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能力が全てをすべる世界で剣術だけで成り上がる  作者: 紡雪
第二章

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第41話「体育祭8【信じる力は封を解く】」

「さぁ…第二ラウンドと行こうか。」

そう本体かも分からない弓華が言う。

俺は刀を自分の元へ戻るように命令する。

「君の能力は”刀を操る能力”とか?まぁ脅威にはならないわね…」

そう言って弓華から仕掛けてくる。向かってくる弓華とは全く違う方向から矢が飛んでくる。

(もう…能力を隠す気はないってわけか…)

俺は遠距離の矢を妖刀四季に完全にオートで俺から守るようにし、手放す。そして空いた左手でもう一本の刀を鞘から抜く。

「二刀流はしないのか?」

そう弓華が煽りながら向かってくる。

「あんたがそれをできなくしたんだろう?」

そう返して、


「春の盤「春一」!!」

甲七(こうしち)!!」


お互いの技がぶつかり合い、お互いが立っていた場所が交差する。だが…

(こちらは利き手じゃなくて威力が落ちるってのに相手の技はどんどん強くなっていく!)

交差した俺たちは再び構えてお互い相手を目掛けて技を振るう。


「春の盤、秋の盤「春花秋月」!!」

甲四(こうし)!!」


(また互角…!!)

俺は季節を組み合わせて剣術の威力をあげるが、押し切れない。そこで俺は弓華に左手を掴まれる。俺はそれを解こうと抵抗するが、弓華は離さない。


(何が狙いだ?)


「さぁ…矢の雨だ……」

弓華はつぶやく。俺はその言葉に空を向く。

俺が気づいた時には空一面に矢があることに気づく。


雨矢(あまや)!!」


森が防ぐかと思いきや矢は木の枝を貫通して降ってくる。

(これは…防げない…!)

「弓華も一緒に受けてくれるのか?」

俺が余裕を見せようと質問をすると…

「私はもちろん”虚像”さ…」

(道連れみたいだけど全然道連れじゃない!)

俺は妖刀に俺の上にある矢を追撃するように指示し、もう一本の刀で

「冬の盤「冬眠冬華」」

を使う。

(やれることは全てやった…耐えてくれ…)


医療室では……

「信じてるぞ…刀夜!」

と剛はつぶやく。

その他にも光樹達も観客席で刀夜を見守っていた。


妖刀四季が受けきれなかった矢が俺に襲ってくる、それを冬眠冬華は何本かは耐えるが…5本目でバリアは壊れてしまう。そこでさらに最悪なことに…


月矢(げつや)……」

もう一人の弓華が妖刀四季を目掛けて矢を打つ。その矢は見事刀命中して刀は矢に弾かれる。そこで矢の雨は俺を目掛けて大量に落ちてくる。


「終わりだ…」


弓華は勝ちを確信する。俺は負けを確信する。

(ああ…やっぱり能力に剣術だけじゃ無謀で勝てないのか……)

俺の心はポキッと折れてしまった。俺は下を向いて”負け”を覚悟する。


「信じてるぞ!刀夜!!」

「頑張れ!」

「諦めるな!」


俺の善戦を見て、観客席にいる人達が俺のことを応援してくれている。

俺は大きくため息を吐く。それと同時に涙が頬をつたる。俺はそれを隠そうと手で隠す。

(なんだよ…なんでこの状況でまだ俺が勝てるって信じてくれるんだよ…)

上を向いて手をどけると無数の矢はすぐ上まで来ている。


準備室に向かう前のことを思い出す。剛が言った言葉…

「信じてるからな…」


俺は前を向く!妖刀にはすぐ戻ってくるよう指示し、左手は掴まれているので、もう一本の刀をまともに動かない右手に持ち替え、構える。

(絶対に諦めない!俺もみんなを信じているから!!)

心の中で叫び!覚悟を決める!



