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第3話「授業の罠」

次の日

俺は昨日の戦いで身体がガタガタだった。

蓮のことはというと...悲しみを乗り越えたという訳ではない...が最強の男、天堂無月やつを倒おすまでは

(待っていてくれ!)

キーンコーンカーンコーン

そこでチャイムがなる...

(次の授業は体育か...というか授業は思ったより普通の学校だったことに驚きなんだよなぁ〜)

体育館に向かう俺...

(いやぁ〜ここら辺ももう修繕されてんだな...)

昨日穴が空いていたはずの体育館はすっかり元通りだった。

その後授業が始まり、体育館で体育座りをして先生を待っている。

そこで多くの教師が体育館に入ってくる。

「遅れてすまない!今からお前たちの基礎を測る!番号順で先生達と組手をしてもらい、一撃でも入れることが出来なかったものは退学とする!」

(!?)

その言葉におそらくクラス全員がびっくりしただろう。

それより、問題はこれは力を出しすぎるとクラスの人に能力、実力を予測されてしまう。これはかなり、今後に関わってくる。かといって、力を抑えすぎると一撃も入れることができないため、退学...つまり”脱落”ということになる。


「急に難しい授業だね〜退学者どれぐらい出ると思う?”如月くん”」

「そうだなぁ〜存分に戦えないのは大変かもな」

(うん?)

「なんで俺の名前を?ってか誰?」

(こんな最下位争いをしているような奴に話しかけてくるなんて...こんな時にまで虐めをしてくるのか?)

そう思っていると

「名乗ってなかったね、私の名前は下城(げじょう)咲希(さき)よろしくね〜」

妙に馴れ馴れしかったので

「俺みたいな最下位争いの人間に話しかけるなんて物好きだな...」

そう言うと...

「そうかな?順位が全てじゃないからね」

「それはそうと番号順だから君が先かな?どれぐらいの強さか拝見させてもらうよ?」

(面倒くさそうな人に絡まれたな...)

そう思っていると、1番、2番、3番の人が同時に挑み出す。

「制限時間は5分!当然先生方も君たちを”殺しこそ”はしないが、油断すれば大怪我は避けられないだろう!今のうちに退学を宣言すれば助かるぞ?とだけ言っておこう。」


「...」

しばらくの間誰も名乗り出ない。

「お前はいいのか?」

なんて色んなところから茶化されるが無視する。


「では!!開始する!」

その言葉と同時に始まり、3人は先生に立ち向かっていく...

そしてすぐに...

ボキッ!と鈍い音の後に

「うわぁぁぁ!足がぁ!?」

っと叫び声が聞こえる。

「2番!脱落医療班運べ!」

医療班が”骨がおかしな方向に回った”を治すために能力を使う。

1番の人は何とか不意打ち系?の能力で一撃を与える。

「続いて1番合格!3番は脱落!次の3人前へ!」


その次の3人は足が動かない...

もちろんクラス全員呆然とする。

(ここまで本気で来るのか?)

先程の2人は退学を選び、1人は立ち向かう。

...っがそのまま返り討ちに合う。

俺の番が来る前までで数人余裕で合格した人達もいたが、脱落した人の方が明らかに多かった。

(もう順位が761位に上がっている。この減り方、まさか...ほかのクラスも同時にやっているのか?)

そう考えていると俺の番がやってきた。

(でもあの程度の強さなら俺は余裕で合格だな...)

っと教師の前に立つ...

(あれ?この人どっかで...)

そう思った瞬間、教師は驚きの行動にとる。

「能力解放!」

(は!?能力も使うのかよ?てかなんで俺の時だけ?)

「先生〜さすがにそいつに能力を使うのはオーバーキルですって笑」

野次で笑っている奴らは放っておいて...

(ちょっと体術だけじゃ無理かな...?)

そう思い、刀を抜く...

教師は手に炎をまとい俺に打ち込んでくる。

それを俺は素早く避ける。

「あいつあんなに早いのか!?」

さっきの野次馬達が言い出すが...

興味の無さそうにしていた数名も俺の戦いに目を向ける...

(炎系の能力か.....なら!)

俺は後ろに回り込む。

(この感覚は...まだ目で追えてるな...)

そう感じ、先生が後ろを向く前に剣を上に投げて...拳を固め、左ストレートを打ち込む

案の定先生はそれに反応して

(ファイヤー)(ブレード)

炎の剣でカウンターを狙ってくる。俺はそれを確認した後、拳を緩めて手のひらを開き先生の剣を受け流す。

(あっちぃ〜)

っと思いながら右手で印を結ぶ

(冬の盤「(ゆき)(はな)」)俺は心でつぶやく

「何を?」先生がつぶやく。

その時先生の後ろに剣が落ちる。

それと同時に剣から雪でできた花が出てきて、氷を飛ばす

(先に仕掛けといて、後から発動する剣術...不意打ちによく使う技だ、これならいけるだろ?)

っと思ったのだが...

「実力を隠すために手加減したのが仇となったな...」

「まじか...」

先生は背中から飛んでくる氷をしゃがんで避ける。

「残念だったな...」

俺の足を折る気でしゃがみながら炎の剣を振る。

(ああ...)


「その言葉そっくりそのまま返してあげますよ」

(この剣術は二段構えだ!)

二回目に飛んでくる氷には反応しても避けきれず、先生の背中に優しく当たる。


俺の足にあたるスレスレで炎の剣が止まる。

「俺の負けか...強いな...」

先生は少し笑った気がした。

(一回目が当たる気で技を使ったんだが...まぁ全然実力なんてバレないだろう。)

「すまない...能力を使ったのは昨日の戦いを見ていて、試したかったからなんだ(小声)」

(どっかで見たことあるかと思ったら昨日蓮を預けた先生だったのか...)

っとここで気づく...

「おめでとう合格だ!」

そう言われて座っていた位置に戻る。

(ぶっちゃけ昨日の戦いのせいで身体がガタガタだったから能力使われた時はさすがにやばいと思ったんだよなぁ〜いや〜何とかなって良かった。)


戦っていて気が付かなかったが俺より早く下城咲希は合格していたようだ。

「強かったね〜お疲れ様!」

っと言ってくる。

「たまたまだよ...」

そう言い返すと

「そうだよ!下城さんこいつが合格なんてありえない!」

さっきの野次馬が言っている。

「おい!お前の番だぞ!」

先生に注意され、前に出る。

「すいません...」

(あんなに強気でいたから強いのか?)

そいつは俺がさっき戦った先生とで、能力を使う前に炎の剣で足を切られてしまう。

「15番!脱落!」

「貴様のような煽る癖に弱い奴が一番の弱者だ!」

っと先生は言ってくれる。

そのまま授業は進み....

クラスで残ったのは半分ぐらいで、あらためて強者が残った。

(現在の順位は.....650位...っかだいぶ上がったな...)

こうして急に始まった授業は終わりを向かえた。




冬の盤「雪の華」とか能力か?と思う人もいると思いますが、これは剣術です!(ゴリ押し)

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