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10年の経験

未来の俺の話によると、


未来の俺は元々20年先から来ていた。まずは自殺を考えようとした直後にある作戦を立てた。

それは過去の俺自身が今に至ることを丸めてなかったことにしてしまう。その方法は因果律に歪みを生ませる。そのため、まずは20年後の世界へ行き、あるものを開発した。

俺の無かったことに出来る能力は未来の俺が開発した脳に直接干渉する錠剤型のアプリケーション。

PNF薬アプリケーション:パノフ錠。


そして、わざと未来の俺が死んだと現在の俺に認識させる。認識させることによって自動で機能が受け継がれる脳波を発信する。因みに脳波は山口正彦のみが受信するもの。


必要なのは10年という月日。山口が死を決意するのは10年。


「お前が死ぬことによって全てが終わる?それは大きな間違いだ。これはジパングの罠。お前は幼少時代、アンカープランの筋書きを全て考えていたか?ジパングを結成したのはお前か?違うだろ?要はお前を殺すことが目的なんだ。」

「じゃどうして銃なんかで殺さない?」


「俺が意識だけで未来へ行ったため20年後でも生きていることが確かになった。つまり、決定した事実を覆すことは出来なかった。」


「そうか!己のチカラで因果律を歪ませる必要がある!」

「そういうことだ。」


つまり、全て筋書き通り。俺が10年間をループし続けるのも、最終的に俺が死のうと考えることも。


「で、何をすればいい?」

―全てを終える・・・。

その最後のチャンスなのだ。



「アンカープランやら、ジパングのことをあれ以上調べても何も出ない。全て揃っている。そして、揃った日から10年の因果律を圧縮するんだ。」


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