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能力が全てをすべる世界で剣術だけで成り上がる  作者: 紡雪
第二章

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第46話「体育祭13【惨殺】」

「試合時間になっても刀夜さんは現れません!あと1分経って来なければ棄権とみなします!」


そんな放送が聞こえてきてスピードをワンテンポあげる!

(まずい……)

息遣いが荒くなるが、それでも必死に走る。

「ハァハァ……」


「残り10秒です!」


準備室への通路に出たので俺は希望を抱く。


「3」


観客席

「おい、それは本当か?闇鬼!」


「2」


刀夜視点

扉が目の前にある。


「1」


観客席

「智美は今”敵”だ……!!」

光樹の顔は青ざめる。

「とにかくこのことを……」


「0」


ドーーーーーーン!!


刀夜視点

バタン……!

俺はドアを開けて準備室を駆け抜け、闘技場に出た。

暴風が俺に向かってきて俺の髪は激しく暴れてやがて大人しくなる。

ゆっくりと重いまぶたを開けた……


「一体何が?」

目の前に広がっていた光景は……


フィールドのバリアが壊れているのが分かる。

観客席は崩壊しており、多くの生徒が闘技場まで落ちて来ていた。怪我人も一区切りの景色だけでも10人はいる。


そして何よりも先に目に入ったのはフィールドの中央にフードを被った人達がたっている事だ……


俺は状況を知る。

(これはあの”異変”の時と同じだ)


以前も見た白色のフードを被った人が周りの人に指示をする。

「能力者共を殺せ!」

ノイズがかかってよく声が分からなかった。


その命令で周りの生徒達を容赦なく襲う。

所々で悲鳴が飛び回る中、着々と声が減っていくのがわかる。


「教師の方々は生徒をお守りください!」

その校長先生の放送で教師も動き出す。


「あなた達の好きにはさせませんよ!」

風火(ふうか)


風が炎の勢いを増し、フードの男の一人を炎の纏った竜巻で閉じ込める。


(あの先生は中間テストの!)

けどあの時見た技よりはるかに威力がある気がした。


(俺も早く加勢を!)

……が、俺の足はピクリとも動かない。

前の試合の後遺症という訳でもない……


俺はその光景を”あの時の光景”と重ね合わせてしまい、足が動かなかった。

俺は地獄とかしていくこの場所を視界に捉え、加えて吐き気がしてくる。


「死ね!!」

その叫び声と共に俺を殺しにくるフードを被った人の一人

俺はそれに気づいていたが、足が震えて動かない

(ダメだ…やられる!)

俺は目を瞑る。目を瞑ったはずなのに瞼の裏側からでも分かる。まぶしい光が見える。



「…光波光線(ライトライ)!」

光速に限りなく近い速度で目の前の敵は吹き飛ばす。


「大丈夫か?刀夜」

助けてくれたのは光樹だった。後ろから闇鬼と下城が追ってきているのが分かる。


「ああ、すまん……ありがとう!」

「お安い御用さ」

友達の声が聞こえたので安心したのか俺の足の震えは止まる。


「兄ちゃん!あれ!」

あとから来た闇鬼があるあまり動かないでいるフードの人を指さす。それを見た光樹が頷き、

「ああ、気配が智美そっくりだ……」

と言う。


「刀夜は不調ならここから逃げろ!」

(足は…動く)

「いや……俺も戦う。」

「そうか…俺たちはあいつと決着をつける!」

そう目を先程のフードの人に向けて二人で追いかける。

必然的に俺は先程俺を狙ってきたフードの人と戦うことになった。


他にも上位の生徒があちこちで戦闘をしているのが分かる。


「で、なんで生徒を殺すんだ?」

俺は鋭い目つきで先程のフードの人を睨みつけながら聞く。


「若い芽を今のうちに摘むためだ!」

(……?)

俺に思考の間を与えることなく、そのまま向かってくる。それに反応した俺はすぐに刀を抜いて


「春の盤「春一」」

俺の技は見事に命中するがあまり手応えがなかった。それに……

(今攻撃する気がなかったのか?)

俺は特に気にすることなく剣術を連続して使う。


「夏の盤「スイカ割り」」

相手の頭目掛けて力強い一撃を撃ち込む。だが、相手はそれを腕一本で受け止める。

反動がまだ残っている中相手はパンチを繰り出す。ただのパンチだったはずなのに常人の30倍の威力はある気がした。

気づくとフードの人の圧が増している気がする。

「筋力系の能力か?」

「……」

フードの人は何も喋らない。

(図星か?)










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