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無くなったEveryDay

如月が殺された・・・。これで要因は揃った。つまり、2年間の全てを理解したのだ。

つまり。”なかったこと”に出来る。


A.D.2014 5 29

この日になっても彼女は生きている。つまり、俺は故意になかったことにしたため俺は今日も元気な如月を見ることが出来た。


そのあとも宮本、池田、乙。皆の死に際を見てきた。挙句の果てには俺自身も死のうと考えた・・・。

だが、引き止めたのはエースだった。


「何をしているんだよ・・・。例の力を使えばいいんだよ。」

その言葉を原動に俺は全て無かったことにし続けた。


A.D.2016 5 28


俺はその日も総力を上げ、ジパングの研究に行なっていた。

「政界にもいるとはね・・・。」

「あぁ。でなければタイムマシンなどやってこなかっただろう・・・。」

受験があると思うことなかれ・・・。既にジパングの連中は人類精神還元計画の第一段階αプロジェクトに書かれていた計画を実行し終えているのだ。要は2012の様な幸せで平和な日本など存在していない。

「ぐっち。実家一度もどるね。」

そこで書類に目をやっていた如月がすっと立ち上がり扉を開け外へ向かう。

「ん?おぉ。」

「山口、これ処理して!」

と同時に池田がUSBを差し出す。

「ほいよ。」

カタカタと俺はPCに文字を入力し始める。

―あれ・・・・?

そこで俺を襲ったのは違和感。この会話を何年か前、それも一字一句違わず。

次の瞬間、俺は研究室を飛び出していた。


□■

同時刻 如月帰り道。

「はぁ・・・やっぱり、ぐっちの彼女はいけみんなのかな・・・?」

―そうよね・・・。いけみんって可愛いし・・・。頭いいし。



ゴォォォォーーーー。

如月の思考を止めたのは轟音だった。街中に響くような・・・。

夜遅めだったのもあり、ヘッドライトが早々と動き回っているのが分かる。


パッ!如月を見つけ、ヘッドライトを遠目に切り替える車。

如月の顔に一抹の不安と恐怖の表情が貼り付けられる。


ゴッという鈍い音が如月の全身を駆け巡る。

「かっ!はっ・・・。」

ゴォォォォーーーー。如月を轢いた車はそのまま住宅街へ走っていった。


「如月・・・!」

彼女を呼ぶ声と複数の走る音がする。

「・・・ぐ、ぐっち・・・。大好き・・・。大好き・・・・。」

チャリン・・・・。そう言い残し彼女が手から落としたのは・・・・。


思い出のネックレス。


「おい・・・き・・・睦月・・・。はは・・・何寝てんだ・・・・?何だよ・・・何してるんだよ・・・。また買い物行くだろ?夜景だって見るだろ・・・?」

その切ない声が徐々に遠ざかっていく。

ぐっちは・・・生き延びてね・・・。

「ちきしょーーーーーーーーーーーーーー。なんでだよ!!!。なかったことにしたんじゃないか!?」


俺が皆の死を見直したのは最早言うまでも無かった。


A.D.2018

A.D.2020

A.D.2022

A.D.2024

とうとう十年を迎えた・・・。だが、いつもその日になればセリフがリピートし、皆が死んでしまう。

まるで何かを見落としているかのように。


いくつもの可能性を秘めた毎日。だが、決まってその日はループする。

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