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能力が全てをすべる世界で剣術だけで成り上がる  作者: 紡雪
第一章

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第18話「異変1」

夏休みを終え、学校が始まった。

今までの実績と夏休みの鍛錬の成果を測り、このタイミングで生き残った者でもう一度順位を作り直すということだそうだ。


俺は能力などの情報が外に出ない部屋に入らされ、

「お前……能力は一つだよな?」

中間テストの最後に俺に接触してきたあの男性教師が聞く。

「はい。」

「なんで10、9、8位の奴らを撃破できているんだ?」

(まぁそりゃあそうなるなよな。)

「………もう一度聞くぞ?お前の能力はなんだ?」


「何度も言わせないでください、俺はこの能力が嫌いなんです。」

「いいから言え」


「……何度聞かれても変わりません!


”可能なことを不可能にする能力”ですよ」

そう俺の能力は可能なことを不可能にする力、簡単に言えば車のアクセルを踏んだ時に、この能力を使えば、車が動かないと言った感じだ。

簡単に言えば、”使えない能力”だ。


「悪いがそんな能力の奴の順位を、上げすぎると色々と問題があってな……強いのは痛いほど身に染みてる。けどその強さを知らない奴は”八百長”やら”裏で手を引いている”などお前が言われかねない。」

頬をかきながら説明してくれる。

「すまないな……」

そう言って頭を下げる。

確かにしょうが無いと思う。

「わかってますよ。普通の順位にしといてください。」

そう言って手を振ってその場を去ろうとしたとき。

「もうすぐ体育祭がある。そこでは多くの人がお前を見てくれるはずだ!」

俺は無言で部屋から出る。


部屋から出ると二人のみしれた顔があった。

「よぉ!刀夜」

光樹と闇鬼の二人だった。

「なんの用だよ?また戦うのはごめんだぞ。」


「いや……なんで俺たちのことを殺さなかったのかなって」

闇鬼がそう聞く。

「なんでって……俺は認めてもらえればいいからな、人の命を奪うまではしない。」

俺は当たり前のように答えた後に

(そりゃ…非能力を奴隷などとする能力者は許せないけど……)

と考えながら教室に戻ろうとした。

「途中まで一緒に行こうぜ」

と二人も着いてくる。

(まぁ…戦う気がないならいいか。)


「その刀かっこいいな!」

闇鬼が言う。

「あまりさわらない方がいいぞ…」

「なんでだ?」

少し歩いて教室に近くまで来る。

「それは……」

説明をしかけた時に光樹がつぶやく。

「なんか静かすぎないか?」

(言われてみれば……)

以外にも戦い合う”敵”だからクラスでは冷たい空気というわけではなく、友達とまではいかないが話し声はクラスからいつもしている。けど……

俺たちは廊下を走り、教室に入る。


すると……机にうつ伏せで”全員”がうめき声を上げながら寝ている。


一人の生徒は

「なんでお前が!お前は死んだはず……」

また、違う生徒は

「ごめんよ……」

など様々なうめき声が……


「何があったんだ?」

近くの生徒に闇鬼が声をかけるが、

「来るな!!」

そう叫んで闇鬼に攻撃を仕掛ける。闇鬼はそれをみきり、避ける。

「大丈夫か?」

俺が声をかけると

「ああ……。こいつ無意識に攻撃したのか?」

と驚いている。


(あまりにも不可解すぎるけど、誰かの能力による影響ということだけは予想できる。でもこんな大規模……いったい誰が!?)


そこで俺は剛と下城を見つけて声をかける。

「おい!何があったんだ?」


剛は何も喋らないが、下城は……

「許さない!絶対に!!」

そう叫ぶ。

俺は驚いて一歩下がる。

(誰かを憎んでいるのか?)


「もう嫌だ!!」

そう男性の声が聞こえた後に

グサッ

後ろから鈍い音が聞こえる。

「こいつ……自決したぞ!?」

そいつに近づこうとした瞬間、そいつの能力?が闇鬼に向かってくる。

闇鬼がさらに驚くが避ける。

「死んでも能力って残るんだな……」

そう言うと光樹は

「死ぬ直前に能力を使っていた場合、滅多にないが能力がしばらく発動し続ける時があると聞いたことがある。」と説明する。続けて

「この異変。俺らに支障はない。それに上位の奴らは起きてるだろうけど全く興味が無いみたいだし。俺達も放っておくか……」そう言う。

だが、その光樹の言葉に俺は反対する。

「いや……助ける。」

(自決する可能性があるなら剛と下城も危ない。)

教室を出ようとする俺に対して

「でも、ライバルが減るのはいいと……」

光樹がそこまで言って声が途切れる。


バタッ

後ろを向くと光樹と闇鬼が倒れていた。

「!?おい!」

すると俺の視界がふらつく。

(いったい何が……)

そのまま俺の視界は真っ暗になる。


目を覚ますと眩しい光に目をくらませ、やがて懐かしい光景が映る。




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