっていた。

もはや存在を維持する事さえ危うい状況だったが、神々は最後の力を振り絞りある者達に奇跡を与えた。

悪神達に創り出された、竜人、鬼人、魔人達であった彼等は逆に悪神達から離反して

人々の為に闘った一部の者達だ。

神々は彼等が今後もこの世界で生きて行ける用に奇跡を起こした後に、この世界から消滅したのだった………。


・・・・・・・・。

「以上がこの世界の成り立ち、エピソード零です。」


「……なんて言うか、思ったより重い話ですね……それに時間も結構経ってますし。」


「申し訳ありません、アナタがワタシの想像以上に興味を抱いて下さったので…つい、話し込んで仕舞いました。」


(……確かに聞き入ってたなぁ。)

「……まぁ興味が有って聞いたので、問題無いですよ。」


「そうですか?…では、そろそろ化身の作成を致しましょう。」


そう言って彼女は俺の後ろを指し示した。

言われるがままに振り返るとソコには、先程まで無かった長方形のガラスケースの様な物が有った。


「…コレをどう使えば良いんでしょうか?」


「そのケースの正面に手を翳して、映し出された化身を、カスタマイズするのですが…もし操作が不慣れならコントロールキーを表示しますか?」


「………是非お願いします。」


初歩から悪戦苦闘しながら何とか化身を創り始めた…。

体格はなるべく自分と同じ位に、そして髪型や顔の造形等は現実とは、かけ離れた方が良いとアドバイスを受けたので、思いきって背中まで伸びた長髪に、色は目の前に居る人物……は参考に出来ないので現実で、憧れだった金髪にした、顔の造形は難しくチョット、イジっただけで違和感を感じてしまい中々思う様に行かずに困っているとプリセットデータの中から気に入った物を選び眉毛等を少し弄ったらどうか?とアドバイスを貰い、早速一覧を見て、目元や全体の雰囲気が優しそうな村の青年Cを選択して、やっと化身が完成した………。


「……つ、疲れた…冒険の前に、こんなにも体力を使うなんて………。」


「お疲れ様です、後は化身の名前を決めて、職業を選択すれば完了です。」


「……名前かぁ、昔やってたゲームのキャラクターから拝借しようかな?職業は…何が有るんだろう?」


「今現在、アナタが選択出来る職業は、戦士、治癒士、魔法士、狩猟士、錬金術士、鍛冶士、裁縫士、です。」


「…以外に多いな、うーん確か先輩は、戦士一択って言ってたような?……俺の場合、直接戦うのは厳しそうかなぁ。」

(治癒士と魔法士は遠距離型かな?あと多分錬金術士と狩猟士あたりもそれっぽいかな……。)


「直接戦うのが厳しいので有れば、魔法士と錬金術士それから狩猟士がオススメです。」


「……アレッ?治癒士は候補に入らないのですか?」


「この世界の治癒士は攻撃手段が乏しく、仲間の後ろで回復等をして、時には前に出て、手にしたメイスで敵と戦う事が求められます。」


「……そうなんですか、以外と武闘派何ですね治癒士は……まぁ元々はストレス発散の為にやるんだから何も無理してまで戦う必要は無いかな?………よしっ!錬金術士にしようかな、何となくだけど黙々と作業してそうなイメージが有るし、俺自身そうゆう作業が好きだし!」


「全ての工程が完了しましたので、アチラのゲートから、お進みください。」


彼女の言葉に従い化身を創り出したケースから又後ろを見ると、彼女が出て来た魔法陣の上に直径2メートル程の輪が出現していた、彼女がゲート、とよんだのはアレの事だろうか?ゲートに近づいて観察していると突如として輪の中に風景が浮かび上がった。


「………コレは…何処かの街かな?」


「今ゲートに見えてる景色はアナタが最初に降り立つ地、〈フィルキス〉です。」


「……!へーそうなんだぁ。」

(……何だかワクワクして来たなぁ!)


「フフッどうやら待ち切れない様なので、早速アチラの世界へ旅立ちください……あ、その前にコチラのアイテムをお受け取りくださいエピソード零完了報酬です。」


そう言って彼女が取り出したのはシンプルなシルバーリング。

俺はアイテムを受け取り彼女に感謝を伝え意を決してゲート潜り抜けた。

次回は先輩と長話…かな?

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