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堕聖化現象

※堕聖化現象とは


レイディアントにおいて「堕聖化現象」とは、

「元より神に近い場所や人ほど、堕落したときにその落差による変異を起こす」現象を指す。

空間の歪みや、侵食がそのほとんどであり、

人物の場合は醜く変異する場合が多い。

また、「その場所に関わる人物」が多ければ多いほど、記憶によって変異は複雑化する。


発生の引き金としては主に

・放置

・人的、あるいは神的な悪性事象(ネ―メシスの場合、闇呼戦争や忌神の氾濫、魔気など)


そんな「堕聖化現象」だが、

代表例は、教都ネーメシスに存在する「ネーメシス大教会」だろう。

※ネーメシス教国の詳細は別項目を参照ください。



・ネーメシス大教会においての「堕聖化現象」

そもそもネーメシスにおいての「星神信仰」は、「忌神」を「星神」だと誤認した信仰である。

本来であれば、裏鏡神である「忌神」への信仰は、表鏡神ほどの「神秘性」を持たない。

現実で言えば「悪魔崇拝」に近いものである。

だが、ネーメシス教国の歴史においては、「神秘性を纏った信仰」へと到達している。


これにはいくつか理由があるが、

・聖ネーメシアへの人間崇拝的側面

・聖ネーメシアの布教による多くの民衆からの「誤認から生まれた正当性」

・教国の長い歴史によって蓄積した「神的な要素」

・忌神と対を為す表鏡神「レイディア」の存在と、その影響による圧倒的に「神的な力」

といったところである。


聖ネーメシアとその信者たちは、忌神を「星神」だと完全に誤認し、

セルフ洗脳状態で「表鏡神」、もっといえば「光の世界の神」として信仰していた。

実際に忌神は「星神」として聖ネーメシアとコンタクトを取り、

教都ネーメシスや大教会の建造、あるいは信仰の対価として「魔力」を分け与えていた。

メタ的に見れば「誤認」でしかないのだが、彼らにとっては「人を助ける善良の神」である。


そして同時に、忌神と対を為す「輝神レイディア」の影響も大きかった。

「神」と一言に表しても、その中には「序列」や「力の大小」が存在する。

表鏡神の頂点に座するレイディアに対して、その対を為す忌神は、

裏鏡神といえども「強大な神的力」を有しているはずである。


これらの現象が重なり、それが長きにわたって続いたことにより、

教都ネーメシスと大教会は「神秘性」を纏った。

これによりネーメシスは大規模な「堕聖化現象」に見舞われたのである。


「闇呼戦争」の存在と「魔気」によって、非常に分かりにくくなってはいるが、

(堕聖化現象なのか、戦争と魔気による現象なのか見分けにくい)

教都ネーメシス跡とネーメシス大教会では「堕聖化現象」を目の当たりにすることができる。


特にネーメシス大教会ではかなり顕著であり、

壁を覆う内臓のような物質、空間が歪んだ廊下や、その歪みによって構造が変化した内部などである。

かなり落差が存在したのか、一部の階層では入る度に構造が変化するランダムダンジョンになっている。

※余談だが、その階層で「レイディアの聖鏡」を使うと「ボス:ネーメシアの残像」と「ネーメシアの揺り篭」へと続く扉が現れる。



・聖ネーメシアと「堕聖化現象」

忌神への信仰もそうだが、彼のことを忘れてはならない。

なぜなら、「星神信仰」は、聖ネーメシアへの「人間崇拝」の側面が存在するからだ。

最初に記述した通り、堕聖化現象は場所だけでなく「人」にも作用する。


聖ネーメシアもまた、「信仰の対象」であり、

「神秘性」を纏った人間であった。

同時に、生まれてすぐに「星神(忌神)」の加護を受け、会話などのコンタクトも可能であったことから、

元より「神に近い人間」だったと推測できる。


ネーメシス大教会で戦える「ボス:ネーメシアの残像」は、

まるで内側から爆発しそうな程に肥大化しており、身体中に赤黒い目玉をのぞかせている。

顔は膨らみ(脂肪?)によって原型をとどめておらず。

一言に「醜い怪物」である。


しかし聖ネーメシアは歴史上、

「神秘的な美しさを持ち、誰もを魅了する声をもつ少年」である。

また、肉体が老いないという特徴をもっており「永遠の偶像」とも呼ばれる。

その情報と、「ネーメシアの残像」の姿はあまりにも辻褄が合わない。


しかし、それもまた「堕聖化現象」である。


神と同様に崇拝され、愛された少年。

教国の歴史を築いた者。

そうであるが故に、その落差は恐ろしく存在したのだろう。

「ボス:ネーメシアの残像」は戦闘中、うめき声をあげるが、

よく耳を澄ますと泣いているようにも聞こえる。

(ネーメシス大教会では、多くの記憶や意思が堕聖化現象によって闇鍋状態になっているため、そもそも本人が実際にこのような醜い化け物として生涯を終えたかどうかは不明。)


また、撃破後には「指輪:主の涙石」と「指輪:徒の涙石」を落とす。

「主の涙石」を装備していると、

「徒の涙石」を装備しているキャラクターの被ダメージ30%を肩代わりできる。

タンク担当などが装備しておけば、魔法系ジョブの低い守備力をカバー可能。

※PT内で装備が被った際、主の涙石は「最も守備力の高いキャラクター」

徒の涙石は「最も守備力が低いキャラクター」に効果が適用される。


以下、フレーバーテキスト

「指輪:主の涙石」

…聖ネーメシアの最後の遺品。

国の歴史が終焉に近づき、壊れ果てていく中でもなお、

彼は祈りと、使徒たちを捨てなかった。

信仰の「真実」を知ったとしても…。

故に、彼は堕ちたのである。


「指輪:徒の涙石」

…誰の涙でもない、ただの石。

しかし守ろうとする者がいるならば、

例えどんなに陳腐な物でも、大きな支えになるのである。

それは、彼も理解しているのだろう。

故に、信じ続けたのだから。



構想/Production…HinataSato



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