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聖杯の水銀  作者: ゔぃあちゃん
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第二話「切実に欲はあるもの」

何となく掴めてきた今日この頃、メリーちゃんについてのことです

こんな子知らない・・・心はひどく冷たく乾き脳内に赤がべったりと染み込んでいく。

「うびゃあうべあ。。。」碧い目で見てくるこれはだれで一体何なのか。

でも確かに悪寒とおぞましさが私を襲い溶かしていく。気持ち悪かった。

赤子をこの腕で離そう手の力を抜こう。その命令が文字となって焼き残る。

きずけば目の前には赤い赤いお屋敷が見える。あの男の言っていた魔女とはこの屋敷に潜んでいるだろう。

屋敷の前まで行くと交換BOXと殴り書きされた箱がある。

箱を開け赤子をいれ瞬く間に少女は森を出た。

「幸せよ、幸せなんだから!えへへへへへ」興奮状態の彼女は顔が崩れていく。空から大量の金貨金貨・・・

きっと魔女の褒美だろう、幸せ過ぎて溶けていきそう。とろとろしていく。あわわわぺぺぺぺぺぺ・・・・・

「なんだか疲れてきちゃった。まま、まま、ねんねんおやすみよ、熊は捕まえたんだよまま、」


ふと足を見れば森の中の茨を走ったせいか血みどろだったが痛みは感じられなかった。眼も充血している。


衝動に身を任せ短い間に起こる決断だった。もうこのスピードに任せてみよう。私にはもう歩けない。だけどそれでいいんだって神様はいっているまさに天啓だ。 まるで魔法の世界に来たみたい、導いて欲しいの

王子様、手を掴んで引いて欲しい、お願いよ王子様。愛してるから。

「満足した?メリー、これが魔女が贈るささやかな魔法さ。僕が言った勧めは正しい方向に行ったかい」


前を見るとそこにはあの男がいた、まっすぐ立ちはばかる姿に微量の恐怖を感じた、いい所なのに。

「けどあまりささやかなではなかったようだね幸せの分泌量は。これが欠点なのかもしれない。君は死ぬ」

死ぬ。死、まだいやよ何もない虚無と静かすぎる空間は身を錆びさせてしまう。


「極度の興奮に錯乱状態そして少々嘔吐ぎみな反応、程々と思ったがまだまだ完璧ではないな自分は」

そう言い放つと男はからだの力が抜けぬいぐるみのように倒れ地面と伏してしまった。


「。。。え?魔女様。僕に救いは、魔女様?そこの金髪に君かい?」


何だこいつはまるでさっきとは違うやつのようで、何なんだ。おかしすぎる。

『ありがとう面白かったよ』

頭上で声がして脳みそが揺さぶれるような感覚に陥り朦朧となるじゃないか。

草木が沈み何か別の雰囲気と人物、いやものの気配が感じ取れた。

「ゴゴ。あ」

男がしゃべれなくなり陸に打ち上げられた魚のように藻掻いた。途端に黒い液体に包まれ一瞬でその液体は散った。

すると人影が現れ男と私を飲み込むかのように立ちすさんでいた。誰だ。

「可愛い可愛い女の子、楽しかった!久しぶりなんだ、こうやって空気を吸うこと。あ」

その人影は潤い満ちた滑らかな声で話す。少し長い黒髪をたゆたせその場にいるが戸惑っているようだ。

「さっきも言ったけど死にそうだね、ごめんね~友達になれるかわからなくていや普通に仲良くしたいだけだ!その為には何か特別な事でもないとね?」

若干焦りつつもこの場を楽しみ三日月口で笑う

「私、こんなに血を出しちゃって、森の毒草が傷口から染み入っているみたい、もう無理よ、」

何とか声を振り絞り伝えるがきっとこいつは状況を全て把握済だろう、だがそっちが友好的に来るなら、合わせておこうじゃないか

「大変だね」

そうぽつりと打ち捨てるように酷く他人事気味に返された。まぁ私があの変な気分になったせいでもあるが。何とかしなくては。

「お願い、傷を癒やして。もっと生きたいの、まだ知りたい事があるの」

懇願するしかない、ベストを取るならそれしかない


「ほんほん、きちんと動機があるようならそれは価値があるようだね、んまあ大丈夫。」

急に笑みが消えかけて私の手をそっと指から伝い腕へと肩を指をさす、そして力を入れるかのように優しく肩をつまみ眼球を思いっきり開きその碧で私を見つめた、綺麗すぎた。

私はほんの少しの緊迫感を胸に抱きながら彼女に任せる、そうしていくと体の感覚がなくなり浮いてるかのような感覚が迫ってくる

無感覚になり不安はあおられ急に熱が走り呼吸が荒くなる心臓は圧迫され密度が高まり苦しくなる


「ぷっは!っはっは。。。」

「うわすごーい、動いてる動いて、」

私は水に戻った魚のようだ、呼吸は楽になり瑞々しさを感じた


「凄いすごい頑張ったじゃーん、心配ないね」

テンションが高くなっているのか歌うようにその子は言葉を並べる

「さっきのなに?傷も少しは癒えてる、ねえ本当に魔女なの?それにこの男はあなた?」

こんな出来事にあえば疑問が次々と溢れて零れ落ちる、花びらが散る


「こいつはいわゆる可哀そうな役、そこら辺にいる」

急にテンションの波は下がったようで目つきが変わり先程まとっていた無邪気さと奇妙なオーラは静まり相手を慎めさせしまう圧迫感があった。


「うーん魔女はこれが勝手につけたから知らない。あとこの男に乗り移ったのはちょうどさっき」

「。え?乗り移る?シンプルになんで?魔女みたいじゃない」

「んまそこは置いといてご都合事だと思ってよ!それに魔女とかとはゾーンとしては属すけど。」

そこまで言うと何かを思い出したのか早口になり

「やばいわ。ここさどこだっけ、古き友人に会いたいんだけど。闇の国。ここ違くね?」

「ここは炎よ。それにどちらにしろここを通らないと闇には行けない、危険だからとどまった方が」


もしかして違う国から来た?だって闇を目指していてここが分からない。となると水の国?おかしい。

「あーそうだった、三つの国は繋がってるけど炎は水と闇の間にあったねありがとうお嬢さん、メリー」

「最後に聞かせてなんで私をそんなに知ってるの?弟は?貴方はだれ?」

もう行ってしまうなら全て聞いておきたい。弟に対しても

「弟、なのかな?血のつなが、まあいいや。返してほしいなら返すよほら」


ふと背中に重みがあり生暖かい、ああ。ティズだ、顔を見れば眠っていた可愛らしい寝息と共に

「私が君を知っているのはほんのちょっぴっと乗り移ったから!」

いたずら顔でドッキリが成功したみたいに笑う。

「あとは自分についてか、ミステリアスにいきたいんだよな。はは」

いじわるそうに返してきた。なにがなんでも知りたいのに。

「ふてくされるなんて、ふふ。じゃあ魔女と共通は「ある」んだけど魔女はどうして魔女なのか考えてみてよ!、場所教えてくれたから金貨三枚プレゼントあげる」

ポケットからきらきらした金貨をつまみ私の手のひらに優しく乗せた

「またあえたらいいね」


そういって消えてしまった。明日からこの金貨でお店を建てよう








黒髪の少女って最初で出てきたよな、闇の国を目指してるらしいが、おやすみ、!

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