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豊原騎士団

※豊原騎士団とは


・概要

豊原騎士団は、セレテミス大陸北に位置する国「クロリスハイム」が保有する国営の騎士団。

その役割は、領内の警備、王都の治安管理、戦闘任務など多義にわたる。


クロリスハイムが民主制国家だった神無歴137年 響の月~神無歴172年 鳴の月までは、

民間の自警団「豊原警備隊」として存在していた。


神無歴172年 鳴の月に勃発したケプリ族との争い「パリスの戦い」の後、

クロリスハイムが王政国家に改革された際に「豊原騎士団」として正式な国営組織となった。

(パリスの戦いについては、別項目「パリスの戦い」を参照。)


・規模

他国の保有する戦力に比べて、数的規模は非常に少ない。

クロリスハイム自体の人口が他国と比較して低いためである。

しかし、「少人数」であるが故に、指揮が通りやすく、

それを生かした細かな作戦を遂行することを得意としており、

各々分野ごとに、多くの分団によって構成されている。


・内訳

前線機動分団...

最前線での戦闘を担当する。

作戦内容によっては陽動や誘導なども行う。

他分団に比べ、着用装備は重装が基本。

時には、作戦遂行の足掛かりとして、

犠牲前提の玉砕的な行動も要求される。

また、領内での討伐任務なども担当している。


伏兵奇襲分団...

伏兵や奇襲、環境に適した特殊作戦を担当する。

豊原騎士団において、戦況を左右する要とされており、

非常に厳しい環境下での訓練課程を修了した者が、

この分団に配属される。


調教士分団...

環境生物、モンスターなどを操り、

自軍の兵力として使役する。

セレテミス大陸内での任務が主であり、

他大陸での遠征には参加しない事がほとんど。

調教士としての高い素養を求められるため、

他分団に比べ所属人数は少ない。


特魔導機工分団...

魔法を用いた後衛としての戦闘を担当する。

単純な魔法を用いた戦闘の他にも、

「魔導タレット」などの「魔導機工」を

用いた戦線守備的な役割も担当する。

ネ―メシス教国時代、高名な魔導士として知られていた

「ローザ・アラズラム」の血を引く「アラズラム家」の

人間が代々、分団長を務めている。


王衛戦闘分団...

前線での戦闘、あるいは特殊作戦、

魔法を用いた戦闘など、

多義にわたる役割を柔軟にこなし、補佐する分団。

大規模な戦闘では指揮系統も担当する。

分団長は王家の人間が務めており、

時には国王自身が戦場で指揮をとる。

騎士団の中でも特に優秀な者や、

代々、王家に仕える家系の者、

あるいは他国からの引き抜きなど、

選ばれた者が所属する分団である。

危険な作戦では、「最後の要」として

最終防衛線に配備される場合が多い。


公安分団...

領内の関所や王都内での治安維持を担当する、

警察のような立ち位置の分団。

豊原騎士団の中で唯一、

捜査権限や逮捕権限を持つ。

作戦には参加しない。


・戦闘能力・スタイル

兵力数が劣るために、平地など開けた場所での白兵戦闘は苦手。

設立当初から「少人数での特殊作戦」に重きを置いており、

少人数故に細かな指揮を取りやすいという特徴を生かした、伏兵や奇襲、

複雑な地形での環境を利用した戦闘などを得意とする。


「騎士団」という名前のため誤解されがちだが、

実際の戦闘スタイルは上記の特殊作戦や暗殺、闇討ちに偏っている。

故に、着用する防具も所謂「騎士」のような重装備ではなく、

動きやすさを重視した軽装が基本とされる。

(前線機動分団のみ、重装が基本とされている。)


また、騎士団含めたクロリスハイム国民は、

元を辿れば「ネ―メシス教国」の民の血筋であり、

各々の差はあれど「魔法」の才を先天的に持っている。

マギア独立魔法連邦や学院国家ロザリアには及ばないが、

基礎的な魔法を用いた戦闘もそれなりに行えるため、

良く言えば「オールラウンダー」、悪く言えば「器用貧乏」な組織である。


レイディアントの神無歴の中での立ち位置としては、

「兵力に乏しく、局所的な戦闘能力ではあるが、けして弱くはない。」

といった感じである。


・他国からの印象

「帝国戦争」中にクロリスハイム高地で勃発した「豊守の陣」において、

圧倒的な兵力差をつけられながらも、騎士団は帝国軍を撃退している。

(「帝国戦争」「豊守の陣」については別項目を参照。)


当時この戦闘に参加していた、帝国軍第七兵団 遠征軍監督騎士団 団長の

オーウェン・フィッツ・ウィリアムは、帝国戦争終結時に豊原騎士団について語っている。


「軍事力で勝る我々に対し、彼らは短い時間で最適な作戦を組み立てた。

当時を思い返す度に、軍人としての己の愚かさを悔いている。

あれら全てが彼らの中で当然だったと言うのであれば、

我々の敗北は驚くべきことではない。

私は多くの死線を経験したが、あれ程までに軽々しく謀られた死線は記憶にない。」


また、「帝都制圧作戦」にて、対帝国連合軍として豊原騎士団と共に戦った

貿易都市ウールカの砂塵騎士団の団員はこう語っている。


「規模が膨大な連合軍の指揮系統は、時に混乱を見せました。

しかし彼らの隊は、常に一貫した独自の陣形を保っていたように思います。

なにより、彼らは死を当然のように受け入れるような戦いをするのです。

忠神が召喚され、帝都が崩壊し、思い出すのも恐ろしいあの地獄が訪れたときにも、

彼らは気色が悪いほどの連携を見せ、いち早く避難救助活動を開始しました。

クロリスハイムという国家の恐ろしさを垣間見たように思います。」



構想/Production…HinataSato

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