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能力が全てをすべる世界で剣術だけで成り上がる  作者: 紡雪
第二章

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第35話「体育祭2【柔能く剛を制す】」

俺と西川は闘技場に向かう。闘技場のフィールドは何も障害物のない平野だった。俺たちはそれぞれ指定された場所に立つ。


観客席の刀夜視点

「まずいな……あいつ、かなり強いぞ。」

光樹がそう言う。

「そうなの?」

下城が聞き返すと

「肉弾戦が強いで有名なんだ。」

そう答える。だがそんなことは関係ない。だって……

「誰が相手だろうと剛は勝つよ……!」

そう俺はつぶやく。


剛視点

「誰が相手だろうと俺は勝つ……!」

俺は自分に気合いを入れるためそうつぶやく。

数秒経ってから審判が宣言する。

「それでは第26試合開始です!」

その合図でこの試合が始まる。


「すぐに終わらせてやるよ!!」

そう言って西川はこちらに向かってくる。

(まずは様子見だ、能力は使わない!)

俺たちは最初に堂々とぶつかり合う。

俺は右ストレートを放つが呆気なく止められてカウンターをしてくる。俺はそれをスレスレで避けて、右足で相手の足を目掛けて下段蹴りをして、相手のバランスを崩す。そこから俺は右足を軸に回りながらジャンプをして飛び膝蹴りをする。


観客席にいた刀夜は「よしっ!」と叫ぶが、西川の様子が変だった。


もちろんダメージは入ったはずだが、相手は倒れず、俺の足を掴んで俺の腹に強烈なパンチを食らわす。

そこから猛攻が続く。

まず俺の頬の右側にパンチそれで俺の身体は左側に倒れそうになるが、今度は俺の頬の左側にパンチし、最後に正面に戻ってきた俺の顎をアッパーする。

(ガハッ!!)

俺は吐血するがそんなのはお構い無しに打ち上がった俺の顔を掴んで地面に叩きつける。

地面に叩きつけられると俺の血が飛び散ると同時に草や花も飛び散る。


「おおっと!もう終わりか?」


(実力差がありすぎて、肉弾戦は俺にぶが悪い!今度は能力で勝負する。)

俺はそう思いながら頭から垂れてくる血を右腕で拭いてゆっくりと立ち上がる。


「もう立っているのもやっとだろ?諦めて降参しな!」

西川はそう言うが、俺はニヤリと笑い能力を使い、姿を消す。

「くそっ!能力か?」

西川は焦り出す。俺はゆっくりと後ろに回り込み、ナイフを投げる。相手から見れば何も無いところからナイフが飛んでくるという怪奇現象だ。


「何っ!?」

西川は驚いて何とか避け切る。その避ける地点を予測して俺は移動して蹴りを入れる。

「クッ!」

流石に受けるという意識がない分、ダメージはそこそこ入ったようだった。

だが……奴はそこでニヤリと笑う。


次の瞬間フィールド全体に爆発が起こる。


「残念だったな!お前の情報は最初から知っていた!全体を攻撃すれば姿なんて見えなくても攻撃は当たるんだよ!」

西川はそう叫ぶ。


「剛!!」

俺が叫ぶと同時に観客席にいる全員が剛の負けを確信する。


「俺の能力は”爆発”させる能力だ!もちろん俺は爆発体制があるから効かないぜ!俺の勝ちだ〜!ハッハッハッ!!」


そこで透明化の能力が解除された剛の姿が爆発の煙が晴れて見えてくる。

「クッ……!」

(予想以上にダメージを負った……。)


この状況……誰が見ても剛の負けだと判断してしまうほど詰んでいた。相手は能力を知っていて対策をしている。一方剛は相手の能力を防ぐ術がない。


だが……

強く歯噛みしていた剛の口がニヤリと笑う。そうして肩を抑えながら何とか立ちながら話す。

「あんたが俺の情報を知っていることはわかっていた……」

その言葉にその試合を見ていた全員が驚く。

「何!?」

西川は驚きのあまり声に出す。

「あんた……準備室に人がかなり居たのに俺が対戦相手ってまるでわかっていたかのように、名前も聞かずによろしくと言ってきた。その時点でおかしいと思っていた!!」

そのことを聞いて西川は

「それがどうした?今の戦況は変わらないぞ!?もう終いにしようか!」

そう言ってもう一度さっきの全体攻撃をしようとした時……


ザクッ

そんな鈍い音がして、気づけば西川にナイフが刺さっている。

「目の前にナイフなんてなかったのに!」

西川は焦り出す。俺はその焦りを見逃さなかった。



夏休みの修行中

「俺の武器?」

俺が聞くと刀夜は

「ああ、自分の手札を増やすために自分の愛武器を作ったらどうだ?」

「愛武器か……じゃあ俺は!」

俺がそう言うと刀夜は驚いた顔をした。



俺は西川に出せるだけのスピードで向かいながら常に透明化していた愛武器の透明化を解除する。


(刀夜と一緒の武器……刀!)


虎徹(こてつ)……」

俺は小さくそうつぶやき、獲物を待ち続ける虎が解放されたように静かに暴れ、西川を斬り、通り過ぎる。

俺が刀をしまうと同時に西川は声も出さずに気絶する。


3秒ほどの沈黙が続き……


「勝者!東川剛さん!!」

審判がそう叫んで会場は騒ぐ。


「大番狂わせだ!!」


「この試合最初から見とけば良かった!」


などの声が飛び交う。


刀夜達は

「剛勝ったわ!」

下城が席から立って喜ぶ。

「あいつやるじゃねぇか!」

光樹と闇鬼も喜んでくれている。

そして刀夜は静かにでも泣きそうな顔で俺に向けてグッジョブの手を突き刺す。俺はそれを返す。


(勝った……生き残ったんだ!)

安心して疲れが一気に来たのか俺の視界は気づけば地面を向いていた。

ドンッ

倒れていた。


「救急班すぐに治療を!」

そんな放送を聞いて俺は意識を失う。








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