第7話「中間テスト3」
今までは体術だったから即死はなかった...けど、このまま分からないままじゃ...鋭い刃を食らえば即死、もしくは致命傷。
(今まではお遊びだったってことかよ……)
(能力...か...能力には範囲があるはず...でも俺の出せる技の範囲は最大で30mだからお手上げだ……
だからこの時を”待ってたんだ”)
(そろそろ頃合いだ..これが通らなかったら負けだ!)
俺は覚悟する。
「君の能力のネタをそろそろ教えてくれないかな?」
俺は無理承知で聞く。
「教えるわけないですよ?まぁ教えても対策なんてできないですけどね。」
(今だ...!!)
10位が油断して話し始めたところで俺は刀を地面を割る勢いで叩きつける。
「夏の盤「スイカ割り」」
夏の盤の力を纏った刀で地面にたたきつけたことで、地面は崩れ、周りの土と地盤はうちあげられる。
俺は土が顔に当たりながらも、距離を詰め刀を振るう。
「春の盤「春一」」
「視界を奪ったつもりですか?無駄です!」
案の定……避けられる。そして俺の背中を狙って斬り掛かる。
「とった!」
俺は心臓と脳、首、刺されたら即死するところに小さい(冬の盤「冬眠冬華」)を纏って守る。
どこから来ても分からないなら防御するまでだが、相手を油断させるために、即死する場所以外は何も纏わない。
グサッ!
鈍い音と同時に血が飛び出る...狙われたのは……足だ!
(逃げられないのようにするためか……)
「これで僕の勝ちです。あなたは決して弱くない...僕より弱かった、それだけです。」
もう片方の双剣で今度は俺の心臓を狙う。
ーーーーーーー”妖刀”
妖刀と叫べば、力を解放し、”自我”を持った刀本来の力で使える。
そう、俺の刀は”自我”を持つ。
妖刀四季は俺が手放した後上空にいた。俺は心の中で叫ぶ
(来い!)
すると上空にいた刀は、猛スピードで10位に向かう。
(奴の意識からあの刀が抜けるのを待っていたんだ!予想外の攻撃は避けられないはず……
無傷で勝てるなんて最初から思ってなんてない。
相手が一番油断する瞬間……それは勝ちが確定した時。)
………。
俺の後ろで倒れる10位...
俺の心臓を狙った刹那、後ろから妖刀四季が身体に突き刺さった。
「殺しはしない……急所は外した。」
「な、んで……わかった?僕の能力が……”時間を操る”に!」
(……いや?分かってないが?ただ油断したところに思ってもない攻撃が来たら当たるんじゃないかな〜?って思っただけで)
でも今までの現象に説明がつくことにすっきりする。
(!?時間を操る能力?まさか……)
俺は即座に奴を気絶させようと手刀を首にぶつけかけたその時。
「気づきましたか、残念でしたね。
オーバーキルするもしくは心臓を刺していれば勝ちはあなたでした……。時間を操るということは自分の身体を戦闘前に戻すことなんて容易なんです。ですがあなたはどうですか?」
確かに全回復は予想外だ...だが...仮定で動いていた以上これで10位を倒せると思ってなんていない。
その言葉に俺はニヤリとする。
「何がおかしい?あなたの足の傷は残る……もう戦えない。」
「俺に回復手段がないとでも思ってたのか?勝った後でもこんな傷でゴールにたどり着けるわけないだろ?」
(それに能力が分かれば対策はいくらでも出来る。)
「春の盤「桜の波動」」
俺の怪我した足は回復する。
「さぁ...第二ラウンドと行こうか!」
フッと笑う奴は
「……あなたのことを認めましょう。僕の名前は、時止時雨です。」
「俺は刀夜よろしく...」
(最近よく名乗るな……)




