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貴石奇譚  作者: 貴様 二太郎
設定資料その5
139/200

登場人物紹介 ★ ※ネタバレ注意!

 

  

 5章のメインキャラです。


 ◆登場人物紹介◆



挿絵(By みてみん)


 マレフィキウム

 種 族:新世代魔法使い(人魚×人間)

 性 別:男

 年 齢:453歳

 象 徴:藍玉(アクアマリン) 硬度:7.5

 呪 文:百花繚乱の未来(あす)(きた)らしめよ

 

 1章が初登場で5章の主人公「百花の魔法使い」。パーウォーの初恋の女性エスコルチアと人間クエルクスとの間に生まれた亜人の魔法使い。普段は服で隠れているが、腕や足、そして首の後ろに白い鱗がある。耳の後ろにはエラもある。人の顔が判別できない先天性の相貌失認。

 魔力量は破格だが、精度が著しく悪いために思った通りの結果になることの方が珍しい。使い魔のカーバンクル、ケット・シー、ロビン、そしてホムンクルスのパエオーニアと共に暮らしている。

 自分の運命の相手を探していて、あちこちでプロポーズしてはフラれていた。エピローグ時点ではパエオーニア、そしてファートゥムとプリムラの遺児イリスと家族になっている。あと少しするともう一人家族が増える。

 名前の由来はラテン語の悪戯(maleficium)から。

 シンボルは藍玉。石言葉は「沈着」、「勇敢」、「聡明」、「幸福に満ちる」など。固有魔法は生花に込められた花言葉をキーにして発動させる「百花繚乱」。



挿絵(By みてみん)


 パエオーニア

 種 族:ホムンクルス(半石人)

 性 別:女

 年 齢:151歳

 守護石:YAGイットリウムアルミニウムガーネット 硬度:8.5 → 賢者の石 硬度:不明

 加 護:真実の愛による再誕



 ハイドランジアの胎児をもとに作られたホムンクルス。成長しきっていない胎児をもとにしたため、守護石が中途半端な状態になっている。

 生まれたフラスコから出ては生きていけない、失敗作のホムンクルス。フラスコから出てしまうと、約6時間程度で守護石も残さず塵となってしまう。フラスコから出さえしなければ不老不死。外見年齢は12歳くらい。

 加護の力「真実の愛による再誕」は、半身から真実の愛を捧げられたその時、初めて発動する力。不完全なホムンクルスから、完全なホムンクルスへと生まれ変わる。すなわち、フラスコから出られるようになる。

 ただし、パエオーニアはあくまで量産型ホムンクルス。この加護のみでフラスコの外へ出た場合、彼女の寿命はプリムラと同じ6年となっていた。

 賢者の石とマレフィキウムの魔法で記憶を代償にテオフラストゥスと同じ特注型ホムンクルスへと生まれ変わり、フラスコの外へと出ることができるようになった。その際、守護石がYAGから賢者の石へと変化した。エピローグ時点では、お腹にマレフィキウムとの子供が宿っている。



挿絵(By みてみん)


 パーウォー

 種 族:新世代魔法使い(人魚)

 性 別:男

 年 齢:470歳

 象 徴:孔雀石(マラカイト)  硬度:3.5~4

 魔 法:破壊的な歌による精神攻撃「鬼哭啾々(きこくしゅうしゅう)

 呪 文:泡沫の世界に祝福を


 過去のトラウマから、その面影を持つ者たちについついお節介を焼いてしまう、見た目オネェというか乙男(オトメン)な魔法使い。今回はマレフィキウムに引きずり込まれた。

 悪名高き「百花の魔法使い」の育ての親で、自身も高名な「海の魔法使い」。こんな見た目だが恋愛対象は女性のみ。単純にかわいいものが好き。得意なのは占いとお菓子作り。

 シンボルは孔雀石マラカイト。石言葉は「危険な愛情」。

 名前の由来はインドクジャク(Pavo cristatus)のラテン語読みから。海の魔法使いの二つ名の由来は、彼の種族が人魚だから。出身はマルガリートゥム、鱗の色は珊瑚色。魔法使いとしての力と引き換えに、人魚として一番大切な歌唱力を失って生まれてきた。要は音痴。破壊的な音痴。



