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婚約者の王太子に冷たくされ、学園卒業の祝賀会で断罪される悪夢を何度も見て身を引くことにした。

作者: ロザンド
掲載日:2026/05/16

この作品を選んで、お読み頂きありがとう御座います。

この物語はフェイクションです。

物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。

 リズヘルト王国の侯爵令嬢ミリアーナ・ルディ・アルバトルは10歳の時に王家主催の第1王子ディアンス・ロイ・リズヘルトの誕生会に出席し、ディアンス殿下に見初められて後日婚約するが決まった。


ミリアーナは第1王子ディアンスと婚約する事が決定された時、素敵な金髪の王子様と婚約が出来た事に素直に喜び両親も喜んでくれた。


しかし定期的に交流のお茶会を繰り返しているうちに徐々にディアンス殿下の態度が冷たくなってきて、会っている時もミリアーナだけがディアンス殿下に話しかけ、殿下はただ相槌を打つだけになった。


中等部に入学した頃に王子妃教育が始まり、お茶会をする時間も減り週1回から月1回に減り、ディアンス殿下は王太子に就任し、中等部卒業の頃にはをお茶会でも会話が無くなり、ただ紅茶を飲んで終る状態となった。


 王立リズヘルト学園高等部に入学の10日前からミリアーナは高等部卒業の後に開催される祝賀パーティーで王太子ディアンスから恋人の男爵令嬢のアンジェ・ダクラシアを虐めた罪で断罪され婚約破棄された。


断罪後に約破棄されその場で囚われ王城に連行されて地下牢に投獄されて、その1週間後に毒を盛られて孤独に死んでいく悪夢を何度も見始める。


「うっん、はぁ~、またあの悪夢を・・何で、まさか予知夢のなの、あんな死に方何かしたくない・・」


「お嬢様、お早う御座います。また悪夢でも見たのですか、ここ最近そればかりですね」


「えっ、うん、お早うメリア、もしかしたら予知夢かもね、だったら殿下の婚約を何とか卒業前に解消したいわね」


「お嬢様、殿下とも冷めた関係なのですよね、まったく勝手ですよ、私はお嬢様の味方ですからね」


「ありがとう、そうね、もう関係修復は無理ね、もう少し様子を見てからお父様に相談するわ」

ミリアーナは流石に何度も同じ悪夢を繰り返し見るので入学式前日には、これはもしかして予知夢では思い、殿下との冷え切った関係ならあり得るとの考えた。


これから始まる学園生活をどう過ごし、王太子と悪夢に出て来た男爵令嬢からは距離を取り関わらない様にしようと覚悟を決めた。


 ミリアーナは覚悟を決めて高等部の入学式に参加し、壇上で新入生代表で挨拶をするディアンス王太子の姿を見て、これから始まる波乱含みの学園生活を送る覚悟を改めて決める。


入学式が終り1-Aの教室へ行くと、席は自由なので窓際の一番前の席に座ると後からディアンス王太子も私の隣に座った。


「ディアンス殿下、先ほどスピーチ素敵でしたわ」

ミリアーナは微笑みながらディアンスを褒める。


ミリアーナは隣に座った不機嫌な表情の婚約者のディアンスがなぜ隣に座って来たのすか不思議に思ったけど、多分世間体を気にして仕方がなく座ってきたのかと思った。


「あぁ、当然だろう」

ディアンスは不愛想にミリアーナに答える。


初日は高等科のカリキュラムの説明と選択科目を選んで、ミリアーナは第1希望に魔術科を選択し、ディアンスは騎士科を選択した。


 選択科目が決まるまでの最初の1週間は一般教養だけで午前中に終わり、学園のカフェテリアでディアンスと一緒に昼食を済ませると、一緒に馬車に乗り王城へ行き、私は妃教育を受ける為に王城の玄関でディアンスと別れた。


