いざ、ゲームノセカイへ!!
…ハカセが戻って来た。
「すまんのぉー、持ってきたぞー」
なんだこりゃ?
小さいな……まぁ、ゲームだから小さいのも当たり前か…
「ハカセー、戻りたいときってどうすればいいんだ?」
「準備完了!みんな、ゲームの近くに立ってくれたまえ!!…では〜っ!!」
「はい?…いや…俺の質問は……??」
ポチッとな!…その瞬間に俺たちはまばゆい光りに包まれた
「じゃあのー!一応テストプレイヤーなのじゃから、感想とかバグとか聞かせてくれよ!」
「あのー……聞こえてますかー?え?ちょ…まっ…おいコラじじ…」
シュン!
「ふぅー、転送完了じゃな。ゆっくりお茶でも飲もうかの」
……
………
…………
あれからどれぐらい時間がたったんだろうか…?
……いや、たってないな。
俺は意識を取り戻しつつあった。
ハカセにゲームの中に入れられてから一分もたってないだろう。
「ここはどこだ……??草原??」
気が付けば、俺は草原に仰向けになっていた
「……!?みんなはっ!?」
辺りを見渡すとクロメモ達も同じように仰向けになっていた
俺はクロメモのところへ駆け寄る
「おいっ、起きろ!クロメモ!」
「……む…?」
どうやらクロメモは目を覚ましたようだが、まだ寝ぼけた状態だ
「シロウゴか…てか、ここどこだ?」
「ゲームの中だよ。入れられただろ?ハカセに」
そろそろクロメモも意識が完全に戻ったようだ
「あぁ、あのゲームか……確か ゲームノセカイ とか言ってたっけ?」
一方、ライとネッケツも目を覚ましこっちへ来ていた
「ここは…草原ですか?向こう側に街が見えますけど」
へ?ま…街だと!?
確かに向こう側に街がある!
気がつかなかった…
「街か……てことは、人がいるかもな!」
「そうかもしれない…行ってみるか?」
俺は賛成
「いいんじゃないのか?」
「私もいいと思います。」
ライの提案に皆も賛成のようだ
ガサッ!
「……ん?今…音がしなかったか?」
クロメモはすぐさま警戒体制をとる
確かに音がした。はっきり、ガサッと!
「どこだ?オラ…出て来いよ」
ライが挑発する
すると、近くの茂みから人が出てきて何やら叫び始めた
「行けぇえぇええ!追跡玉ぁああぁ!」
謎の人物はそういうと、変な球体の物を取り出して投げてきた!
「ライさん!危ないっ!!」
「…へ?…うおっ!痛っ!!」
調子にのっていたライにその球体が当たった
そして、その球体は変な機械に姿を変えライの腰に付着した
「……よしっ!"グランド"の石を使用!"グランド"に戻れっ!」
またそいつは変な球体を取り出し、呪文のようなことを口にした
すると謎の人物の体から閃光が発生して……
「あれ?あいつは?」
謎の人物は消えていた
「…消えた…な。」
クロメモは唖然としている
なんと一瞬にして俺たちの前から消えた……
ライはしばらく棒立ちしていたが口を開いた
「…あのやろっ!!なにしたかは知らんがぶっ殺してやるっ!
「まぁまぁ、落ちついてください。とにかくあの街を目指しましょう。ここにいても何も始まりませんよ?」
ネッケツは冷静に話しかける
「……そうだな…そうしよう。…あいつはそれからだ。待ってろよー!!」
そして俺たちはグダグダのスタートをした