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能力が全てをすべる世界で剣術だけで成り上がる  作者: 紡雪
第三章

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第55話「抜け駆け」

あれから1ヶ月が経った。俺たちは刻一刻と強くなっていた。だが……ここで最悪の訪問者が来るとは思いもよらなかった。


10月初頭

学校に降り立った一人の人物


「予想以上に活気がねぇ学校だな」


ゆっくりと歩いて校門をくぐる


「強い気配がいくつかあるな!久しぶりの戦いだ!」


刀夜視点


「まだスピードが遅いぞ!灯油!」

第4位が軽々俺の全力のスピードに着いてきて頬にビンタをしてくる。


パチン!


「いって!!……だから灯油じゃなくて刀夜だって!」

俺は頬を抑えながら縮こまる中、そう訴える。だが、俺が第4位の方を向くと第4位は何かを察知したように校門の方角を睨んでいる。


「何か来る!!」


コツンコツンとひとけが無くなった学校でひびきわたる足音。


「やっと…手応えのある生徒を見つけた!3ヶ月なんて待っていられない。」


片手で意識を失った誰かを引きずりながらこちらに向かってくる。


「あいつは…誰だ?」

引きずってきた人を見て生徒だとわかるが俺は混乱する。

「第4位は知ってるか?」

「俺も知らないな……生徒で生き残っているなら体育祭で見たはずだが。」


解説

引きずられているのは下城と第三試合で戦った第15位の野口智也

刀夜は弓華との試合後寝ていたので試合は見ていない。

第4位は忘れているだけ……


「まぁとにかく今残っている生徒はかなりの猛者のはずなのにあいつは無傷……つまり強敵だ!」


次の瞬間視界には先程まで引きずられていた人だけになる。


(あいつはどこに!?)

「後ろだ!とうま!」

その第4位の言葉を信じて刀を抜いて後ろを向きながら構える。

攻撃はすぐに飛んできて、その速さと勢いに刀ごと吹き飛ばされる。


「助言があったとはいえ、受け止める反射神経……とうまと言ったか?面白い!」

(いや……俺は刀夜です!)

すぐに訂正したかったが、俺はそのまま校舎に突っ込む。

「ガッハ!!」

俺は背中を強打してよろめく。


第4位視点


(とうま(刀夜)は1か月前なら今ので死んでいたかもな……)

少し冷や汗をかく。


「そして何より私のスピードに着いてこれたお前!」

そう奴はナイフを持って俺に向かってくる。


「名は?」

「忘れた……」


「はっ!私から名乗れば名乗ってくれるか?」

(いや、本当に忘れたんだけど……)


「私は天満月!!序列第11位 霜月!!」


「!!!?」

(こいつ……海満月(天満月)だったのか…。)


「さぁ!こちらからわざわざ名乗ったんだ!貴様も名乗れ!」


「だから……忘れたって言っているだろう!」


「わかった……もういい、私が勝って無理やり名乗ってもらう!」

「話を聞け!」

次の瞬間猛スピードでこちらに向かってくる。

(ギリギリ目で捉えられるぐらいか……)

俺は右に飛んで避ける。着地してすぐに地面を蹴って奴に拳を構える。奴もそれに反応して拳構えて、お互いの拳は放たれる。お互いの拳はぶつかり合い、一瞬の突風が湧く。


「能力を使わずによく私に着いてこれるな」


ハハ!!

そんな狂気な笑顔を見せる。楽しいのだろう…戦いが


ふんっ、と鼻で笑い、

「戦闘狂が!」


そう言って能力を使う。

「!?」

「動けな……」

そこまで言った奴の腹に1発、渾身の一撃を入れる。

ドッ!!

鈍い音と同時に発生した衝撃波は周りの木を根ごと吹き飛ばす。


「ガッ…」

奴はそのまま膝を着いてうずくまる。


(弱すぎる……こいつは本当に天満月なのか!?)


「ハハッ!!」

後ろから声が聞こえる。

「私の分身に勝つとはやるな!!」

俺と戦っていたのは分身…本体はどこに行っていた?

(!?)

(しまった!!狙いはとんぼ(刀夜)だったのか!)


「あいつはどうした?」

「ハハッ!!さぁね〜!あと10分で見つけられなかったら爆発でボーーン!!かな?」


「邪魔はしないよ?助けてみなよ笑」

「この学校にいるのか?」

俺が聞くと奴は不敵な笑みを浮かべて

「この”学校”にはいるわよ。」

そういった

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