表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/17

プロローグ

 別にタイプが同じだったわけでも、趣味が同じだったわけでもない。

 本当にたまたま、偶然席が近かったことと、その日俺が消しゴムを忘れたことで接点ができた中学一年の頃から、気付けば俺たちは親友と呼べるまでに意気投合していた。


 どこかクールで、でも勉強も運動もしれっとこなすどちらかといえば大人っぽいアイツと、勉強もできないしモテもしない(でも運動ならできるっつの)まさにザ・中学生男子な俺が親しいことに周りはいつも不思議がっていたが、それでも俺たちは仲が良かったんだ。親友だと思っているのは、きっとアイツの方だけだと思うけど。


 そんな俺、牧野桜汰(まきのおうた)と、長峰智彰(ながみねともあき)の関係が変わったのは、腐れ縁を初めて五年とちょっと、現在高校三年生の夏。丁度部活を引退したぐらいの時だった。


「桜汰、俺と付き合わないか?」


 ――それは、俺のことを親友だと思っているはずの、片想いの相手からの提案だった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