埴輪と旅する女①【会津若松編】第020回
『Mikiko's Room(https://mikikosroom.com/)』で連載した、会津若松への旅行記(原題は「単独旅行記Ⅶ」)です。
み「あれ、何の花だろ?」
ハ「サクラやないわな」
み「当たり前じゃ。
ハナミズキに似てるけど……。
季節が1ヶ月くらい違うし。
あ、そうか。
ヤマボウシか。
ベニバナヤマボウシ。
それなら、今ごろ咲いててもおかしくないわ。
でも、あんなとこに単木で植えて、夏、大丈夫なのかね」
ハ「元気そうやないか。
夏に弱い木なのか?」
み「ヤマボウシは、ハナミズキの仲間なの。
ていうか、ほとんど同じ木なんじゃないかな。
花期がちょっとズレるくらいで。
で、新潟でも一時期、ハナミズキを街路樹に使うのが流行ったのよ。
でも、結果は思わしくなかった」
ハ「なんでや?」
み「街路っていう環境は、かなり過酷なのよ。
夏は、カンカン照りで根元まで陽があたる。
冬は、寒風の通り道。
ハナミズキってのは、木の性質で云うと、モミジなんかと近いのよ。
山で、ほかの木と一緒に生えてるから……。
根元に陽があたることも、風が裾を吹きすぎることもない。
街路樹にイロハモミジを植えて、育つと思う?」
ハ「よーわからんが、そぐわん感じはするわな」
み「今はもう、ハナミズキが新しい街路に植えられてるとこは見なくなったね」
み「何かの工場みたいだね。
製粉工場かな?
ラーメンの」
ハ「これは、生コンやないのか?」
み「検索……。
やっぱしなくていい。
あんまり興味が湧かない」
ハ「なんやそれ」
み「架線があるね。
磐越西線で電化されてるのは……。
喜多方から郡山までだからね。
でも、喜多方から会津若松までは……。
電車を使用した定期列車は設定されてないんだって」
ハ「詳しいやないか」
み「磐越西線は、新津が終点だけど……。
実際は、わたしの乗る信越本線に乗り入れて、新潟駅まで行ってる。
なので通勤では、磐越西線のディーゼル車に乗ることもあるわけ。
でも去年だったかかな、新しい車両が走るようになったんだけど……。
発車するときのエンジン音が、旧型車より遙かに大きいのよ。
最初に聞いたときは、ぶったまげた。
あれは、なんでなのかね?」
ハ「知らんわ」
み「塩川駅着。
13時18分。
ここが最後の停車駅になります。
2分停車ですから、列車の外に出ないで下さい」
ハ「わかっとるわ」
み「おー。
上流っぽい景観になってきたね。
ていうかこれ、阿賀野川?
今度は、即、検索」
ハ「どうやら、日橋川のようやな。
日本の“日”に、ブリッジの“橋”や。
猪苗代湖から流れ出る、唯一の川だそうや。
阿賀野川に合流しとる」
み「ついに会津若松に、到着しました~。
13時35分。
新津を出てから、3時間32分。
こんなに長く汽車に乗ったのは、学生時代以来じゃ」
ハ「どこに行ったんや」
み「帰省しただけ。
鈍行を乗り継いで」
ハ「ご苦労なこっちゃ」
み「お金は無かったけど、時間はあったからね。
山の上で1時間くらい停車したり……。
なんとも、のどかな旅だった。
2度としなかったけど」
ハ「1度すれば十分や」
み「さ、降りるぞ」
ハ「こら!
わしを忘れるな!」
み「わざとだったりして」
ハ「腹ん立つ!」
み「見よ、わが『ばんえつ物語』号の勇姿」
ハ「何が“わが”や」
み「これで見納めじゃ。
なんまんだぶ」
ハ「拝むな!」
み「架線がなければ、もっとすっきり撮れるのになぁ」
ハ「撮り鉄みたいなこと言うやないか」
み「いっぱい撮ってるじゃないか」
ハ「車内から撮るのも、“撮り鉄”言うんか?」
み「いいの!」
■通勤手段
実は今、電車通勤を止めてます。
きっかけは、8月初旬にあった豪雨です。
朝の駅で、待てど暮らせど電車が来ません。
痺れを切らし、家に戻って車で出勤しました。
そしたら、思いのほか混まなかったんです。
でも、車はもちろん、会社の駐車場には停められません。
近くの有料駐車場に停めました。
半日仕事をして、駐車料金を精算。
450円でした。
ここでハタと気づきました。
「こっちの方が安いんじゃね?」
電車だと、片道200円です。
往復で、400円。
これだけなら、電車が安いです。
でもわたしは、新潟駅と会社の間を、行きだけバスを使ってました。
なぜなら、歩くと20分以上かかるからです。
20分くらいとお思いでしょうが、ときは8月。
暑い盛り。
20分も歩くと、会社に着いた途端、汗が噴き出すんですよ。
汗が引くまでは、仕事にかかれません。
それにオフィスは冷房が効いてますから……。
ヘタすれば、汗が冷えて風邪を引いてしまいます。
なので、行きだけバスです。
バス料金は、210円です。
合計、1日で610円になります。
駐車料金の方が安いんです。
もちろん、別途ガソリン代がかかりますけど。
これを加算すれば、ほぼどっこいどっこいかも知れません。
でも、車通勤には、さらに大きなメリットがありました。
早いんです。
混んでないときは、20分ちょっとで着きます。
帰りも、25分くらい。
電車を使った場合、全行程はどうしても45分くらいになってしまいますから。
あと、時刻表に縛られないというのも大きいです。
電車のときは、腕時計とにらめっこしながら仕事してました。
30分に1本くらいしかないですから。
でも、車通勤を諦めなければならないかもという危機がありました。
10月から、わたしが使ってる新潟バイパスが、工事で車線が少なくなったんです。
これで倍も時間がかかるようになったら、もう無理です。
でも、わたしの通勤時間帯では、ほとんど影響ありませんでした。
後に新聞で、夕方のラッシュがヒドくなったという記事を読みました。
10分で抜けられた区間が、30分かかるようになったとか。
工事は、バイパスの高架化で、コンクリートの土台作りから始まってます。
完成まで、何年かかるかわかりません。
フルタイム勤務の方は、ほんとに辛いでしょうね。
電車に乗り替える人も増えるんじゃないですか。
でも、新潟の電車は、決して時間通りに来ませんからね。
特に、これからの季節。
イライラして、また車に戻す人もいると思います。




