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能力が全てをすべる世界で剣術だけで成り上がる  作者: ホワイト
第二章

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52/61

第52話「体育祭終「天満月」」

「死ね……!!」

(速すぎる!?)

俺が反応をする前に既に首元にはナイフが突きつけられていた。



ドーーーーン!!

空から何かが闘技場の中心落ちてきて、激しい轟音と共にある1人の人物が現れる。


蓮のナイフは途中でピタッと止まる。

「お前……”天満月(あまみつき)”回しもんか!?」


そこでその人物の目が穴の空いた天井から入ってきた月の光に照らされる。

そこにたっていた人物は第1位の……

(天堂!!)


「お前ら反逆組織をどうにかしろとの命令だ」


そう言い終えた後、俺と蓮の目の前に突如出現して、ラリアットでガードを構えた蓮を遠くの観客席まで吹き飛ばす。


「蓮様!!」

周りに散らばって生徒を殺していていたアベリアのメンバー達は蓮の元へ向かう。


「分が悪い!撤退するぞ!」

メンバーの一人は移動系の能力者だったらしく一瞬で逃げられてしまう。


ちっと舌打ちをする天堂に俺は声をかける


「天堂…お前今までどこ行ってたんだよ?」

「……少しな」

そんな数秒の会話をしているうちにこちらに生き残っていた下城、光樹、第7位、第10位、そして眠っているが闇鬼、を中心に生徒たちが集まってくる。


「第1位……生きていたのか」

俺が思っていた反応と違い、みんなは何か不都合が生じたような苦い表情でそう言う。


「お前たち上位勢……入学初日から俺を集団で倒そうと手を組んでいただろ?俺が生きていて残念だったな。」

そう真顔で言う。


「……バレていたのね?」

下城達は目を瞑って歯噛みする。


「なら今ここで倒すわよ!」

後ろから海神が現れる。

「この疲弊しきっている生徒達を見てから言えよ!」

第7位はその意見に反論する。


「あらそうなの?私には見えないわ」


「おい!!」

クールな天堂から出たとは思えない声に周りは静まる。


「この学校の生徒は弱すぎる……だからこの国のトップの組織”天満月”が、3ヶ月後に潰しに来る。」

「3ヶ月後に来た時、序列を持つものが認めた者は生かす!」


「それはどういうことだ!?」

この学校の校長先生はそれを聞いて慌てて出てくる。

「この国のトップの組織”天満月”が決めたことだ!」


俺が学校に向かう前

「……待て、師走!」

「こう宣言してこい……」

そうこの組織のトップである睦月(むつき)が言った言葉を聞く。

(!!)

「…わかった」


「それがさっき言った通りだ!」

校長先生は崩れ落ちながら膝をつき、

「私にはもう、この学校を任せることが出来ないといううことか…」

そう絶望した顔で言う。


「第1位…あなたそのことをどこで聞いたの?」

海神は問う。

「……俺は”師走”これでわかるか?」

「…まさか!!あなたもあの組織に入ったのね?」


刀夜視点

(……俺はどうすれば、剛を助ける、蓮と和解する、3ヶ月後に恐らく化け物が向かってくるであろう時まで修行をする。)


やることが多すぎる……


「それより海神!剛を返しなさい!」

後ろで声がする。

天堂と話している海神に割入って下城が声をかけた。

「あなたでしょ?」

「あら?気づいてたの?」

俺はその言葉に反応して海神の胸ぐらを掴む。

「剛をどうした!?」


「どうしたか?って……」


「”殺しちゃったわよ”」


俺が胸ぐらを掴む力が抜ける

(……は?何を言っているんだ?こいつは!)


怒りを抑えながら下城が問う。

「本当なの?でもなぜ海神がそんなことを?」

その言葉に笑みを浮かべて俺を指さす


「君が欲しいからよ、君の大切なものを全員殺して私が一番になりたいの!!」


(……!!)


「悪趣味だな……」

天堂が目を瞑ってつぶやき

「伝えたいことは伝えた、お前がもし今不在の序列第3位の”弥生(やよい)”なら、一緒に戻るぞ」

「あら勘のいい新メンバーじゃない。そうね…久しぶりに帰ってみるとするわ」


「ふざけるなよ!!」

怒りが頂点に達した俺は刀を抜いて海神へ向かう


「待て…お前じゃ勝てない」

その刀を中指と人差し指で掴んで冷静にそう天堂は言う。

「3ヶ月後倒せばいいだろう?その時は俺も敵だ、入学式の戦いに決着をつけようじゃないか……」


(確かに……今の俺じゃ勝てない)

納得してしまった。今回生き残ったのは”運”が良かっただけ……


「やることは決まったな…」


そう言うと目の前からは海神と天堂は消えていた。

周りを見渡すと闘技場はボロボロに壊れて果てた姿で、生徒は怪我をし、先生は生徒を治療し、大惨事が目に見えた。


”そんなことより”、どうしてこんなにも理不尽な世の中だなのだろう……愛した幼なじみは救えず、作った友達は死んでいき、敵となった。

(剛……)


光樹視点

(……剛を助けようと俺が言ったせいで余計、刀夜を悲しませてしまった。)

目にも当てられない俺は思わず目を瞑る。

(こんな時なんて声をかければいいのだろうか)

その時誰かが隣を通った。その通っていく方向の先には刀夜がいることに気づき、


「待って!今は……!!」

そう止めかけた時に


「この世の中は不平等だ。この国の今のトップ、天満月が結成された時、能力者が有利な実力主義な国なってしまった。だからこそ強くなければ大事な人は死んでいく……お前はそれを望まないんだろう?なら天満月に対抗できるように強くなればいい。」


「そうだろ?豆腐!」


刀夜視点

顔を上げると目の前には第4位が立っていた。

(いつまで悲しんでいても何も変わらない……そんなことは分かっている。俺は……俺は…………!!)


(これ以上俺と同じような思いをする人を増やしたくない!!)

俺は立ち上がる……

「俺の名前は……”如月刀夜”だよ!!」

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