ミリアーナはディアンスと一緒に居る時は婚約者の務めとして、愛想良く最低限に話をするとディアンスも不愛想な表情で頷くだけてあった。


 ミリアーナは妃教育が終ると真っ直ぐお迎えの侯爵家の馬車に乗り帰宅すると、部屋着用のドレスを着て家族と一緒に夕食を摂る。


「ミリアーナ、ところで殿下とは上手くやれそうなの、それとも相変わらずなの」


「はい、お母様、相変わらずですわ、もう一緒に居るだけで息が詰まりそうです。婚約者として最低限の話をしてもただ不愛想に頷くだけです」


「殿下には困ったものだな、何かあったら直ぐに言うだぞ」


「はい、お父様、その時はお願いします。別に王妃になりたい訳でもないですし、お父様とお母様の様に相思相愛の夫婦になりたいだけです。別に相手が貴族出なくても構いません」


「そうね、私も何かあったら王妃様に伝えるわ、私もミリアーナには幸せになって欲しいですもの」


幸いの事に私の家は家族関係が良好で両親はとても優しく愛情を私に注いでくれているし海外へ留学中の兄とも仲が良く、私はそのお陰で幸せな生活を今まで送っている。


 学園に通い初めて選択教科を午後から受け始めて1週間が過ぎた頃になると、私の隣には同じ魔術科を選択しているラティア伯爵令嬢が座っていた。


ディアンスは同じ騎士科のルティアス公爵令息が隣に座り、ランチも友人同士で摂る様になり、私もだいぶ気が晴れた感じでとても楽しい時間となっていた。


ディアンスとは帰りの馬車が一緒なだけで、その頃には私もディアンスとはあまり話をしなくなり、無言のまま王城の玄関前に到着するとただ別れの挨拶をするだけとなった。


私は妃教育を受けるだけとなり、殿下との交流する時間も減った事で気が楽になり、早く妃教育が終らせる事だけを考えて日々過ごす様になる。


中間考査が終りミリアーナが3位となり、1位がディアンス殿下で2位がルティアス公爵令息となり、ディアンス殿下とルティアス公爵令息が生徒会に入会する事になった。


 ディアンスが生徒会に入会してからは王城へ向かう馬車にはミリアーナだけとなり、これを切っ掛けに殆んどディアンス殿下と交流する機会が無くなり朝と帰りに挨拶を交わすだけとなった。


ディアンス殿下と挨拶をするたげになったお陰もあり、ミリアーナの妃教育に集中出来るようになり早いペースで進んで行くようになり、学園の長期休暇中には妃教育が終ると言われ褒められた。


ミリアーナは妃教育の担当の教師達から妃教育が学園の長期休暇中に終る見込みだと言われ、嬉しくなり夕食の時に両親に伝えると両親も笑顔で良く頑張ったと褒めてくれた。


 期末考査が終り私が何んと1位になり、2位にルティアス公爵令息となって、ディアンス殿下は何と10位と成績が一気に落ちた。


その頃になるとディアンス殿下に男爵令嬢との逢引きをしているとの噂が広がり、その事がミリアーナの耳にも届いていた。


「ミリアーナ様、このままにしていて好いの」

友人のラティア伯爵令嬢が心配になりミリアーナに問いかける。


「うん、もう好いのよ、お父様とお母様も解消に向けて動いてくれてるみたいだから放っときましょう」

ミリアーナにとっても男爵令嬢との噂が広がった事が婚約解消の理由になるとむしろ幸運だと思っていた。


「でも好いの王妃教育を頑張っているのに無駄になるのよ」

ラティア伯爵令嬢はミリアーナの本心を知るために更に問い掛けをする。


「うん、そうね、でも教養はあって邪魔になるものでは無いわ、文官でも目指そうかしら」

ミリアーナは殿下との婚約解消の後の事を考えていた。


ラティア伯爵令嬢はミリアーナが完全にディアンス殿下との関係を修復する考えがない事を知り、これ以上は二人の関係については触れない様にしようと思った。


 期末考査の成績が発表されてから三日後の休日にミリアーナとお母様の二人が王妃様の招きを受け、急遽王妃様とのお茶会が行われる事になり王城へと出向いた。


「急に御免ね、エレノア、それにミリアーナも」


「王妃様、いかが為されたのですか、急に呼び出すなんて」

お母様が王妃様に対して問い質す。


王妃様とお母様は幼馴染で従妹関係にあるので、殿下との婚約が成立した際は王妃様とお母様が抱き合って喜んでいた事をミリアーナが思い出す。


「はぁ~、ディアンスの事なんだけど、成績が10位まで落ちて、おまけに男爵令嬢との逢引きまで噂が広がってると聞いたわ、それでミリアーナがどう思っているのか確認したいの」


