第16話「襲撃3」
修行中……
「100%の力?」
俺が質問をすると
「そうじゃ、わしとお主が100%リンクした時、「神姫解放」が使えるようになる。これはわしの力と「能力」を使える……つまり”100%”わしの力を貸し与えるということじゃ!」
「なるほどな……というか能力?お前も能力を持っているのか?」
神様が能力を持っているなんて予想もしてなかったため驚く。
「当たり前じゃろう?能力を使わないお主にとっての朗報じゃ…」
「だって……あんな能力……。」
俺は少し感情が高ぶる。
「まぁまぁ、わしの能力はーーーーーー」
「お前、この状況を覆せるとでも思っているのか?」
立ち上がる俺に向けて闇鬼が聞いてくる。
俺はニヤリと笑い
(出し惜しみはしない……)
「神刀 佐保姫「神姫解放」」
俺の刀にピンク色のオーラが纏い、そのオーラはやがて俺の身体全体を囲む。
(そのオーラを纏えば、多少の攻撃は耐えられるぞ!)と佐保姫が言う
(先に言っとけよ……何事かとちょっと驚いただろ?)俺はふっと微笑む。
「さっきとは違うわけか……」
そう言って闇鬼は闇で巨大な斧を作る。そして先程使用した闇で作った手を何十本もだし、俺目掛けて飛ばす。
俺は目の前から来る黒い手を避け続け闇鬼に近づいていく。俺は刀を構えて
「真春の盤「春眠」……」
闇鬼の身体に切り傷ができる。さらに桜の龍に噛みつかれてそのまま空中に連れてかれる。
「終わりだ!」
トドメを刺そうと飛ぼうとしたが、足に何本か黒い手が絡まっている。
「お前がな!!」
闇鬼が叫ぶ。桜の龍が消え、斧を上空から勢いよく俺の脳天目掛けて打ち下ろしてくる。
「食らえ!斧闇突!!」
(わしの能力はな…………)
(!?)
能力を聞いて俺は驚いた。
ドーンッと轟音が聞こえると同時に砂埃で前が見えなくなる。それと同時に網が消える。
光樹は
「やはりこの程度だったか……」
とつぶやくが砂埃が晴れて二人の立つ姿が見える。
しばらくして片方が倒れる。
倒れたのは…………
闇鬼だった。
「な……んで?あの攻撃をあの高さから直撃したら無事なはずが……」
光樹は混乱してそうつぶやく。
「ああ……間違いなく死ぬな」
俺がその光樹の言葉に共感する。
「だって鬼の耐久力でも倒れるぐらいなんだしな。」
「お前何をした?」
「能力……「反射」を使っただけだ」
「反射だと?お前は全てを読んだ上でわざとあの攻撃を食らったのか!?」
俺はふっと笑う。
(神の能力は偉大じゃろ!?)
佐保姫がドヤ顔をしているだろうと容易に予想できる。
「くそ………これは”計画”どころじゃ無くなったぞ……。一旦ここは撤退させてもらう……」
「逃がすとでも?」
俺はそういい地面を蹴ろうとしたが、
その場に崩れ落ちる。100%を使った反動。神姫解放どころか神刀まで解除される。
(いや……身体が動いたとしてもあいつの速さにはついていけない。もっと”速く”ないと!)
光樹の背中が遠のいていく。
(まだ強くなりたいと申しますか?)
その時、佐保姫ではない別の声が”刀”から聞こえる。
「誰だ?」
(私は 夏の神”筒姫”です。どうやらあなたの思いに連動して私の力をあなたに貸すことが可能になりました。)
そこで俺は思い出す。
(確か佐保姫が夏の盤の解放は試練を行わないと言っていたが、強くなりたい”思い”が解放のためのトリガーだったということか。)
「俺に力を貸してくれるのか?」
(あなたのことはずっと見てきました。もちろんです。さぁ……いきましょう!)
「真夏の盤 神刀 ”筒姫”」
真桜の盤とは違い、鯉の模様の裃を気づくと着ている。
(夏の盤は解放をすることで大幅にスピードが増します。)
「ありがとう……」
俺はそうつぶやき、刀を構える。
「真夏の盤 九夏三伏」
俺はびっくりする。剣術を使おうとして地面を蹴った瞬間自分でも驚く速度で光樹に追いつく。
それはまさに瞬足で、そのまま剣術を光樹に打ち込む。
神刀は剣術によって得た熱で赤くひかる。
「さっきより恐ろしく速い!?」
とっさに闇鬼を抱えてしゃがみ俺の刀を避ける。
刀はそのまま後ろにある水を貯蓄している鉄のタンクを意図も簡単に斬る。
ジューーーっという音がしばらく続き、ゆっくりとタンクの上の部分が滑り落ちる。
未だ刀は夏の暑さを主張するように赤く光っている。
俺は刀に残った熱でタンクを切った時に付いた水滴が蒸発していることに気づく。
(ものすごい速さと熱だ……)
(神姫解放はまだ出来ませんが……最大限のサポートをします!)
筒姫は俺にそう言う。
(サンキュー!)
「なんで……急に速く!?能力か?お前も二つ能力を持っているのか?」
「さぁどうだろうな?」
俺は答えを濁す。
光樹は闇鬼を地面にゆっくりと下ろし、光の槍を今度は飛ばさずら持って構える。




