ボビーの日記Part,1
珍ボビーの日記part,1
「事件勃発」
ある日の事、マク○ナルドに、 ハンバーガー創作の巨匠
『ディベロッパー』が手掛けた数百年に一度の奇跡のハンバーガー
『ゴールデンビックマック』が一週間展示されるというマク○ナルド一大イベントが開かれていた。
[マク○ナルド社長室]
「何だ相談って?」
とボビーが口にしました。
するとドナルドが真剣な顔で
「いや、実はな…今イベントが開かれている訳だ。
だからゴールデンビックマックを狙う馬鹿も当然出てくるだろう…
そこでだボビー、お前に
『監視役』を頼みたい」
と言いました。
ですがボビーは
「嫌だよ面倒くさい!んな事はそこらへんの美川憲一にでも頼めよ!!」
と嫌そうに叫びました。
「だから美川憲一がそこらへんにいねえからお前に頼んでんじゃねーか!」
とドナルドが言い返すと
「……!」
とドナルドが何かを思い付きました。
そしてボビーに
「やってくれたら、ナマコをプレゼントするよ!」
と小声で呟きました。
それを聞いたボビーは
「……ん?ナマコ!?ンフフフフフフフフフフフ(笑)
まあ、やってやらんこともないぜ!?」
とボビーが嬉しそうに言うと
「じゃあ決まりだな」
とドナルドが言いました。
するとその瞬間、開いていた窓から紙が凄い速さで入ってきました。
そして運悪くボビーの眉間に紙の角が上手いこと刺さりました。
ボビーはその紙を抜き取り、 白目で今にも倒れそうな感じでその紙の内容を読み上げました。
「~拝啓~
初冬に入り寒くなってきました。
さて今回はあなた方の自慢のお宝
『ゴールデンビックマック』
を盗りたいと思います。
ではそちらに夜7時に…
~孤高の怪盗~
アルセーヌ・ルパンより」
と記されていました。
するとそれを聞いたドナルドの表情が一変しました。
「アルセーヌ・ルパンっていったら世界でもトップクラスの怪盗じゃねえか!!
『狙った獲物は逃さない』
それが奴のポリシーだ
ヤバいぞこのままじゃ本当に盗られるかもしれねえよ!」
と心配そうに言いました。
するとハッとした様子でボビーを見てこう言いました。
「そうだ、もう今から監視していてくれ」
するとボビーは驚いた様子で
「お前まだ昼の1時だぜ!?
頭大丈夫か?脳にポテト刺さってんのか!?」
と叫びました。
するとドナルドは冷静に
「念には念を…だ、それともなんだ?もうナマコがいらないってんならこの話無しにしてもいいぜ!?」
と脅しました。
「…はい」
とボビーは子犬のようにうなずきました。
‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡
[宝物庫、夜6時]
そこではボビーが凍えながら愚痴を呟いていました。
「ブェックション!!うう…寒い。よくよく考えたら実におかしい!
あのパーマ野郎…訴えてやる」
とブツブツ言っていると、
『噂をすれば』とばかりに暖かそうなコートを着たドナルドが歩いてきました。
そしてドナルドが
「やあ、ご苦労様!!差し入れに君が大好きな物を持ってきたよ」
と笑顔で言いました。
そして何かが入った紙袋をドナルドはボビーに手渡しました。
ボビーは
「なんだろう…
ナマコ1ダースかな?」
とワクワクしながら紙袋を覗きました。
すると紙袋いっぱいに味噌汁が入っていました。
ポカンとしているボビーを見てドナルドは笑い転げていました。
「ゴメン!!冗談、ジョーダン!
ギャハハハハハハハハ(笑)」
と大爆笑していました。
するとボビーは味噌汁を床にぶちまけドナルドを睨み付けました。
「ま、許して今から俺も付き添うからさ☆」
と笑顔で言いました。
‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡
[宝物庫、夜6時57分]
「そろそろか…」
とボビーが言いました。
するとドナルドが真剣な顔で
「相手は世界最高峰だ、くれぐれも油断するなよ」
と言いました。
そして沈黙が続くなか、
時計の針は7時を指しました。
と、それと同時に宝物庫の電気がパッと消えました。
「ヤバいぞ!ルパンが来た!!」
とボビーが叫びました。
するとドナルドは何者かの気配を感じそいつに飛びかかりました。
「このやろう、お前がルパンか!!まてちょこまかすんなてめえ!!」
と両者が揉み合いになっていました。
すると宝物庫の電気がパッとつきました。
ドナルドはさっきまで争っていた場所をみると、なんと素っ裸のボビーがいました。
「な、なんだ!!その格好は! 気持ち悪い」
とドナルドは軽蔑の目で見ました。
「お前が俺をルパンと間違ったからこうなったんだろ!」
とボビーが言い返しました。
「とりあえず服を着ろ!!服を」
とドナルドがもう一着ある
ドナルドのいつもの服を貸してやりました。
するとボビーがハッとして
「そうだ!!ルパンは!?」
と辺りを見回すと、床で頭を打って気絶しているルパンの姿がありました。
「そうか…この床にぶちまけられていた味噌汁でずっこけたのか」
とドナルドが言うと
「これは味噌汁をぶちまけた俺の手柄だな!」
とボビーがどや顔で言いました。
すると負けじとドナルドが
「差し入れで味噌汁を持ってきてやった俺のおかげだ!!」
と言い争いが始まりました。
そして肝心の
『ゴールデンビックマック』
は味噌汁に埋もれ、もう価値など無くなっていました。
第一話『事件勃発』完