「私ですか、別にもう関係ない事だと思ってます。最近では朝と帰りの挨拶をしても無視されています。もう関係の修復は無理だと確信してます」


「そうなの、はぁ~、私の言う事もうわの空で聞く耳を持たないの困ったものね、だから陛下と相談して第2王子のルキアスに王太子教育をする事になったわ」


「そうね、それが好いと思うわよ、私も夫もミリアーナもディアンス殿下に付いては見切りましたわ、周りの声を聞かない者が国王になったら、この国はお終いよ」


「はい、私もお母様と同感ですわ、それと周りにいる側近候補達もダメだと思います。婚約者を蔑ろにしてますし、近いうちに婚約が解消されると思います」


「そうですか、暫らくあの子に目を付けさせます。時期を見てそれなりの罰が与えられるでしょうね、その時が来たらミリアーナには悪いけど解消して貰うわね」


「はい、それで構いません。このまま殿下と結婚しても国としても私個人としても良い事にはならないと思います」


「ミリアーナはそれでも妃教育を続けるの」

王妃はミリアーナの気持ちを確認し、妃教育についても続けるのか確認をする。


「はい、夏季休暇中には終りそうなので、ここまで来たら最後まで続けたいと思います。それに中途半端に終わらせると流石にあの殿下も自分の立場が危ういと警戒するでしょう」

ミリアーナとしてはディアンス殿下がいかに愚かな王子だと世間に晒す為にも変に警戒されては困るのと思いもあった。


「そう、分かったわ、私も心を鬼にしてあの子と向合うわ」

王妃はミリアーナの想いを汲み取り、ディアンスに対し王家の威信をかけ厳しく対応する事を決意する。


斯うして王妃とのお茶会は終わり、その二日後には学園が40日間の夏季休暇に入り、ミリアーナは朝から夕方まで妃教育を終わるまで休みなく受けた。


その甲斐あってか夏期休暇が終る10日前に無事に妃教育が終り、残りの10日間を屋敷でゆっくり過ごし、夏期休暇中にディアンス殿下と会う事は一度もも無かった。


 ディアンス殿下は夏期休暇中に二日置きくらいに王城から抜け出し、お忍びで街へ出掛け男爵令嬢のアンジェとデートを楽しみ、怪しい宿に入り逢瀬をしていたことが影に寄って陛下に報告されていた。


夏期休暇も残り三日となった時に男爵令嬢のアンジェから夏期休暇最後に日に行われるお茶会の招待状がミリアーナ宛てに届いたけど、勿論面識も何も無い男爵令嬢のお茶会には参加しなかった。


夏期休暇が終り学園に久々に登校し、教室へ入り席に座っていると行き成りディアンス殿下が寄って来てミリアーナに対して怒鳴り出す。


「オイ、ミリアーナ、なぜ男爵令嬢アンジェのお茶会に参加しなかった。招待状が届いていただろう」


「お早う御座います。はい、確かに届いておりましたが、全く面識のない男爵令嬢のお茶会になぜ侯爵家の私が参加しなければならないのですか」


「なに、俺の友人だぞ、例え身分が下の令嬢でも婚約者のお前が参加するのは当然だろう」


「お言葉を返すようで申し訳ございませんが、その令嬢が殿下の友人だと紹介された覚えがありませんけど、それに仮に殿下の友人だからと言って無理にお茶会へ参加する義務など御座いませんわ」


