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詩ですⅡ

しょぎょうといとなみ

作者: みなはら




万物は流転する


人の営みも所業も

やがては泡沫のように弾け

風に流され散る


出来事は繰り返す


人の心もその想いも

流された風のように人に触れ

時に胸に残り還る



何故繰り返すのだろう

どうして戻るのか


円環のように

時に螺旋のように



崩れゆく無情さを

弾けさせる所業を


人は想像し指摘して

知っているはずなのに




風が吹き流れる

諸行無常の響きを奏でつつ


人は吹き荒れる風に翻弄されつつも

世界の中で想いを胸に歩く



広く広く

尽きぬはずの

円環のようであり

螺旋の如き世界を


命というバトンを渡しつつ

今日も歩む


想いというバトンを世界へと流すために




バトンという命を


この世界へと還す


バトンという想いを


この世界へと積み続ける



その円環が壊れるまで






円環が回り続ける限り




命は


想いは



広大な世界


そこで巡り続ける





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― 新着の感想 ―
歴史は繰り返す。 今でも覚えています。 中学校に入り、歴史の最初の授業で先生から教えてもらった言葉です。 その繰り返す円環が2次元的には同じ位置にいつつも、3次元的にはプラスの方向に昇って行っていれば…
円環という表現に絶妙さを感じました。 円環でも螺旋でも円運動をするためには、中心になる軸が必要。 回ることができる人達は、自分の軸を持っている。 軸を共有する人達が居るから、世界は回ることができる。…
 閉じた円環ではなくどこかに向かう螺旋は、帰ってきたように見えて、もとの場所とはすこし違ってしまっている。そんなジレンマ。  完全な円環におさまるなら、そのほうが長い安定を築けるのかも、です?
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