???「……秋の盤の試練は”信頼”を確かめること。お互いが信じ合った時、”奇跡の力”が散ったもみじのように不規則に舞い落ちる!」


???「神刀 竜田姫(たつたひめ)「神姫解放」!!」



俺は気づくともう一本の刀地面に刺して、もみじの柄の裃を着ていて、”神刀”四季を左手に構えていた。


(なんで!?封印されているはずじゃ?)

(お前が試練をクリアしたから封印が解かれた!)

脳内で竜田姫の声が聞こえる。

(まぁ後で説明するが…とりあえず、あいつに勝ちたいんだろう?)

「ああ!」

俺は返事をして刀を構えてすぐ上から落ちてきていた矢に対して俺に矢が当たるまでのほんのわずかの時間を作るため、姿勢を落とし、時間で言うと0.1秒にも満たない時間で”能力”を使う。


(私の能力は”万物を封印する能力”!)


それで矢の動きを封印する。

「矢が止まった…!?」

弓華は空中で自由落下運動をやめた矢に驚愕する。

俺はすぐに刀を抜き、油断した”虚像”に向かう。


「真秋の盤「三尺秋水(さんじゃくのしゅうすい)」!!」


俺の刀からは紅葉が舞う。俺は近距離戦の弓華を狙う。それに気づいた弓華は焦りながらも抵抗する。

甲一(こうかず)!!」

俺の刀はその強力な一撃を舞い散る紅葉のように華麗に受け流し、威力が無くしてから斬る。

斬られた虚像は消える。

遠距離をしていた弓華は冷静さを取り戻す。

「矢がダメなら…!」

そう言ってダイナマイトを矢の代わりにして発射準備をする。

(悪いが、この能力は封印できる数は一つまでだ!避けろ!)


「ついに弓華も本気を出してきた……か…」


観客席

「あんな奥の手があると知っていたのか?」

第4位は海神に問う。

「さぁな……」

海神はそう曖昧な返事をして

「決着は着いた。私は戻ろう…」

そう言って去っていく。


刀夜視点

俺は恐らく弓華の最後の攻撃であろう攻撃に備える。

「降参するなら今のうちよ?」

俺はその言葉に刀を構えることで”戦う意思”を伝える。

その意図が伝わったのか、弓華は虚像を10人ほど作り出し、全員が上を向いてダイナマイトと矢を半分ずつで構えている。


流爆群(りゅうばくぐん)!!」

おそらく”本体”の弓華がそう叫び、全員が発射する。

上空で一本の矢から五十本程の矢に増えて、落ちてくる。それを見て俺は……

”これを避ける手段はない”そう瞬時に悟った。

俺は刀で真上で静止している矢を弾き飛ばし、空いた隙間からジャンプをして矢のある高さを超えたところで能力を一旦解除する。

(止めるならダイナマイトの方!)

俺は能力を使う。

ダイナマイトは上空で動きが封印され、止まるが矢はそのまま落ちてくる。


「真秋の盤「秋香(しゅうか)の舞い」

(良い筋を持ってるな…)

そう竜田姫の声が聞こえる中、俺は上空から落ちてくる矢をものの数秒で弾き飛ばし、虚像の方へとそのまま向かっていく。

その途中俺は目を瞑る

(竜田姫、色々ありがとうな!)


(お前の考えは知っている。私も良い策だと思う。最後に…勝てよ……!)

(まぁまたそのうち呼び出すからな)


そう心の中で会話をし、俺は目を開けて


「神刀 佐保姫 「神姫解放」!!」


そう切り替えると同時に動きを封印していたダイナマイトが動き出す。


驚きのあまり、弓華は

「何を!?」

と声に出す。


(久しぶりじゃな!刀夜!!ずっと見ておったぞ。)


(そうだな、色々積もる話もあるけど…とりあえずまた力を貸してくれ!)


ダイナマイトは俺だけでなく、弓華達にも向かってきている。

俺は弓華の前まできて、立ち止まり俺たちはお互いに向き合う。弓華は意味が無いと判断したのか自分の虚像を消す。


「道連れということか?」

弓華がそう聞くと俺はフッと鼻で笑う

ダイナマイトは俺たちのすぐそこまで落ちてきている。


(能力……!!)

「反射!!」








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