挿絵(By みてみん)


 ファートゥム・メギストス

 種 族:魔法使い(旧世代魔法使い・記憶転移の一族)

 性 別:男

 年 齢:163歳

 象 徴:睡蓮(ウォーターリリー)葉状(パット)内包物(インクルージョン)入橄欖石インペリドット  硬度:6.5~7

 魔 法:前世、同じ魂の記憶(データ)を必ず受け継ぐ「輪廻転生(りんねてんせい)

 呪 文:流転輪廻(るてんりんね)、迷い繰り返す愛しき世界に幸あれ

 守護石:薔薇蒸着水晶(ローズオーラ) 硬度:7

 加 護:愛し愛される自信と誇り


 記憶転移のメギストス一族、正真正銘最後の一人。名前の由来はラテン語の運命・宿命(fatum)から。白菫色のくせ毛、翡翠色の瞳、短髪。

 記憶転移の一族の固有魔法は、直系血族の記憶をデータとして受け継ぐというもの。ただし前世のファートゥムはそれを持っていなく、代わりに固有魔法「輪廻転生」を持っていた。輪廻転生は、同じ魂に必ず記憶を引き継ぐ魔法。そのため現世のファートゥムは前世の記憶しかデータとして持っていない。固有魔法以外の魔法は、自傷行為を代償に発動させている。

 前世のファートゥムが置き去りにしてしまったプリムラを探し、マレフィキウムのもとへとやって来た。彼がプリムラを求めていた理由は、本能で彼女が半身だと感じ取っていたから。

 トリスとは遠い血縁、同じ記憶転移の一族。



挿絵(By みてみん)


 プリムラ

 種 族:量産型ホムンクルス

 性 別:女

 年 齢:0歳(外見年齢10歳程度)


 魔法使いレウカンセマムを素体として生み出された、魔素吸収装置兼愛玩用ホムンクルス。名前の由来は化粧桜(Primula malacoides  花言葉:運命を開く)から。白菫色の髪、翡翠色の瞳、センター分けで腰まである直毛。

 大気中の魔素を吸収及び愛玩用として生み出された量産型ホムンクルス。疑似魂を入れられる前にレウカンセマムの魂が入り目覚めた。記憶転移の固有魔法を持っている。

 レウカンセマムのダイヤと他の魔法使いたちの遺灰、そしてファートゥムの賢者の石を持って、ファートゥムと再び出会うためにエテルニタスに代償を支払い眠りについていた。目覚めた後は生まれ変わったファートゥムと一緒になり、イリスを残してこの世を去った。



挿絵(By みてみん)


 ミラビリス

 種 族:量産型ホムンクルス(旧世代魔法使い×特注型ホムンクルス)

 性 別:女

 年 齢:80歳


 4章主人公。魔法使いトリスと錬金術師テオフラストゥスの二人から作られたホムンクルス。

 名前の由来はオシロイバナの学名(Mirabilis)から。花言葉は「臆病」、「内気」、「恋を疑う」、「信じられない恋」、「あなたを想う」などなど。胡桃色の髪、琥珀色の瞳、くせ毛。見た目は13~14歳くらい。

 亜人のホムンクルスのため純粋な魔法使いのような固有魔法は使えないが、人間の魔術師と比べるとはるかに優秀。本来ならば6年という寿命だったがトリスに引き延ばされた。そして今回テオフラストゥスの強制転生によって、ミラビリスの寿命は天体観測機と紐づけられた。燃料が尽き天体観測機が止まるその時、彼女もまた眠りにつく。

 生殖能力のないホムンクルスだったが、石人の驚異の繁殖能力により、カストールとの間に一人息子ステッラをもうけた。

 


挿絵(By みてみん)


 カストール・ウラル・クリソベリル

 種 族:石人

 性 別:男

 年 齢:230歳

 守護石:変彩金緑石(アレキサンドライト) 硬度:8.5

 加 護:秘めた想い


 100歳で成人した途端、家督を双子の弟ポルクスに押し付け、半身を探すため鎖国前の極夜国から飛び出した。元クリソベリル公爵家長男。見た目儚げな少年だったが、現在は立派に育ち、マレフィキウムより大きくなってしまった。

