ケプリ族
【ケプリ族】
★概要
レイディアントに存在する「三大異族」のうちの一異族。
他の異族同様、現在の「神無歴」が始まった頃から存在している。
人間ではないが、「人と同程度の知能」を有しており、
古来から商売と交渉によって繁栄した一族である。
彼等の住む「ケプリ族の住処 / ケプリア」のバザーなどの様子からもそれを伺える。
また、人間国家や組織同様に政治的な側面も持ち合わせており、
一族の代表と、数名の親衛議会によって統治されている。
多くのケプリ族は「ケプリ族の住処 / ケプリア」を中心に生活をしているが、
そうでない者も多く存在しており、
レイディアントの各国家にケプリ族の姿を見ることが出来る。
特に「ス・カディ多種族共和連邦国」には、
ケプリ族によって構成された軍事組織も存在する。
他の二種族「オーガ族」「セベト族」に比べ、人間との協和性が高く、
各地で商売をして生計を立てる者や、
各国家に兵として所属し生きる者など、かなり広い範囲で彼らの存在を確認できる。
ちなみに口癖は「~プリ」という語尾。
いちいちプリプリしている。
★構成
主に「ケプリ族の住処 / ケプリア」を基準として、
・代表…族の代表、統治者
・親衛議会…代表に仕える数人の有力者
・軍事議会…軍事的管理、親衛議会の傘下
・貿易管理協会…貿易やバザーの管理、親衛議会の傘下
・(バザー運営部)…貿易管理協会の傘下、くだんとほぼ混合されている。
・防衛戦団…ケプリア周辺の防衛を担当、軍事議会の傘下
・主戦団…防衛戦団の担当以外を担当、軍事議会の傘下
に大きく分かれている。
非常によく分散されているが、
実際のところ権力を持つのは「代表」と「親衛議会」である。
代表の一存により親衛議会が動き、傘下に伝達される仕組み。
しかし近年では権力争いも起きており、
「親衛議会」の中でも対立が生まれているようだ。
★軍事的介入
「商売と交渉」に長けたケプリ族だが、
「神無歴」の歴史上、多くの軍事的出来事に介入しているようだ。
最たる例は神無歴128年に勃発した「闇呼戦争」であり、
彼等は「ネ―メシス教国」の兵力として介入している。
更に神無歴192年に勃発した「帝国戦争」では
ヘイムル帝国軍第七兵団に加勢する形で「豊守の陣」に介入している。
神無歴172年には「パリスの戦い」にて、
「ヘルヘンム洞窟」の鉱石資源を巡って「クロリスハイム王国」と大規模な衝突をしており、
戦の歴史の表舞台に度々出演している。
この「パリスの戦い」にて「クロリスハイム」とは一時険悪な状態になり、
それ以降は小規模な衝突が相次いだ。
しかし「クロリスハイム」が王政国家になり、正式に「豊原騎士団」を創設した後、
ケプリ族はクロリスハイムへの攻撃を一切行わなくなった。
下記の「★特徴」の項目記載内容が理由だと思われる。
現在ではそれなりに友好的な関係を築いており、
くだんの「ヘルヘンム洞窟」での鉱石資源も仲良く分けているようで、
実際に洞窟上層では、クロリスハイムの採掘隊と協力している姿を見ることができる。
★特徴
常に「利益」と「不利益」を天秤にかける。
「戦」への介入に関しても、
自分らへの利益が発生することを目的にしたものである。
その証拠に、「闇呼戦争」も「帝国戦争」も、
「ネ―メシス教国」「ヘイムル帝国」という
「明らかに軍事的に勝る組織」の味方についている。
更に「豊守の陣」を見ると分かるが、
状況が危うくなれば平気で味方を裏切り、それまで共に戦っていた帝国兵を無差別に攻撃しまくり、そのまま逃走を図っている。
後の戦争裁判での減刑材料のためである。
フィールド「パリス草原」に出現するケプリ族に関しても、
プレイヤーのレベルが低いうちは襲ってくるくせに、
レベルが高いと一目散に逃げていく、しかもめちゃくちゃ足が速い。
某クレヨン幼児のアニメでも「私は常に強い者の味方だ」と言うぶりぶり豚が出てくるが、
まさにそれである。
さらに、商売や交渉に関してもその意識は非常に顕著であり、
バザー管理担当の「フューブブ」のセリフ
「商売の鉄則はこの3つ。譲るな。奪え。はっ倒せ。だプリ!」
「でもオーガに交渉はダメ!でかくて強いバカには勝てないプリ!」
からも良く伝わってくる。
要は薄情でひょうきん、でも無駄に勝気な性格である。
どこか憎めない感じ、腹が立つ。
ただし、冷静に考えれば、
「自らの立場を守り、他者を天秤にかけ、得を求める。」
というのは、世界の処世術としてみれば「正当」ともいえる。
感情や衝動に左右されず、
「得がある方を選ぶ」という単純なシステムなだけ、まだマシである。
得さえ約束していれば「味方」なのだから。
と、綺麗に収めたいところだが、そうもいかない。
彼らのマインドは確かに「処世術として正当」であるし、そのキャラクター性も争いが減った現在ではマスコット的で可愛いかもしれない。
が、「パリスの戦い」にて「話し合い」で戦を終わらせようと武器を置き、単身でケプリ族のキャンプへと赴いたマチルダ・ペンテンスに対して、
ケプリ族が彼女の首を斬り落とし、晒しあげたのも事実。
ファンタジーだからといって、油断しないように。
世界の姿が変わっても、我々の世界との違いなんて存在しないのだから。
構想/Production…HinataSato




