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ファンタジーからは逃げられない  作者: 極上トマト
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第五話 ダンジョン作成

「まず、最初にどういうコンセプトで制作を始めますか?」


「そうだな、最初だから定番中の定番のダンジョンを作っていきたいな。」


「そうですね、では階段式ダンジョンを作っていきますか」


ラノベでダンジョンは何回も見ているし、漫画でも見ているが実際どういう風に作っていけばいいのか。いざ実践という風になると意外と難しい物なんだな。


「ピース、ダンジョンってどういう風に作っていけばいいんだ?」


「そうですね。別にマスターの想像通りのイメージでいいと思います。けれど一階も二階も同じ雰囲気にするのは派手さに欠けてしまうできる限りいろいろな雰囲気のダンジョンを作っていきたいですよね。」


「よし、じゃあ早速作業を始めていくか、忙しくなるぞ!」


俺とピースは一週間の間、作業に取り掛かった。

俺はピースと一緒に設計書から作り始めたが俺たちが作った結果によると現段階で作れる階数は五階までという結果になった。

まず第一階層は平原エリア

出現する魔物はゴブリン、スライムの二体だ。

そして次に第二階層ここは迷宮エリア

出現する魔物はスライム、ゴブリン、スケルトン

そして三階層は同じく迷宮エリア

出現する魔物はスライム、ゴブリン、スケルトン、上位ゴブリン

そして四階層は草原エリア

出現する魔物はゴブリン、オーク

そして第五階層はボスエリア

出現する魔物はゴブリン、キングゴブリン

こんな感じの設計図となり、俺達は小屋の中で設計に取り掛かった。

作業は困難を極めると勝手に予想していたが思った以上にスムーズに進んでいった。

スムーズに進んでいったのも全てピースのおかげだ。ピースが魔物を労働力にしたらどうと提案しなかったら一生俺らだけでやることになっていたからな。

わかっていないと思うがダンジョン建設っていうのは普通の建設と変わらない。いや普通ならもっと簡単に建設することができると思うが経費削減のために材料から手作りで作っている。


「ゴブリンさんたちはこの石材を運んでください。」


「ゴブ」


やはりピースはリーダーシップが優れている。


「マスターはこの木材を五階までもっていってください。」


「りょうかい、とりあえず進捗確認がてらに行ってくるわ。」


俺は二階から五階へと階段をかけていった。


「キングゴブリン、調子はどう?」


「ジュンチョウデスネ。キゲンマデニハカンセイデキルトオモイマス。」


「そりゃ、もう少しだもんな。ピースから教わった作戦も練習しておけよ。」


「ワカリマシタ」


俺よりも二回りぐらい大きい目の前にいる奴がキングゴブリンだ。

こいつには死んでほしくない。なぜかってそりゃもちろんいい奴だからだ。

堅実、優しい、思慮深い、そして真面目に働いてくれるんだ。


まあ、こいつぐらいなんだ。知能があるのは、他のやつらはIQが離れすぎていて話が通じないんだ。

こいつぐらいなんだよな。


「マスター!、お遊びはここまでです。保間があるなら働いてください。完成してから遊ぶことはいくらでもできます!」


おっと、監理室からのお叱りの言葉が出てしまった。

それじゃあ働きますか!


~一週間後~


「では、始めますか。マスター」


「ああ、ドドンとこの世界を混沌という名のカオスへ落として言ってやろう。」


俺たちがダンジョンを設置する場所は東京の中心あの天空タワーの真下のちょっと横だ。

今日の深夜に作る。個人的にあまり人間側に被害は出したくない。けれどダンジョンで死ぬことでDPを獲得できるっていうのはちょっと何とも言えない気持ちになる。がそれは相手の自己責任だと割り振ろう。だけど少しでも人間の犠牲を減らせたらと思う。


「じゃあ、母さん、今日、友達と飲みに行ってくる。あと今日はカプセルホテルで泊まってくる。」


「はーい、楽しんできなさい。」


俺は玄関から出て、そそくさと小屋に向かう。


「ピースも一緒に来るか?」


「そうですねせっかくですし、地球の雰囲気を楽しんでいきたいですし。」


「よし、じゃあ、電車で行くか。」


俺達は最寄り駅まで歩いていった。


 「これは電車というものですか。興味深いですね。これが今の地球の技術ですか。ちょっと分解してみたいですね。」


とずかずかと動いている電車へ歩いて行っている。


「ダメだ。人の迷惑になることはするな。」


と俺は必死にあいつの服を引っ張り、止めていた。


この後も


「この抹茶というものは何ですか?」


「ほろ苦いうまい奴だよ」


「食べてみたいですね。」


「このタピオカもおいしそうですね。」


「わかった、買ってやるから」


その後も、ピースの未知への好奇心はなくならず、それとは裏腹に俺の財布はなくなっていった。


「やっと、着いた。」


俺は心身を削りながらなんとかたどり着いた。


「なあピース、ダンジョンを設置するときはどうすればいいんだ?」


片手にタピオカ、もう片方に抹茶アイスを持ちながらこう答えた。


「普通にダンジョン設置と唱えればできますよ。」


「了解、じゃあそろそろ作りますか。」


俺は少し手を掲げて言った。


「ダンジョン設置」

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