第8話「中間テスト4」
「今度こそ本気で行きますよ!」
気づくと真後ろで双剣を構えている。
「遅い!」
俺の背中を斬ろうとするが、妖刀四季は危険を察知して俺の背中を守る。その四季に反応して…俺は後ろを向き、宙で双剣を受け止めている妖刀四季を持って力を入れ、双剣を押し切る。
すると、またすぐに目の前から居なくなった。
(反動を気にしないで戦えるのは強いな……)
(だが……俺はこのまま耐えるだけでいい…能力には必ず限界がある。体力や傷が回復しても、能力を使った負荷は強くなっていく。)
「そのまま耐え続けるだけですか?」
「煽るのは無駄だ…俺はこのままお前の限界まで耐え切る。」
「はぁ〜もう弱点に気づいていたんですね……なら早めに決着をつけますよ。」
そう言って前に出ようとすると転びそうになる……
「焦ってるんじゃないか?」
煽ってみるが無視して突き進む。
俺は刀で受け身の形をとるが、目の前で消える。
(また時止めか……死角は妖刀四季が守ってくれるから背後は気にするな……今は……)
そう考えた時だった…上が光っている……太陽じゃないないかが、
「これは時の力を込めた技です!受けようとして、刀で受け止めたとしても、触っただけでも…あなたの時は1分止まる!逃げても無駄です。時を止めて追いつき、確実に当てます。」
(そう来るのか……まずい!)
(今の全力を……撃ち込んで奴諸共斬る!)
俺の剣術は四季の技を使う。
春の盤
夏の盤
秋の盤
冬の盤
この四つの型に分けられ、四つの季節にはそれぞれ神様が宿る。その神様に認められた時、奥義を得て、神様を憑依し、神刀となる。
俺が今解放できているのは春の盤のみ。
「春の盤 解放!」
「 神刀 佐保姫!!」
刀の周りに、幻想的な桜が舞い、輝いている。まるでそこに春の神様がいるように、
俺は神刀を構える。
「何をしても無駄です!行きますよ?」
「時の力を受けろ!”カイロス”!」
ものすごい轟音と共に俺に巨大な球体が落ちてくる。
これを刀で受ければ、俺の時は止まり、気づいた時には死んでいるだろう。
(この場が静かになった時、立っていた方が勝者だ!!)
刀を一度鞘に戻し、左足を下げ身体を低く構える。
「鶯神楽……」
俺は小さくつぶやき、神刀を鞘から抜いてゆっくりと振る。
斬撃を飛ばし、あっという間に相手の技を真っ二つに切る。そのまま時雨へと飛んでいく。
「なんだと!?」
驚きながらも能力を使用したのだろう…
神の力は能力には屈さない。時が止まっても斬撃は進み続ける。
俺が動き出した時には既に決着はついていた。
静かだ……風の音が鮮明に聞こえる。
時雨は気絶をしている。
「ふぅ〜」
っとため息をつきながら俺は神刀を解く。
(何とか勝てた……でも、俺もかなり消耗した。
現在時刻は13時と言ったところか?時間制限までまだあるし、ゆっくりと進むか……。)
かなり反動が来ていたのでとてもふらついている。神刀を使った分、消耗がほんとに激しい。
その瞬間!後ろから物音がする。
「嘘……だろ?あの技を受けてなお?」
「まだ……負けてない!僕はあの時..理由は分からないが、斬撃の時を止められないとわかった僕は必死に僕の動きを能力で早めて少しでも直撃を避けようとした。そのおかげで何とか……
能力は後……一回ぐらいなら何とか使える。この一回さえあれば、ハァハァ……お前を殺せる。」
さっきまでの敬語なんて無くなっているぐらい息遣いが荒い。
けど……
「ふん…俺は常になん手か先を読むタイプでね。剛...いけ!」
「剛?仲間か……?」
奴は後ろをむく...っが誰もいない。
「はったりか?まぁいい!終わりだ!」
奴が能力を使う直前、奴は吹き飛ばされる。
それはまるで何も無い所で急に転び出すような光景。
「ありがとうな...剛!俺一人じゃ勝てなかった。」
「なん……で?」
そう言って時雨は気絶する。
(今度こそ...終わりだ。)
剛の能力は透明化、姿が見えないのならば不意打ちが可能。時を止める前に一撃入れればさっきのようになる。つまり剛は時雨の”天敵”だったわけだ。
「礼には及ばん。それより、俺がいたのことに気づいてたのか?」
剛が聞く。
「時雨が転びそうになった時、戦闘で消し飛んで何も周りにはないのに、まるで何かに足を取られたような素振りだったからもしかしたら?って。」
そう言って剛が出してくれた手を掴んで立ち上がる。
「お前本当に強いんだな……最後の技なんてなんでも斬れそうな感じだったぞ?」
「それより、ゴールに向かって急ごう!後続に追いつかれると戦闘が避けられない。」
(時雨が最後判断をミスらず、自分の身体を直していれば、俺らが負けていたかもしれない……)
第10位 時雨 VS 刀夜
剛の加勢がありながらも
刀夜&剛”勝利!!”
補足です。
時を止めている状態でもう双剣で心臓を刺せば勝てるのでは?と思った方もいると思いますが、時を止めている状態で何かに関与することが出来ないという設定です。そういうことにしといてくださいm(_ _)m




