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奥底のMemory

「いとこの榊田瑞穂ちゃんよ。」

「よろしくお願いします。」

記憶。


遠い記憶。


「あら。いい子ね瑞穂ちゃん。ほら、あんたも言いなさい。」

「よろしく。」


正月だろうか・・・。俺の家で親戚が集まった。

榊田は今年から小学生。俺は小学5年生。大晦日の朝から集い、年を跨いで新年1日目の夜解散する。

それがお決まりだった。

片田舎とは言えど大晦日、正月お構い無しに俺は友達と遊ぶ。


「瑞穂ちゃん。俺と遊びに行かないか?」

俺は読んでいた漫画を閉じ、テレビに夢中の瑞穂に話しかける。

「いいよー!」

愛くるしい笑顔でこっちに振り向く彼女。


俺たちが集合したのはとある空き地。

そこには気の良い友達の姿。瑞穂から見ればどう映ったかは分からないが・・・。

「その子は?」

「いとこの榊田瑞穂。」

「よろしくね!瑞穂ちゃん。」

面倒見のいい女子が早速、興味を持つ。


「それで計画は?」

「βに移った。」

「お兄ちゃん!何しているの?」


「ん?」




ジパングの秘密会議さ!


□■

A.D.2012 12 17 フジ会館

「で、こんな陰謀知ってどうすんの?」

俺たちはその回答に行き詰まっていた。

陰謀を知った。だが、ジパングの存在する曖昧で、しかも未来の計画と来た。

事前に防ぐことは安易ではなかったのだ。

いっそのこと例の”なかったことに出来る能力”でなかったことにするのもいいのだが、どうやら数字の最初の1の位の数字によって変えられる事象と変えられない事象があるようだ。

実験というほどではない。


最初の数字が0であれば可能。

1であれば不可能。

後の文章などに欠落が見え、要は情報不足というわけだ。

アンカープランの企画書であるα、βのレポート程度では情報不足で何も変えられない。



「いっそのこと全て公表しちゃえば?未来からの車や、私たちの遺体とか。」

悩みぬいた結果なのだろうか・・・。

池田がシリアスな顔つき俺たちに向かってそう告げる。

「・・・そのほかないだろうな。」


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