睡魔
眠る眠る眠る眠る眠る眠る眠る眠る眠る眠る眠る眠る眠る眠る眠る眠る眠る眠る眠る眠る眠る眠る眠る眠る眠る眠る眠る
そう問いかけてからもはや2時限。一向に眠ることができない。ぼーっと何も考えずに目を閉じてみても、真っ直ぐの道をひたすら進むイメージを作ってみても、睡魔は見向きもしない。
もはや呪われている?
餞別布団から身を掘り起こしその場にあぐらをかいた俺は静かに部屋を見渡す。
呪いならばどこかに睡魔がいるはずだ。
それは小さな羽の生えた小人かもしれない。それは部屋全体を覆い被さるほどの巨人かもしれない。しかしその姿は誰も見たことはないという。
俺は闇雲に部屋を透視する。
何処にいる。何処に隠れている。出てこい睡魔よ。
だが睡魔は一向に現れることはない。
そうか。そうか。睡魔よ、お前はどうあがいてもそうやって隠れてるつもりなんだな。わかったよ。それがお前のやり方なんだな。なら俺はお前を絶対に見つけだしてやる。
確か去年買ったやつがあったな
俺は押し入れから金網で作られたネズミ取り用仕掛け罠を取り出し、布団から1メートル離れた位置に置く。
ヤツの好物はなんだ?
とりあえず罠と言えばチーズという王道の誘き寄せアイテムを仕掛けてみる。俺は布団に潜り静かに来るのを待ちかまえる。テーブルに置かれる温度計つき目覚まし時計はカチカチと闇を刻んでいく。
。。。。
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。。。違うのか
10分程経過したがヤツは現れることはなかった。俺は仕掛けたチーズを外し今度はウィンナーを置く。夕飯に食べた残りだがまだ旨味成分は発酵中だ。俺はチーズを食べ布団に潜る。
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。。。違うのか
俺はウィンナーを外しサキイカを置く。もちろんウィンナーは頂く。
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。。。これも違うのか
ならば、これならどうだ。と台所に行きフライパンに火をつける。焼けたフライパンにバターをたらし鯖を焼く。そこに味噌、ゴマ、一味と振りかけ蒸し焼きにするようにホイルを被せること15分。こんがり焼けた鯖は赤く火照った汗を白く魅せる。形が崩れないように皿に盛り付けライムを絞れば香ばしいツマミの出来上がりだ。
俺はテーブルに鯖を置きほっと一息着くと眠気に襲われた。
睡魔もホカホカご飯には目がないようだ。
要するに暇なのである。




