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晩御飯

「本日の晩御飯でございます」

再び音もなくふすまが開けられると、三つ指をついて女将さんが挨拶をしてくれた。

「あ、どうもです」

俺は軽く挨拶をすると、すぐに御膳が運ばれてきた。

「本日は、スズキの燻製、赤だし、お漬物、ほうれん草のおひたし、白米でございます。また、当店の銘菓であります、大統長饅頭を御菓子としてお納めくださいまし。これは、今より700年ほど前に、当時の大統長が当店へお寄りになられました折、献上申し上げ奉りました。そして、お受け取りくださいました。そのため、以前の名前を変え、銘菓として大統長饅頭とすることにいたしました」

「中身は普通の漉し餡の饅頭だな」

「さようでございます」

犬が香りを嗅ぎながら、女将さんに言った。

「それでは、どうぞ。ごゆっくりと……」

入ってきた時と同じように、音もなくふすまが閉められたので、俺は犬と一緒に、一緒の内容のお膳を食べ始めた。

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