「うっ、ならば次回こそ招待状が届いたら参加しろ、これは命令だ」


「いいえ、お断りします。そんな理不尽な命令を聞く筋合いはありませんわ、王妃様にこの件はついては報告させて頂きます」


「なっ、もう好い今の命令は取り消す。だから母上に報告するのは止めろ分かったな」


クッソ、ミリアーナめ母上の引き合いに出すとは舐めたマネを仕上がって、今に見てろよと怒り心頭でディアンスは自分の席に着いてミリアーナを睨みつける。


 それから暫くしてからミリアーナが男爵令嬢アンジェに嫌がらせをしているとの噂が学園内に広がり始め、その噂を信じた学生達がミリアーナに対し冷たい視線を送る様になる。


「はぁ、ミリアーナ様、如何なさるのですか、悪い噂が広がってますわよ」


「そうね、男爵令嬢アンジェ様ね、顔も知らないのにどうやって嫌がらせをするのかしら、全く殿下にも困ったものね」

ミリアーナはその日の内に放置する訳にも行かないと思い両親に相談する事にした。


 ミリアーナはその晩の夕食時に両親に殿下の恋人の男爵令嬢アンジェに対して嫌がらせをしていると殿下に寄って噂が学園内に広められている事を相談した。


その話を聞いた両親は翌日になって夫婦揃って王城へ出向き、陛下と王妃に対して強く抗議を行い、国王夫妻も流石にその事は影から報告を受けていたのでお父様とお母様に謝罪をした。


「それに関しては、誠に申し訳ない、直ぐに対処する」


「本当にごめんね、もうあの子に期待するのは無理ね」

国王夫妻も流石にディアンスについては諦めることにした。


その日にうちに国王夫妻は学園から戻って来たディアンスを執務室へ呼び出し、国王夫妻は執務室に入って来たディアンスを睨みつけた。


「ディアンス、なぜ呼び出されたか分かっているか」


「えっ、陛下私は別に呼び出される様な事はしておりません」


「白を切る心算か、婚約者であるミリアーナ嬢の悪い噂を学園内にばら撒いているのは知っているだぞ、どう言う心算なんだ。王家の名に泥を塗る気なのか」


「なっ、そんな事をこの僕がする訳ないじゃないですか」


「それでは、誰がミリアーナ嬢の悪い噂を流しているのだ。男爵令嬢のアンジェと申す者なのか」


「なっ、そんな事はありません。これは事実です。本当です」


「はぁ、まだ白を切るのか、お前には影を付けているだぞ、何も知らないと思うなよ、もう好い、お前には呆れた期待するのがバカらしくなった」


「父上それはどう言った意味ですか」


「今日付けでお前を廃太子とし明日から1週間自室で謹慎処分だ。それとミリアーナ嬢との婚約は解消する。男爵令嬢と関係を続けると言うのなら廃嫡するからな謹慎中に如何するかよく考えておけ」


「えぇ、そうね、本当に期待外れだわ、もう好いわ、この子を自室へ連行してくれる」


「父上、母上、そんな、ワッ、何をする放せ・・・・」

ディアンス殿下は護衛の騎士に両腕を掴まれて、自室まで連行されて監禁状態となる。


「はぁ~、どこであの子の教育を間違えたのかしら・・・・」

王妃は護衛騎士に連行される我が子を見て大きくタメ息を吐きボヤキ始める。


「そうだな、幸いの事にルキアスは真っ直ぐで真面目で賢いからな、まだ救われるよ」


国王夫妻はディアンスについてはただ呆れるばかりで、どこで教育を間違えたのかと後悔するばかりで婚約者を早く決め過ぎたのも要因ではと反省し、ルキアスには15歳の成人式を迎えてから婚約者を決める事にした。


 ディアンス殿下が自室謹慎となった間に、学園では殿下の側近候補の5人の内3人が婚約者から婚約破棄されてしまった。


残りの2人は男爵令嬢のアンジェとは適切な距離感で付き合っており、殿下にもアンジェとの関係を注意していたのもあり、婚約者とも上手く付き合っていたので婚約破棄されずに済んだ。


婚約破棄された3人は未だに男爵令嬢のアンジェと親しくしており、他の学生からも遠巻きから冷ややかな視線が送られる様になり、ミリアーナの悪い噂も収束していった。


 ディアンスは自室謹慎の最終日に再びに国王夫妻と会い、男爵令嬢アンジェとの関係を続けるのか否かを問われた。


「ディアンスよ、それでどうするだ。男爵令嬢アンジェとは関係を続けるのか」


「いいえ、別れます。これからは国の為に王家の一員として真剣に貢献していきたいと思っています。父上、母上、ご迷惑をかけ誠に申し訳御座いません」

ディアンスはその場凌ぎの嘘をつき、これからもアンジェとの関係を続ける腹積もりであった。


「そうか、その言葉を信じよう。明日から学園に復帰せよ」

父王はディアンスを見詰め追加の処分を保留したが、影をそのまま付けることにした。


 ディアンスはほとぼりが冷めるまで側近候補の3人を介して手紙でやり取りをしながら過ごし、ミリアーナとは婚約が解消されたので特に何にもなく普通に朝夕の挨拶をする様になった。


