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能力が全てをすべる世界で剣術だけで成り上がる  作者: 紡雪
第二章

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第32話「均衡の崩壊」

生徒も教師も全員朝から全校集会で体育館に集まっている。まずは最初に学校外からの襲撃に備えろという注意勧告。

当然生徒は集会の話なんて聞いておらず、聞いたとしても左耳から右耳に流して記憶なんて残らない、ところが最後に嫌でも耳に入ってくるとんでもないことを言った。


「そして最後のお話です。敵勢力と共に襲ってきた第5位の永倉智美さんはこの学校にスパイとして入学していたことが分かりました。そして……もう一つ…学校休暇中……第1位の天堂無月(むづき)さんが消息を経ちました。」


(………は?)


生徒はざわめきだす。そりゃあ当然だ。第1位の絶対的強者のあの天堂が……。


「ただし……彼は消息をたっただけなので、順位に変動はありません。」

この情報が生徒に解禁された今……学校の均衡が壊れた。そう……今まで天堂を警戒して動かなかった様々な者達が動き出した。

ここからの戦闘はさらに勢いを増していく、そんな分かれ目がはっきりとした瞬間だった。


(まさか……でも一体誰があんな化け物に勝てるんだ?)

天堂と戦ったことがある俺は天堂の強さを痛いほど知っていたため、今でも現実を受け止めきれないでいた。


そしてぼーっと考え事をしながらあっという間に午前の授業を終わらせて下校となり、寮に戻ろうとしていた。


「誰なんだろうね〜?あいつに勝てるやつなんてこの学校にいるのかな?」

下城は明るくそうつぶやく。

「しかも勝ったやつがいるとしてそいつが勝利したことを公開しないところも不気味だな。」

俺はその発言して


(……って!)

「お前は本当に神出鬼没だな……」

いない時は探してもいないのに、現れる時は急に現れるから本当に驚く。


「剛から聞いたわよ?刀と会話してたんだって笑?」

下城は楽しそうに俺をからかってくる。


「天堂がいなくなった今そんな余裕は無くなるぞ?戦闘はじきに激しさを増していくだろうしな……」

俺は話を変えてそう言う。

「話しそらした!」

下城はほっぺをぷく〜と膨らませている。

そのまま歩いて階段の前までくる。

「私この後用事あるから……」

そう言って階段で下城は上へ俺は下へと別れた。



???視点

「これが最後の会議かな?」

私が聞くと

「そうだな…第1位がいなくなった今、この組織は解体される。」

第2位がそう答える。


「俺たちもやるべきことがあるから……」

光樹がそう言うと隣にいる闇鬼もうなずく。


「じゃあまた……今度会う時は敵同士だねぇ〜」

私がそう言いこの組織は解散する。

次々と部屋を出ていく中、私も部屋をでようとした時、

「待って……下城咲希!」

誰かに腕を掴まれる。

(!?)

私が後ろを向くと……

第2位の”海神(かいじん)(こと)”が立っていた。

「私と手を組まない?」

そう提案してくる。


「遠慮します。」


私は珍しく丁重に断る。理由は、相手からすれば”手を組む”ではなく”利用する”だからだ。

もちろん私より彼女は強いため私は逆らえない。

断ってから3秒ほど沈黙な時間が訪れる。


「……第3位という貴方がなぜあの刀夜とかいう子とつるんでいるか理解できない。確かに私もあの時興味が湧いたけど、あまりにも貴方は彼を気に入っている。」

海神はニヤリと笑い

「……さらに興味が湧いた、殺しに行こう。」

「それだけはダメ!!」

「どうして?もしかして……」

私が睨むと……

「わかった…」

そう言って手を引いて部屋を出ていく。

私はふぅ〜とため息して、自分の寮へと戻る。


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