 名前の由来はふたご座の兄の方の(Castor)から。弟のポルクスはふたご座の弟の方。

 魔術師。得意とするのは炎と氷の魔術、そして精密操作。二つ名は「劫火雪魄(ごうかせっぱく)のカストール」。厄災の魔術師として悪名を轟かせている。ミラビリスと出会う前はならず者狩りなどで生計を立てていたが、現在はミラビリスの助手やその他内職などで稼いでいる。

 オルロフとは兄弟弟子。同じ師匠、霧消のグリソゴノに師事していた。カストール曰く、オルロフはかわいい弟弟子。

 プラチナブロンド、灰色の瞳、左目に守護石、髪質はストレート。守護石のアレキサンドライトは白熱灯やろうそくの明かりの下ではバーガンディー(山葡萄色)、太陽光の下ではフォレストグリーン(青緑色)に変化する。



挿絵(By みてみん)


 オルロフ・グラフェン・アダマス

 種 族:石人

 性 別:男

 年 齢:170歳

 守護石:黒色金剛石(ブラックダイヤモンド) 硬度:10

 加 護:消滅


 普段は大人ぶっているが、実は結構子供。好きな子はからかっていじめるタイプ。恋愛経験は少なく、口は悪め。

 黒髪、黒目、右目に守護石。髪質固めの短髪。長身筋肉質の一見近寄りがたいタイプ。名前の由来は有名な呪いのダイヤ、ブラック・オルロフ(Black Orlov)から。

 極夜国第五王子で墓守(魔術師)。一般的な魔術も扱えるが、最も得意とするのは、加護の力を利用した魔術無効化。

 カストールとは兄弟弟子。いつもからかわれ遊ばれていた。オルロフ曰く、カストールは底意地の悪いチビ。



挿絵(By みてみん)


 ヘルメス・アタランテス

 種 族:人間 → 人造石人

 性 別:男

 年 齢:17歳

 守護石:水蒸着水晶(アクアオーラ) 硬度:7

 加 護:才能開花


 アルブスに居を構える精霊錬金術師。14の時、事故で顔右半分を火傷。その事故の際、師匠であり養父でもあるトートに命を救われ、失われた右目の代わりにトートの守護石を与えられた。普段は髪の毛で顔右半分を隠している。

 4体の精霊をそれぞれ指輪(グノーム)、ピアス(ウンディーネ、シルフ)、ペンダント(ザラマンデル)に住まわせている。

 アルブスのアワリティア家からリコリスをさらい、現在駆け落ち中。王都コロナから旅立った後、すこし寄り道をしてからカエルラの町へと戻ってきた。そこでパーウォーと再会し、サンディークスに薬を盛られ、散々な目にあった(2章番外編 初めての喧嘩)。

 赤毛、緑色の瞳、そばかす、右目はアクアオーラ。名前の由来は伝説の錬金術師ヘルメス・トリスメギストス(Hermes Trismegistus)から。



挿絵(By みてみん)


 リコリス・アワリティア

 種 族:半石人(亜人)

 性 別:女

 年 齢:90歳

 守護石:黄金蒸着水晶(ゴールデンオーラ) 硬度:7

 加 護:繁栄


 生まれる前から囚われの身で、アワリティア家の塔の中から一度も出たことがなかった。人間の母カプセラ、石人(水晶)の父ロタールから生まれた半石人。その加護の力のために道具として幽閉されていた。

 現在はヘルメスと逃避行を満喫中。カエルラに流れ着いてからは、ヘルメスと二人でパーウォーのところに身を寄せている。アワリティア家のことが落ち着いたら、ヘルメスとアルブスに帰る予定。

 彼岸花カラー。白髪、赤色の瞳、右目に守護石。美少女、腰まであるゆるふわロング。モチーフは彼岸花。名前は学名(Lycoris)から。花言葉は「悲しき思い出」、「あきらめ」、「再会」、「思うはあなた一人」など。



挿絵(By みてみん)


