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能力が全てをすべる世界で剣術だけで成り上がる  作者: 紡雪
第三章

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第57話「運も実力のうち」

奴はニコッと笑うと先程まで良好だった視界がまるで砂嵐のように細かい粉のようなものが浮き始める。

「なんだ?」

俺は足に絡まった花を何とか切ろうとしながら呟く。

「最初は軽い爆発でいくね〜」

そう言って指パッチンを鳴らす。


目の前から奴は消え、俺と奴が花で作った太刀だけが残る。



ドーーン!


「あははは」


(ぐっ……)

俺は少し吐血してよろめく


「なるほど……爆発する花粉か!?」

先程の細かい粉は全て花粉だったそういうわけだ。


「理解が早いじゃない、洞察力は認めるわ。けど私には勝てない」


(いや…活路はある!!)

次の爆発の準備かは分からないが、先程より粉の量が増えていっている気がした。


俺は血を腕で拭いてから再び立ち上がる。

「インターバル完了……」

そう小声で呟く。

俺は相手の間合いに入ろうとスピードをあげる。

「爆発でのダメージが響いてるぞ?動きが鈍くなっている。」

相手は警戒してか間合いに入れさせまいと離れながら

最大の花であるショクダイオオコンニャクを咲かせて、壁にする。


「少し臭い……けど美しいだろう?」

「確かに美しいな。」

俺は大太刀でショクダイオオコンニャクを斬る。

「釣れないやつめ……」


(そろそろ爆発が来る……そこが勝負所!!)

俺は静かにその時を待つ。


今戦っている運動場全体が花粉で埋まり、霧のように視界が悪くなっている。断言出来る。この爆発を喰らえばもう戦えない


「逃げ場はないな!これで終わりだ。」

そう嘲笑う奴に対して俺はにやける

「そうだな……逃げ場はないが、ピンチはチャンスでもある……」


奴が指パッチンをしようとした時、それに対して俺は瞬時に能力を使う!!

奴は動けなくなる。

「このタイミングで?こいつ……何を!?」


奴は前の爆発の時、俺を残してその場から離れた。つまり奴は爆発体制はない。だが、これはあくまで予測。そして俺も爆発は食らう。


”危険な賭けだ!!”


俺は力を振り絞って奴から離れた位置から蒼我投擲する。奴の少し手前で大太刀が地面突き刺さる。

「あと少しで私に当たって勝てたのにな」

「ぬかせ、どうせ花で防御するんだろ?」


俺の狙いはそれじゃない。

その大太刀は妖刀、俺の意思通りに動く!!


大太刀は地面を引きずった。摩擦でぼっと火が発生する。


「なんだと!!」

焦った奴を見て俺の予測は確信に変わる。


「運も実力のうちってやつだな。」


だいたい先程の約十倍の威力の爆発が起こる。

ドーーーーーン!!!!


残り1分……


「がはっ!!あっはぁ、はぁ」

かなりのダメージを負ってもう立てやしない。

目の前に爆発で森から飛んできたであろう木の枝が見える。かなりの広範囲爆発したようだった。

(かなり離れていた俺でもこれなら奴は!!)

次の瞬間


「ハァ……ハァ……やってくれたな!!」


奴が俺の目の前に立ち上がる。

花で防御しただろうが、かなりのダメージをおっているように見えた。


奴は簡単に薔薇で剣を作る。

「……フゥーー」


「新月だったけ?あんたあいつのこと舐めすぎだぜ?」


「私は霜月だ!!……さっきの奴は気絶させて絶対に抜け出せない花の結界に閉じ込めている。」

眉をひそめてそう言ったその時……


「とうま(刀夜)は俺が最初に倒した分身の中にいるんだろ?」


「いつから気づいていた?」


俺が倒したはずの分身は消えることなくずっと周りに転がっていた。不自然だったためすぐにとうま(刀夜)が中にいると察していた。

「最初からな。さぁ、さっきの爆発音で眠れる獅子は目覚めた……」


「垂れごとを……死ね!!」

先程の薔薇の剣を俺の心臓を狙って突き刺そうとする。

カキーーン!!

その薔薇の剣は何かに当たって甲高い音を立てて止まる。


「やっと抜け出せたと思ったらなんでお前は死にそうなんだよ?」



爆発後:刀夜視点

ハッ!!

(今の轟音は?それに目の前が真っ暗だ……)

「どこか知らないが、まずはここから抜け出さないとな」

「神刀 筒姫 「神姫解放」!!」

(お久しぶりです!!)


筒姫の能力は筒姫の能力は”マーキングした物と自分の位置を入れ替える能力”!


さっき第4位と修行していた時にあいつの裏をかきたくて、適当な木の枝にマーキングを仕掛けて置いた。


その木の枝と位置を入れ替えて抜け出したと思ったら。目の前には森ではなく運動場で、第4位が死にかけていた。


そして先程の状況に戻る。


「……マーキングした木の枝がここになかったら助けられなかった」

「それも能力か?」

その問いに俺はコクッと頷く。

「いや、お前いくつ能力持ってるんだよ?俺が体育祭で見たのと合わせたら見ただけでも3つぐらい能力持ってないか?」

(人の名前は覚えられないのにこういうことは覚えてるんだな……喋るか?刀の力のことを……)


「すまん……喋りたくないならいい……とにかくあいつをここで仕留めるぞ」

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