表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
45/49

天守

身分が高そうな人は、門衛を黙らせると、俺たちを門の内側へと入れてくれた。

「いやはや申し訳ない。末端まで教えるのが難しかったようで」

「いや、構わない。しかし、大統長は頑張ってるのか」

犬はその人に聞くが、残念そうな表情を浮かべて答えてくる。

「床に臥せっておられる。もう、長くはないだろう」

「……そうか」

犬も、何やら残念そうだ。


歩いている間、この人に対して誰もかれも頭を下げているところから、やはり身分がすごく高いようだ。

俺はそう思いつつ、その人を見ていると、ふとこちらを振り向いた。

「ああ、そういえば何も行ってませんでしたね」

歩きながらですが、と彼はいい、俺に自己紹介を簡単にしてきた。

「この国の老中格です。どうぞよろしく」

老中格がどんな役職か分かる前に、天守へたどり着き、そして扉が開かれ、さらに階段や廊下などなどを歩き続けると、やっと統長の部屋へとたどり着いた。

天守の中は、ほとんど無音といってもいいほど、会話すら聞こえない世界だった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