 テオフラストゥス

 種 族:特注型ホムンクルス

 性 別:男

 年 齢:?歳


 トリスによってレウカンセマムの賢者の石から作られた特注型ホムンクルス。

 固有魔法こそ使えないものの、攻撃魔法から空間魔法まで扱える、最も魔法使いに近い魔術師。

 トリス至上主義で、すべての行動はトリスのため。けれど、自分を置いて逝ってしまおうとしたことは許せなく、彼女の魂を自らの魂と共に天体観測機へと縛り付けた。

 名前の由来は錬金術師パラケルススの本名(Theophrastus (von) Hohenheim)から。とうもろこし色のくせ毛。見た目は20代の青年。生物学的にはミラビリスの父。



挿絵(By みてみん)


 トリス・メギストス

 種 族:旧世代魔法使い

 性 別:女

 年 齢:?歳

 象 徴:天体観測機(アストロラーベ)

 魔 法:天体観測機を利用して運命を捻じ曲げる「運命改変」

 呪 文:合意は遵(パクタ・スゥント)守すべし(・セルヴァンダ)


 旧世代の魔法使い、記憶転移のメギストス一族の一人。人間と似た姿かたちを持った種族。ただし彼らには人間にはない魔臓という臓器がある。しかもトリスは固有魔法はもちろん攻撃魔法も空間魔法もお手の物という、魔法使いの中でも稀有な存在。いわゆる天才。固有魔法によって受けついだ知識と戦争時に手に入れた賢者の石を利用し、時代錯誤遺物(オーパーツ)の天体観測機を作り上げた。

 石人カエルラの執着に興味を持ち、自分もそれが欲しくなりミラビリスを作り出した。ミラビリスの母にして創造主。

 栗色の直毛に擬態しているが、本当は白菫色の髪に翡翠色の瞳。一人称はボク。名前の由来は伝説の錬金術師ヘルメス・トリスメギストス( Hermes Trismegistus)から。



挿絵(By みてみん)


 サンディークス

 種 族:魔法使い(獣人)

 性 別:オス

 年 齢:630歳

 象 徴:辰砂(シナバー)

 魔 法:石に込められた言葉を使って魔法薬を作り出す「朱墨爛然(しゅぼくらんぜん)

 呪 文:朱に染まれ、朱夏を謳歌せよ


 調剤を得意とする魔法使い。代償さえ払えば善人から悪人まで平等に依頼を受ける「朱の魔法使い」として名を馳せている。

 人の機微に非常に疎く、また興味もない。でも嫁(アカハライモリの獣人のニケちゃん)と子供はしっかりいる。現在別居中。

 シンボルは辰砂(しんしゃ)。石言葉は「海中を彩る赤が作るぶれない安定感」、「生命力」、「豊かさ」、「眠れる可能性ややる気を引き出す」、「神聖と毒」など。

 名前の由来はラテン語の朱色(sandix)から。




挿絵(By みてみん)


 ハイドランジア

 種 族:石人

 性 別:女

 年 齢:享年262歳

 守護石:藍方石 (アウィナイト) 硬度:5.5~6

 加 護:過去との決別


 3章主人公マーレの父違いの妹。極夜国で恋人に半身が見つかり、傷心から半身を求め旅に出た。藍宝石をもつ銀髪紫眼の美少女。名前の由来は紫陽花の学名(Hydrangea macrophylla)から。花言葉は「あなたは美しいが冷淡だ」。

 生まれることはなかったが、半身のプルウィアとの間に子供ができていた。クピディタースの求婚を断ったため殺され、後に遺体は王立魔導研究所に回収された。そこで親子共々実験材料として保管されていた。彼女の胎児をもとに作られたのがパエオーニア。




挿絵(By みてみん)


 プルウィア・レペンティーナ

 種 族:人間(祖母が石人)

 性 別:男

 年 齢:享年18歳


 ハイドランジアの半身の少年。亜麻色の髪とはしばみ色の瞳。虹彩異色症(ヘテロクロミア)で、左目は蜂蜜色と菫色が混じりあっている。下っ端の宮廷魔術師。

 名前の由来はラテン語のにわか雨(pluvia repentina)から。



挿絵(By みてみん)


