全てのLoop
「ど、どうしたの!?」池田が心配そうに俺の顔を覗き込む。
「何でもない・・・。」多少のめまいはするもののなんとか立ち上がる俺。
「どうした?」
エースの方に行くと乙がそう俺に問う。
「あぁ。後で話す。」乙には大体起こったことを話す癖がある。
乙とは中学1年生来の仲。早4年近くの関係となっていた。一時期は喧嘩をし半年ほど口を聞くことはなかったがそれも終わり、俺たちはまたこうしてつるんでいる。
数字のことは後に回し、まずは池田の死体が入っていた車からレポートのUSBや新聞。謎の文書。それから俺の時には無かったパソコン。
それらを直ぐに回収し、例のステルス機械を使ってまた隠しておいた。
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フジ会館 楽屋3
「くっそー。楽屋2取られてた・・・。」
「まぁ、仕方ない・・・。ということで俺はトイレに行ってくるわ。」
悔しがる乙を他所に俺はトイレへ向かうため職員用の通路へと出る。
タッタッタッタッ!
珍しく会館の中で人がいるのか走る音がする。が、不意に目に入るのは赤い液体。
歩み寄り見つめる。
―血!?
トマトジュースには見えなかった。
・・・どういうことだ・・・!?
そこで不思議な現象が起こる。
「す、数字・・・!?手が数字になって・・・崩れてく!?」
慌てる俺の目を覚まさせるのは一つの悲鳴のような叫び。
「圧縮しやがれえええええっ!!!!」
プツン!そこで一瞬意識が途切れる。
気がついた時、まるでさっきのが夢だったかのように世界は元に戻っていた。
勿論俺の腕も・・・。
足元にあった血はいつの間にかなくなっており、今までのことは何もなかった!と訴えられている気分だった。
楽屋3
「ふぅ・・・。」
「おかえり。」
何食わぬ顔で出迎える面々。
「なぁ。さっきさー叫び声しなかった?」
「?してないけど・・・。」
文書の数字の解読に手間取っているのか・・・池田は缶コーヒーを片手にくつろいだ体勢となっていた。
「エロいな・・・。」
「乙。貴様には心のアイドルがいるだろう?」
「ふっ。エロに嫁は関係ない!」
―相変わらずだな・・・。
「でさー何事もなくいるがエース。お前はあぷらぼ。に入るのか?それと本名は?」
こいつが一番わからないからな・・・。取り敢えず今後の予定を聞いてみることに・・・。
「あぁ。入る。本名は必要ない。エースと呼べ。」
「厨二病乙!」
「黙れ。」
「うぃっす。」
乙は再びPCに目を落とす。
―!?さっきの文書。俺のさっきの目の能力を使えば!
右目を閉じる。
文字が浮かんでる・・・!?やはり、そういうことだったのか・・・。
この小説から初めましての方も多いと思います!金田鉄雄です!
他にも何作かありますが、二次創作禁止以来の処女作と思ってもらって結構です(笑)