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始めに

吸血鬼学校に関わる国際条約第7条によって、全寮制の学校が作られた。

吸血鬼というのは、両親ともに吸血鬼である1型、片親が吸血鬼である2型、一般人からの突然変異種である突発変化型または3型に分類される。

なお、1型と2型を合わせて血統種と呼ぶこともある。

通常5歳までに吸血行為を開始するため、小学校以降はこの学校へと入学することが義務付けられる。

ごくまれに、それ以上の年齢でも吸血行為を行おうとすることがあるが、20歳までに行わなければ、そのものは吸血鬼ではない。


国際条約によって、全寮制の学校は世界で1校だけ、ルーマニア国内に建造されることになった。

場所の選定についてはルーマニア政府に一任され、その場所は非公開とされている。

現在、6歳から22歳ないし26歳までが同じ敷地内で勉学に励んでいる。


両親が吸血鬼ならば、98パーセントの確率で自身も吸血鬼――いわゆる1型――になる。

片親だけ――いわゆる2型――ならばそれが30パーセントへと下がり、突発変化型ともなれば、10万人に一人とも、100万人に一人ともいわれているほどの低確率での発生となる。

そのせいかは、いまだに研究中ではあるが、1型は2型に比べて、2型は突発変化型に比べて、吸血鬼としての本能が弱いとされる。

ただし、これは全体の平均的に見比べた際の現況であり、当然に、例外も存在する。

1型の中でも突出した能力をもつ者を敬意を表して、純血とも、闇様(やみさま)ともよんだりする。

彼らは、吸血鬼の貴族階級の出身ともなり、生徒の代表としての権限も有する。

そのための指標となるのが、ヴァンパイア能力指数、通称VCIである。


VCIは、学校では主にクラス分けで使用されている。

測定方法は、一般知識、能力知識、実技知識の3つに大別され、それぞれの点数を一定の数式にあてはめることによって表記される。

最高は100、最低は0で、それぞれ絶対評価とされている。

これにも例外が存在しており、102や105といった数値を出す人も中に入る。

その数値を出すような人らは、なぜか突発変化型のみで、それも謎の一つとされている。



出典

 アラキラ堂出版「ヴァンパイアスクール」第5版第4刷

  鈴本恵一 アルフォント・マーガル・エルラー ラガルト・エラルド 著


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