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名付親

 ある日、公園を散歩していた時、3歳の少年がやって来て「あなたは、私の名付親です。」と言った。私はその時、3年前の出来事を思い出した。

 今を去ること3年前、私が近くのスーパーで買い物をしていた時、一人の老人が近づいて来て「あなたに、孫の名付親になって頂きたい。」と言われた。唐突な申し出だったが、断る理由はなかったので「真っ直ぐに育つように『進』君はどうでしょうか。」と応えた。「良い名前を有り難う御座います。」と言ってその老人は去って行った。「君の名前は進君かい。」と聞いたところ、その少年は「たかしだよ。」と答えた。「それなら、俺は名付親ではない。」と言ったら、「本当は、進だったんだけど、お父さんが、たけしだから貴になったんだ。」と応えた。貴君によると、私が名前の第一候補を考えたので、両親は私を名付け親と教えていたらしい。更に驚いたことに、貴君は私が住むアパートの目の前にある借家に住んでいた。

 1か月後、貴君一家は、引っ越してしまった。なぜ、私に名付け親になって貰おうと思ったのか、今をもって不思議である。

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