第一話 のどかなひと時
あたらしい世界に着いたらまずやることは、ポータルでの場所の確認だ。ポータルは世界に二つあって、世界線を移動することが可能である。ポータルには世界線番号がかかれていて、それが時代背景や、年代などを表している。
まぁでも、ポータル位置は、最初はつかみづらいし、誰かから聞くぐらいしか方法はないので、まずはこの世界線を堪能することだ。
それにしてもいい天気だ。
山々に囲まれた清流が、生き生きとして、ながれている。
ぱっと見、この世界は田舎に近いようなのどかな感じ、だと思う。前の世界で追われていたはずなのに辛い気持ちは無くなり、ただひたすらに快適だ。
あまりにも上機嫌だったので、周囲を散策することにした。
山登りをするか、山下りをするかどちらにしようか悩んだすえ、山登りをした。
なんとなく、人気のあるところに行くと、気分が、害されると思ったからだ。
山は険しかった。だから、もう一方のポータルから来て帰ろうとする人は、大変だなと、他人事に思ったりした。
山は、あまり前の世界線と変わらない感じだった。
なので特段面白みがあるわけではない。
でも強いて、特徴を挙げるなら、変な生物?が多少あった。
例えば、自動的に、光線を発射する門番のような生き物?がいた。
まあ、周りを鉄で囲まれているから、生き物とは言いずらいと思うけど。
山に登ったら、お腹が空いてきた。せっかくの自然を堪能するために、川で素手で魚を取ることに決めた。
手を川に浸しておくと、やがて魚がやってきた。
魚は人間から逃げようとする野生の感じを全く出さず
すっぽりと、手におさまってきた。
その魚に、生の色が全く感じなかったためとても不気味に思った。
「まあ、不気味だけど、さばくのには問題はないだろう。」
と、カバンの中からナイフを取り出そうとしたが、もちろんなかった。
なぜなら、カバンそのものを置いてきてしまったからだ。
私はそこにあった石を取って魚の腹を開けてみた。
すると、とても小さい内臓や呼吸器と、その他は、大きな身であった。
こんなに自然らしくない魚は初めてだ。まるで人間が食べるために作ったようで不気味であった。
とりあえず魚を刺身にして、食べる。
「う、うめい」
なんか、自然では食べられないような脂身が載っていて、美味しかった。なのでさっきの不気味な感情はもうどうでも良くなってしまった。
魚を食べたら、何故か猛烈に眠くなった。
たらふく食べたからだとは思うがそれにしては眠すぎる。何か、怪しいと思ったが、
「まあ、食べて、昼寝をするのもいいかな」
そう言って深い眠りについた。