前へ目次 次へ PR 34/49 反撃 「うっ、ごぁ」 声の様な声ではないようなものを吐きながら、彼は頭を抑えて仰向けに倒れる。 一瞬で意識を失ったようだ。 「きさまぁ、妖術使いか!」 「はぁ?」 彼の仲間のような、見てくれが明らかに山賊の姿をしている男がこっちに叫んだ。 だが、俺はさっぱり分からない。 「その杖、なにか仕掛けているんだろ!」 どうやら、魔法の杖とでも思っているようだ。 ならば、そのことを利用させてもらうとしよう。 犬は、俺の後ろにいるが、それだけで何か力が湧いてくる。 なぜかは分からないが。