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聖杯の水銀  作者: ゔぃあちゃん
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序章「気まぐれ」

どんでん返し系を意識したい人です。はい、「意識」はします。なので次の回で理解する事もあると思います。という訳で、スタートしていきます!

そっと前を見て空を見上げる、けれどもその世界は深く深いところにある。 きっと見つけられない。 水中都市のその真ん中の城の屋上では、少女が呆然と上を見上げている、上には昼という事もあり太陽の光が行き届き宝石のようだ。退屈そうに、けれども冷たい目で呆然と立ち尽くしている。屋上だけはガラスで空間は作っておらず海水に直接触れている。少女は手を伸ばし少しだけ水に触れ、くるくると回しては小さい渦を起こす。そこに巻き込まれた魚は飲まれていき魚の親子は離れ離れになる。       「あっ、やりすぎた、まぁいっか」きずくと回転は上昇し渦は大きさを増し、親子は届かない距離に吹き飛ばされている。完全に別れてしまった。 「小魚だし、子供の方は後で別の魚にやられるかな?お母さんと離れちゃったし。けど女の子には優しくしないとね」母の方を掴むと安全地帯に移動させた。彼女にとって子供など興味も示す事無く母親の様子をただ見つめている。暫く見つめたあとに 、 「飽きてきた。帰るね」冷たく言い放った。子供とはぐれた母親ほど切ない顔は見た事はないだろう、それは野生としての本能があるから。そんなもの気にせず少女はメインホールへと降りていく。少し階段を降りた場所にあるメインホールではヤギの頭にスーツを羽織った明らかに怪しい男が会議をしていた。周りの聞いている者たちもヤギ頭だった。彼らは何か重要な事をテーマとして話しており落ち着いて話している。そんなおかしな風景に少女は少し笑みを浮かべながら、メインホールのシャンデリアにそっと仕掛けておいた墨風船に目掛け、ポケットからだした吹き矢で狙う。彼女は獲物を仕留めるかのように興奮しつつ、集中していた。目で正確な位置を測り吹き矢を風船の中心に向け瞬間、息を軽く吹いた。 「命中★!」吹き矢は風船に見事に的中し中から墨が溢れヤギ頭の男達は墨まみれとなった。辺りは困惑し会議所では無い状況である。会議のリーダーの男は犯人を捕まえるべく会議を中断し、少女が隠れていた場所とは反対の場所へ向かった。墨をかけられた割には判断が落ち着いており不気味だ。      

「何しようかな、てか何したいか分からないんだよ自分も、」退屈で死んでしまいそうだ、しかし何か頭の中で違和感が感じている、一体何なんだ?    「ひらめいちゃったぁぁぁ!そうだ!!どうせならリスクの高い事をしちゃおう!!なんかリスクの高くて達成感感じるやつ!、うーん、分かんね!」何か思いつきそうで、しかしあと一歩のところで出てこない、このもどかしさを埋める何かアイデアを、ここぞのところで思考を止めてはならない。足は早くなり手で顔を押さえ脳を反応させるふと、きずくとカーテンにぶつかっていた。衝撃に驚愕し目を開けると辺り一面カーテンの紫が写っている。急に頭の中で光が見えた。          「闇のとこへ遊びに行っちゃおうか!!」そうだ、これだ、これこそ今自分がやることなのだ!そうと決まれば今から行こう、丁度今は気分が絶好調であり、このタイミングを逃せばまた退屈に沈んでいくかもしれないからだ。

「スリルと刺激、そして新しいものこそ「私」の生きがいだからさ!」にやけながら新たなミッションのような気分で階段で下まで城を抜けていく。だがここで、急にヤギ頭の男が背後に現れた。表情は分からないが怪訝そうな雰囲気を漂わせ重く言葉を話そうとする。咄嗟に振り返り、「あー、そういう気分じゃないんだよね、まぁ上手くやってさ、頑張れ。」と言い残し男から逃げていく。しかし、ヤギ頭は必死に追いかける。回り道を何度も走り、やっとヤギ頭から逃げ、城を出たがやはり思い切り走ったせいか疲れがどっとのしかかって来た。「割と難しそうだな、まぁいいや、」すっと立ち上がると「楽しみだな、ふふ、とりあえず陸に行こうか!」海底トンネルを抜け、水の中にある沈没船の前に来ると船の面舵まで泳いでいき、顔認証装置のようなものに眼を映す。すると船は動き出し、陸へと向かう。 「久しぶりだから、何処から行くのか、まぁ、歩こうか、面倒くさいけどさ。」大きな船の中で、たった1人で呟いた。漆黒のような胸まである髪は水の中で揺蕩い、透き通った海底のような蒼い瞳で彼女は狙っている、「なにか」を。完全にその姿は人間に似ている。

見てくれてありがとうです!飽きっぽい性格だけどやる気スイッチ入ったらばりばりいきますわ、さて、今回の女の子、色々不思議だけど誰!?ってなったかもですが多分いつか分かります(?)今回は水の国での出来事。先に言いますと、ちなみにこの小説は完全な主人公はいません。複数の主人公で構成していきます。次回、第一章行きますで!

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