その間に男爵令嬢のアンジェは他の側近候補3人と交代で週末の休みにデートを行い怪しい宿で逢瀬を楽しんでおり、その事はディアンス殿下も流石に知らずにいた。


ディアンスが学園に復帰してから1月が経過し、その週末に王城を抜け出してアンジェとデートを楽しみ怪しい宿屋に行き逢瀬を楽しんでから王城へ帰る。


「ディアンス、今日はどこへ行っていた」


「えっ、別に王都の街にお忍びで視察をしていただけです」


「はぁ、また白を切るのか、会ってデートを例の男爵令嬢としていただろ、それから怪しい宿屋で逢瀬を楽しんでいたな、影から報告を受けているぞ」


「なっ、父上は僕に影を付けていたのですか、信じてくれていなかったのですか」


「当り前だ。お前が側近候補の3人を介して手紙のやり取りをしていたのも知っているぞ、もう好い警告した通りお前を廃嫡し、その男爵令嬢と強制的に結婚させて男爵家へ婿養子に出す」


「そ、そんな廃嫡だけはお許し下さい、お願いします」


「何をバカの事を言っているの、あんたは私の息子としても王家の恥さらしよ、もうこれ以上は庇い切れないわ」

王妃は目に涙を浮かべ、ディアンスに我が子として恥ずかしいと言い放つ。


「母上・・・・」


「明日には話を進めるから、週末には王城から出て行け、これは王命だ」


その翌日になって王家からディアンス王子が廃嫡され、男爵令嬢アンジェとの婚姻が決まり男爵家へ婿入りする事が発表された。


 男爵令嬢アンジェはその報を聞いて愕然とし王家の嫁ぐ夢が潰えてしまい、嘆き始めたが時すでに遅しで身分だけを愛したディアンスと強制的に婚姻させられた。


それと同時に側近候補の3人も家から廃嫡されてしまい、学園の寮に入る事になり、学園卒業後は平民として市井で暮らす事が確定した。


 ディアンスは男爵家へ強制的に婿入りされてからと謂うものの荒れ、アンジェに当たり散らす様になり険悪な夫婦関係になって行く。


そんな夫婦関係に嫌気が差したアンジェは休日には一人で出掛け、元側近候補3人と交代でデートを繰り返し、怪しい宿屋に行き逢瀬を楽しんでいた。


 ミリアーナは元婚約者が没落していく様を見ながら、ルティアス公爵令息と成績で競い合う内に恋仲となり、2年生に進級した時に両家との話し合いが纏まり婚約が成立して仲良く一緒に過ごした。


ミリアーナはルティアスと婚約が成立した後はとても充実した時を過ごし、週末の休日にはお互いの家を交互に行き会いお茶を飲み会話を楽しみ、時には街中へ出てデートを楽しんだ。


ただ街中でデートを楽しんでいると、男爵令嬢アンジェが元側近の者達とデートを楽しんでるのを目撃し、怪しい宿屋に入って行くのを見掛けた。


「ねぇ、ルティアス様、今のアンジェ様よね、ディアンス様ではなく、元側近候補の方と怪しい宿屋に入ったけど浮気をしているのかしら」


「あぁ、そうだね元々彼女は元側近の3人とも関係を持っていたと噂があったけど、僕も何度か目撃したから事実だったよ、一応だけど殿下にも忠告したけど聞き入れてくれなかったよ」


「そうなの。でももう関わりたくないから放っておきましょう、後は本人達の問題ですもの、下手に関わって恨みを買いたくないわ」


「あぁ、それには僕も同意するよ、さぁ、行こうか」


「うん、次はお洒落なカフェへ行きたいわ、喉が渇いちゃった」

ミリアーナは元婚約者の為に何かしようなどとは思わず、私達の幸せを優先する事にした。


 ミリアーナは学園卒業後の一月後に教会で盛大にルティアスと結婚式を挙げて公爵家に嫁ぎ、男の子二人と女の子を一人と子宝にも恵まれ、ルティアスと幸せな家庭を築く。

お読み頂き、ありがとう御座います。

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