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ワールズエンドメイデン フリージャズ編

作者: くらむ


 1 私はメイデン


 私はメイデン。 

 あああああああああああ。

 しっくりくるこのソファーが。 

 このソファーが、ルシファーのようにしっくりくるよくるくる狂う頭の中でさえ満たされていく羊水で。

「こ、これは?」

 村上春樹著『ポートレイトインジャズ』。

 ペダンチックなダックが言った。

「がん保険なら私!」

 善。

 それは悪。

 何故ならばミステリアスなウィンドウズとマックを回転させる技師がぎしぎしと私の首を締め付けてくるが私の膣はあなたのイチモツを締めるけるからこれでおあいこね。

 君たちには、ゲームをしてもらう。

 にゃんにゃんと言って、こころの中の闇をさらけ出して光になるというゲームだ。

 きみにはいつかすきなひとができるよきみにはいつかすきなひとができるよ。

 きみにはいつかすきなひとができるよ。

 さ、さすが柔道部。

 それが「ゲームの規則」だ。

 にゃんにゃん。

 にゃんにゃんではない!

 ゲームオーバーだ。

 にゃんにゃん。

 にゃんにゃんではない!

 にゃんにゃん。

 にゃんにゃんではある!

 そしてインドへ行ったらカレーをぶちまける。

 あああああああ、もうすぐ世界が終わるなんて何度目だろうか。 

 私は、こうなったら世界を新たに始めなければならない。

 たぬき。 

 ああああああ。

 ああ。

 手に入れることができなくなってしまったドーナツの穴に手を通す時私の頭を私の手が掴んだ。

 にゃんにゃんではない! 

 いつまでも。

 あああああああああああああああああ。

 風が吹かなければならない時間通りに未来はきて、消えてしまったカクテルパーティの残骸を、掃除しているの。 

 風を集めて風を集めて風を集めて。



 2 ポリゴンショックのような太陽!


 ポリゴンショックのような太陽!

 みんなで笑おうよ。

 ああああああああああああああああああああああああ。

 おてて繋いで。

 ガンガンがんこちゃんほらきたよ。

 じりりんじりりん。

「がん保険なら私!」

「またお前か」

 ほぼホモ。 

 たぬきだ。

(ここにいる)

 ガソリンスタンドに火をつけたお月様が言った。

「私は私です」

 私は言った。

 ポルノポルノポルノの歌が聞こえてくるよビクビクビクビク。

 ビクビク。

 ピクニックに行った時に曇りだったけど域で雲を吹き飛ばそうとしていた蜘蛛がペッチャンコになっちゃって笑っちゃった。

 ちょっとだけ笑っちゃった。 

 ちょっとだけ笑っちゃったんだよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお。

 あああ。

 あ。

 あ。

 けもフレけもフレ。

「私は私です」

 みんなで遊ぼうよ。

「私も」

「お似合いみょん」

 主よ。

 主要な主よ。

「たぬきさん」

「たぬきではない。たぬきん」

「たぬきん、とおせんぼしないで」

 止まれ。そしてそれからそのあとあれからただしかしそうしてだからもうすぐああ、世界が。 

「いいよ!」

 たぬきんはどこかへ行ってしまった。

 あああああ。ああああああああ。あああ、ああああ。

 遠くへ。遠くへ。

 


 3 幸あれ!


 幸あれ!

 近くへ。 

 走れ走れ走れ。

 はあはあはあはあ。

 遠く遠くへ走っていけ。

(どこにいる?)

 はあはあはあはあ。

 もうもらえなくなるキャンディ。

 走れなくなる足。

 もつれる舌。

 ほほほほほほほほほほほと笑ってみたり。

 たぬきだ。

 止まれ。

 止まれ。

 上から下へ。

 止まれ。

 右から左へいかなければならない!


 4 輪廻転成できなくなる魂を抱えて生きていかなければならないのか。 


 輪廻転成できなくなる魂を抱えて生きていかなければならないのか。

 犬が吠える。

 猫は猫である。

 負け犬の遠吠え。

 勝った犬は悲しそうにしている。

 「の」の法則にあやかって、「世界の終わりのメイデン」なんて言ってみた。

 するとポツリと雨が降って、くるくる回った。

 私はすでに傘なのだから。

 びちゃびちゃびちゃびちゃ。 

 爽健美茶でびちゃびちゃ。


 5 クライマックス!


「あなたは?」

「かみさま。世界を救ってあげようか」

「ノーサンキュー!」

 ドッカーン!

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