しょぎょうといとなみ
万物は流転する
人の営みも所業も
やがては泡沫のように弾け
風に流され散る
出来事は繰り返す
人の心もその想いも
流された風のように人に触れ
時に胸に残り還る
何故繰り返すのだろう
どうして戻るのか
円環のように
時に螺旋のように
崩れゆく無情さを
弾けさせる所業を
人は想像し指摘して
知っているはずなのに
風が吹き流れる
諸行無常の響きを奏でつつ
人は吹き荒れる風に翻弄されつつも
世界の中で想いを胸に歩く
広く広く
尽きぬはずの
円環のようであり
螺旋の如き世界を
命というバトンを渡しつつ
今日も歩む
想いというバトンを世界へと流すために
バトンという命を
この世界へと還す
バトンという想いを
この世界へと積み続ける
その円環が壊れるまで
円環が回り続ける限り
命は
想いは
広大な世界
そこで巡り続ける