 クピディタース・サーシス・チネンシス

 種 族:人間

 性 別:男

 年 齢:享年24歳


 ハイドランジアに懸想してフラれた初代略奪者。宮廷魔術師長で公爵家のおぼっちゃん。前日譚のソーリスたちの血をひいている。挫折知らずのエリート。王都の1/4を焼いたため、後世では「狂炎の魔術師」と呼ばれている。

 名前の由来はラテン語の執着(cupiditas)と花蘇芳の学名(Cercis chinensis)から。



挿絵(By みてみん)


 エテルニタス

 種 族:旧世代魔法使い

 性 別:男

 年 齢:?歳

 象 徴:太陽の瞳(ヘリオドール)の髑髏

 魔 法:硝子の棺に入れたものの時を止める「輝ける日々」

 呪 文:時よ止まれ、汝は美しい!


 トリスと同じ旧世代の魔法使い。いちいち芝居がかった言動を取る。死体愛好家。

 目の覚めるような赤毛と真っ赤な装束がトレードマーク。名前の由来はラテン語の永久(aeternitas)から。

 前日譚の時代からペルフォラツマの予言をオモチャに、赤虎目石の引き起こした一連の騒動を見物していた。長い時を生きているため、暇つぶしになりそうなものを見つけると嬉々として飛びつく。

 


挿絵(By みてみん)


 ペルフォラツマ

 種 族:旧世代魔法使い(祖父が石人)

 性 別:女

 年 齢:?歳

 象 徴:左目に曹灰硼石(ウレキサイト)をはめ込んだ素体の球体関節人形

 魔 法:未来を垣間見て予言を紡ぐ「先見之明(せんけんのめい)

 呪 文:星火燎原(せいかりょうげん)(おぼろ)なる未来に蝶は羽ばたく


 旧世代魔法使い、千里眼の一族の一人、先見(せんけん)のペルフォラツマ。彼女の千里眼は場所ではなく未来を視る。ただしはっきりとすべてが見えるわけではなく、曖昧な詩のような予言がおりてくるだけ。だから彼女にもはっきりとした未来はわからない。

 人生最後におりてきた予言の結末を確かめたかったため、エテルニタスと取引をした。



挿絵(By みてみん)



 カウトゥス・アワリティア

 種 族:人間

 性 別:男

 年 齢:27歳


 アワリティア家長男。

 リコリスの力に頼り切っていた実家に見切りをつけ、早々に独立してコロナで自分の店を立ち上げた。後に落ちぶれたマールム(父)が頼って来たが、巻き込まれるのを避けるために始末した。家族への情が薄い。

 既婚。妻は没落貴族の娘。

 名前の由来はラテン語の「注意深い」(cautus)。



挿絵(By みてみん)


 イリス

 種 族:亜人(半石人魔法使い×ホムンクルス)

 性 別:女

 年 齢:6歳


 ファートゥムとプリムラが残した一人娘。

 前日譚に出てきた赤虎目石の石人イニティウムの半身のホムンクルスの生まれ変わり。

 二人亡き後、マレフィキウムとパエオーニアの養女となった。



 ――No Image ――


 イニティウム

 種 族:石人

 性 別:男

 年 齢:享年?歳

 守護石:赤虎目石 (レッドタイガーズアイ) 硬度:7

 加 護:運命の破壊と創造


 前日譚の時代、半身を求め森を出てさまよっていた石人。せっかく見つけて愛を誓った相手は量産型ホムンクルス。結局彼女と一緒にソーリスに回収され、哀れイニティウムは機械人形(ゴーレム)の核となった。その後、愛しの彼女に持ち出され石人の森へと帰り、共に燃え尽きたかと思いきや……

 イニティウムの加護の力は特殊で、生きている間には決して発動しないもの。かといって、安らかなる死を迎えても発動しない。この加護の力が発動する条件はたった一つ、非業の死をとげること。彼の命と無念を代償に、石は運命を捻じ曲げ本懐を果たす。

 森を常夜に変え、様々な人々の運命を絡み合わせ、彼は半身の魂に再び出会う時をじっと待っていた。静かに時を刻みながら……。

 


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